表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/374

世界が終る時1

氷が広がっていく。

地面や建物、森林ですら凍らせていく!


ルイ

「皆早く走れ!!」


ルイたちは馬車へ向かって走っていくが、武装した男たちや騎士団員たちがどんどん氷の津波に飲まれていってしまう!


ドラフや魔女狩隊、サラとルイは何とか馬車までたどり着くことができた!

そしてコッホと騎士団員数人も馬車に間に合った。


ドラフ

「早く馬車を走らせろ!!」


オードリー

「わ………わかった!」


留守番をしていたオードリーはアポロ市へと向けて馬を走らせた!


サカ

「くそ!?氷のスピードの方が早いぞ!もっと早く走らせろ!!」


ドドドドドドド!


氷の津波は処刑台を全て凍らせ、さらに全方位に広がっていく!


ナハンジ

「ダメだ!追い付かれる!?」


サラ

「………」


サラは馬車から飛び出し、氷の津波へと向かっていく!


ルイ

「わんころ!?」


サラは魔法障壁を目一杯展開し、少しでも津波を食い止めようとした!


ルイ

「無茶だ!戻ってこい!」


ガガガガガガガガガ!!


サラ

「ぐうう!?」


トランヴェル

(サラ!!)


サラ

「とら………ぶぇる」


トランヴェル

(サラ!!早く逃げるんだ!!)


ガシャアアン!!


魔法障壁は消滅し、サラの体は凍っていってしまう!


トランヴェル

(サラあああああ!?)


ルイ

「………!?」


ドドドドドドド!


再び氷の津波は速度を増していき、馬車を飲み込もうとする!


ルイ

「チッ」


ルイは黒緑の魔法を氷の津波にぶつけていく!!

しかし、氷に触れた瞬間、魔法が一瞬で凍りつく!


ルイ

「だめだ………このままじゃ………」


オードリー

「ま………町だ!町が見えたぞ!」


馬車はアポロ市の住宅街へ入った!

氷の津波は止まることなく、次々と家々を凍らせていく!

市民たちは突然の出来事に対応できず、津波に飲まれていってしまう!


コッホ

「なんてことだ………」


住宅街に入ったことにより、氷の津波は道路に沿って分裂し、多少スピードが落ちていた。


ドラフ

「本拠地に戻り、一人一匹の馬に乗り込め!」


ドラフたちの基地には馬を数匹確保していた。

巨大な馬車を動かすためのスペアとして保有していたのだ。

馬車で進むより馬単体の方が小回りがきき、スピードも早いため、ドラフは馬車を基地へと向かわせた。


一向はドラフの基地にたどり着き、馬小屋へと向かう。

馬は全て10頭であり、今いる人数分はいない。


ドラフ

「二人一組で馬に乗り込み、海岸に向けて走らせろ」


ペアになって馬に乗り込んでいくが、氷の津波はすぐそこまで来ていた!


バチイイイイイイイ!!


ルイは黒紫の魔法障壁を展開し、津波の進行を防ぐ!


ドラフ

「ルイ!!」


ルイ

「早く行け!!」


ドラフたちは馬を走らせ、その場を離れていく!


ガガガガガガガガガ!!


ルイの魔法障壁が凍っていく!


ドラフ

「ルイ!!!」


ルイは氷に飲まれ、再び津波がドラフたちを襲う!

出遅れた騎士団の何名かは氷に飲まれ、

ドラフ、コッホ、魔女狩隊の面々だけは何とか駆け抜けることができた!


トランヴェル

(くそ!?ルイまで!?)


トランヴェルは上空から見守ることしかできず、

そして自分の魔女たちが全員津波に飲まれてしまったことにショックを受けていた………。


クエリ

「一体どこに向かえば!?」


サカ

「取り敢えず、沿岸に向かうしかない!」


ドドドドドドド!!


氷の津波はどんどん街を凍らせていく!

ほとんどの住民が津波に飲まれてしまった!


津波を逃げていく中、ドラフたちはバラバラになり、各々海岸へと馬を走らせる!


「ヒィヒィィィィン!!」


サカとクエリを乗せた馬が躓き、彼らは宙へ投げ出される!


サカ

「ぐあっ!?」


サカとクエリは地面に叩きつけられ、馬は転倒した!


