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新たな旅立ち

「起きて」


ザザザ………


ノイズが走る………。


「起きて………せ」


ザザザザザザ


「………デルが………きた」


ザザザザザザザザザ!!


トランヴェルの脳内に女性が嬉しそうに男性に話しかけている場面が映し出される。


女性

「こ………なら………かる!」


男性

「あとは………ルをつく………ば」


ザザザザザザ!!


ブツンッ


トランヴェル

(!?)

(………なんだ………また夢か?)


ザザザ………


ノイズが落ち着いてきた。


男性

「計画に間に合いそうだな」


女性

「ええ………後はこれを元に作れば………」


ザザザ………


男性

「まるで………魔法だな」


女性

「うん。これなら誰でも生きていける」


男性

「まるで………魔女みたいだ」


プツン


アイナ

「おはようー!!」


トランヴェル

(!)


クエリ

「うーん………」


トランヴェルはアイナの声で目を覚ました。


アイナ

「起きて!ねえ起きて!!」


クエリ

「うう………ん?」


アイナはクエリの上に乗り、起こそうと体をさする。


クエリ

「今………何時?」


アイナ

「9時!」


クエリ

「なんだ………9時か………」

「え!?9時!?」


クエリはあわてて起き上がる!


クエリ

「ヤバい………早くロビーに行かなきゃ」


クエリは急いで身支度をし、アイナを連れてロビーへ向かう。

時刻は9時10分。集合時間に間に合わず、遅刻だ。

ロビーには既にドラフがコーヒーを飲みながら、ソファーで待っていた。


クエリ

「遅れて申し訳ございません!」


ドラフ

「いや、謝らんでいい。私も今来たところだ」


「おはよう、お嬢さん。体調はどうだ?」


アイナ

「おはようございます!」


アイナは元気な声で挨拶をする。


ドラフ

「元気そうだな。良かった」


クエリ

「………あの男の人はまだですか………?」


ドラフ

「まだだな」

「来るかどうかも怪しいが………もう少し待ってみるか」


トランヴェル

(……後はノーズ待ちか)


待つことさらに10分。奥からノーズがトコトコと歩いてきた。


ドラフ

「おはよう」


ノーズ

「………寝坊した」


ドラフ

「………そうか」


クエリ

「わ………わたしも寝坊しちゃったんです」


ドラフ

「それは仕方ない。昨日の戦いで皆クタクタだったからの」

「少し集合時間が早かったか」


クエリ

「そんなことは………」


アイナ

「お姉ちゃん昨日イビキがすごかったんだよ!」


クエリ

「はっ!?」


アイナ

「アイナそれで目を覚ましちゃった」


ドラフ

「ははは!」

「それは悪いことしたなクエリ」


クエリは、かあ~…っと顔が赤くなる。


クエリ

「ごめんね。イビキうるさくて」


アイナ

「大丈夫!パパよりうるさくないから!」


ドラフとノーズはクスクス笑っていた。


クエリ

「と…ところで今日はどうします!?」


ドラフ

「まずはこれを見てほしい」


ドラフは手から映像魔法を生成し、ニュースを映し出す。


ドラフ

「我々が寝ている間に既に被害が広がっていたようだ」


映像には竜が町を襲っていた。

竜は人々を次々に氷付けにしていく………。


ノーズ

「………これは」


クエリ

「昨日戦った竜と似てる………」


ドラフ

「昨日の夜、ステヴィニス、ティコ、ガッセンティに現れたそうだ」


ノーズ

「3体も現れたのか………」


ドラフ

「恐らくこの竜たちは魔女が召喚したものだろう」

「もはや全世界で魔女の驚異に晒されている。一刻も早く、竜の撃退をしなければならない」


クエリ

「これから竜を倒しに?」


ドラフ

「早くそうしたいところだが、まずは武器の補充をしたい」


ノーズ

「そうだな。俺も銃の弾が底をついていた」


クエリ

「剣ならまだしも銃がこの国に売ってればいいのですが………」


ドラフ

「問題はそこだ」

「威力のある銃や爆薬がここに売ってればいいのだが…」


ノーズ

「ここには無い」


ドラフ

「そうなのか?」


ノーズ

「ここには無いが、隣国にはある」


ドラフ

「本当か!?」


ノーズ

「ああ………フンボルトにな」


トランヴェル

(フンボルト………!?)


クエリ

「フンボルト………」


ドラフ

「なるほど。フンボルト国ならまだ銃器や爆薬が売っているか」


ノーズ

「左様。あそこの国はまだ魔法が主流ではない………昔ながらの銃器がメインだ」

「あそこなら調達できよう」


ドラフ

「ならば早速フンボルトへ出発しよう」


ノーズ

「いいだろう。私がフンボルト国まで案内しよう」


ドラフたち一向は武器を求め、フンボルトへ向かうことにした。


クエリ

「フンボルト………あそこの国は健在でしょうか?」

「魔女に操られているのではないかと………」


クエリはフンボルト軍が魔女の用意した軍隊であったことから、フンボルト自体が魔女の傘下にあるのではないかと心配していた。


ドラフ

「それはわからん………ただフンボルト軍の正体が魔物であった。もしかしたら本物のフンボルト軍は魔女と関わっていないかもしれん」


ノーズ

「それは半分その通りで半分違う」


ドラフ

「ん?どういうことだ?」


ノーズ

「まず魔女はフンボルト国とは直接接していない。しかし、あいつらはフンボルト軍内部の一部を傘下におさめている」


ドラフ

「なんだと?」


ノーズ

「魔女たちは貧困なフンボルト国から軍隊を買い取った」

「魔法の時代で、フンボルトは未だに銃器をメインに使っているからな。途上国で軍事力もかなり低い。フンボルトは金が無いから、魔女たちに一部軍隊を売ったわけだ」

「魔女たちはその軍隊を魔物と合成して新たな軍隊を作り上げたんだ」


ドラフ

「………なぜそのようなことを知っている?お前は何者だ?」


ノーズ

「………私も魔女に操られていた身でな。奴等と接していたのだ」


ドラフ

「操られていた?ほほう………」


ドラフはノーズに興味を抱き始めた。


ドラフ

(魔女と関わっていたと言うならば、こやつから色々と情報を聞き出さなければならない)

(そして昨日のこやつの戦闘力………普通の人間ではない。魔女と関わるほどだ。何か裏があるに違いない)


ドラフ

「詳しく話を聞きたい。色々聞かせてくれ」


ノーズ

「いいだろう。私もお前たちのことを知りたい。何故魔女と渡り合えるほどの力があるのか色々聞きたいことがある」


クエリ

「そうだ!」


クエリは閃いた様子で声をあげる!


クエリ

「まだお互いに知らないですし………まずは今日の夕飯にお互いの自己紹介をするのはいかがですか?」


ドラフ

「そうだな。そうしようか」


ノーズ

「フンボルトに行くには2日はかかる。恐らく今日はフンボルトの手前のアルキメデス国で宿をとることになるだろう。そこで色々話をしようじゃないか」


クエリ

「了解しました!」


トランヴェル

(これからフンボルトへ向かうのか。取り敢えずは、ドラフたちについていくしかないな)

(しかし、妙なメンツだ。ドラフにノーズ、それに魔女狩隊のクエリ………この先どうなるんだろう)


ドラフたちはフンボルト国に向けて出発をした。


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