サカは急いで馬を起き上がらせ、クエリを先に馬へ乗せる!しかし、津波はすぐそこまで来ていた!


クエリ

「サカ!早く!!」


サカ

(俺が乗ってる暇はない!)


サカは馬を蹴りあげ、クエリだけを乗せたまま走らせる!


クエリ

「!?」


サカは津波に飲まれ、氷の中へと姿を消した!


クエリ

「サカあああああ!?」


氷の津波はさらに広がっていき、アポロ市の大半を凍らせてしまう!


ミハエル

「どこまで広がるんだ………」


ミハエルは後方に振り返り、巨大な氷の塊が迫ってきていることを確認する。


ミハエル

「ナハンジさん………このままじゃ」


前方に座っているナハンジは無言のまま、ひたすら馬を走らせる。


住民たち

「助けて!!」


逃げ遅れた住民たちはナハンジたちに助けを呼ぶ。

もはや助ける余裕は無いが、ナハンジは見過ごすことはできなかった。

彼は立ち止まり、子供を優先に馬に乗せ、海岸へと走らせた。

他にも沢山の住民たちが助けを求めていたが、幼い命しか馬に乗せることができなかった………。


他の住民たちを助ける手段は、できるだけ高い建物の屋上に逃がすことしか思い付かなかった………。

ナハンジとミハエルは住民を誘導し、建物の屋上に連れ込むが、

氷の津波はさらに高さを増しており、建物そのものを飲みこんでしまった。


氷の津波に襲われること、約30分。

オードリーは騎士団員とともに津波から馬で逃げていた。

そして彼は妻のソフラに何度も電話をかける。

しかし、どうしても繋がらないのだ。


オードリー

(頼むよ………繋がってくれよ!!)


(このまま………このまま俺は死んでしまうのか!?)


ザザザザザザザザ………


「もしもし!」


オードリーの魔法陣からソフラの声が聞こえた。


オードリー

「ソフラ!!」


ソフラ

「今どこにいるの!?」


オードリー

「ソフラ!よく聞いてくれ!!」

「今俺たちは魔女の攻撃を受けている!!」


ソフラ

「え!?」


オードリー

「早くアイナを連れてこの国から出るんだ!!」


ソフラ

「な………何が起こって…」


オードリー

「早く!!巨大な氷の雪崩が襲ってくるぞ!!早く逃げ………」


ブツン………


ソフラ

「え!?オードリー!?」

「返事して!!」


オードリーからの通信が途絶える。


アイナ

「パパから?」


側でソフラの会話を聞いていたアイナが尋ねる。


ソフラ

「………アイナ」


アイナ

「どうしたの?」


ソフラ

「今からママと一緒に出掛けるよ!」


ソフラはアイナの手を取り、部屋の外へと駆け出す!


アイナ

「ママ!?どうしたの!?」


ソフラ

「いい?ママから絶対はぐれないようについてきて!」


ソフラはオードリーの言葉を信じて、アイナを連れて海沿いへと走っていく!


この後、氷の津波はアポロ市を越えて他の都市へと広がっていった。ツクヨミ国全体で緊急警報が発令し、国民は皆海岸へと避難を始めた。

ソフラとアイナは必死に海岸へと走っていくが、途中で

後方から氷の津波が押し寄せて来ていることに気づく。


氷の津波はどんどん迫り、逃げ遅れた国民を次々と凍らせていく!


ソフラ

(ダメ………追い付かれる!?)


ドドドドドドド!!


振り向けば、もう目の前まで津波は押し寄せて来ていた!


コッホ

「おい!乗れ!!」


後方から馬に乗ったコッホがソフラたちに声をかける!


コッホ

「早く!!」


ソフラはアイナを抱き上げ、馬に乗せる!


コッホ

「早く!!」


コッホはソフラを馬に乗せようと手を伸ばす!


ソフラ

「はっ………」


コッホ

「くっ………」


ソフラはコッホの手を掴もうとするが、津波に飲み込まれてしまった!

コッホはソフラを救えず無念ながらも瞬時に馬を走らせ、津波から逃げる!


アイナ

「ママ………?」

「ママ!?どこ!?」


アイナはソフラが一瞬で津波の中へ消えてしまい、

パニックになっていた………。


アイナ

「………」

「ママ………?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツイッター:@hukurai_eichi
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