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秘密の王宮1

ソフィアの額に弾丸が打ち込まれる!


カローナ

「ソフィア!?」


ソフィア

「………」


ソフィアの額に弾丸がめり込み穴が開く………。

しかし数秒後、彼女の額から氷漬けにされた弾丸がこぼれ落ちる!


ソフィア

「よくもまあここまで魔力を抑制するものを造ったものだ」


ドラフ

(………効いていないのか?)


ソフィア

「魔女並みの魔力を持つ人間が現れれば、魔女の魔力を抑制する人間も出てくるなんて………本当に面白いゲームだわ」


ドラフ

「ゲームだと!?」


ソフィア

「そう………これはゲーム」

「私たちが人間を掌握するゲーム」


ソフィアは背後に氷魔法を大量に生成し、ドラフに照準を合わせる。


イト

「ドラフさん!離れろ!!」


ソフィア

「遅い!!」


バリイイイイイイイイイ!!


大量の氷魔法がドラフへ衝突する!


ドラフ

「ぐおおッ!?」


ソフィア

「さよなら勇敢な人間さん」


ドラフ

(ここで死んでたまるか………こんなところで)

(私はやっとここまで来たんだぞ………!!)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


時は遡る………。数ヶ月前、ドラフはペルー村の事件の後、ガゼルの死体を山で埋めていた。

そこに一人の魔女が現れた。


マベル

「一ついいことを教えてあげる」


魔女がドラフの耳元にささやいた…。


マベル

「ツクヨミ国は魔女によって創られた」


ドラフ

「………!?」


ドラフの脳裏に強制的に映像が流れる………!

その映像には当時国王であったピレネーと魔女ソフィア、ダリアの姿があった。


その映像では魔女ソフィアは建造物に向かって爆裂魔法を放っていた。


ピレネー

「これが………本物の魔法………」


ソフィアが生成した爆裂魔法を目の前にして、ピレネーは驚きが隠せなかった。


ソフィア

「この魔法を貴方の国から広めるのです」


ピレネー

「我が国から?」


ソフィア

「そう………あなたたち人間は争っている場合ではないのです」

「数百年………いや数十年後に魔女があなたたち人類を滅ぼしにやってくるでしょう」

「あなたたちは今からこの魔法を人類へ広め、一つの人類国家として統一をするのです」

「さもなければ………あなたたち人類に未来は無い」


ドラフ

(なんだこれは………一体何を見せられてる!?)


そして映像が切り替わる………。

その映像にもピレネーとソフィア、ダリアが映し出されていた。


ピレネー

「ついに長きに渡る戦争が終結した………魔女よ………感謝しますぞ」


ソフィア

「まだよ」


ピレネー

「………?」


ソフィア

「あなたたち人類が統一されない限り、平和など遥か先………」

「そのためにあなたたちに魔法を教えたのよ?」


ダリア

「魔法を使える人間も増えてきたことだし………そろそろ第二段階へ移りましょう」


ソフィア

「あなたたちツクヨミ国が世界を統一するのよ?ピレネー国王………その約束でしょ?」


ピレネー

「……もちろんだ」

「それでは当初の予定通り、我が国が魔法先進国として他国へ魔法の伝授を………」


ソフィア

「申し訳ないけれど、それでは遅いのよ」


ピレネー

「なんだと!?」


ダリア

「魔女たちの進行が予定よりも早まったのよ」


ピレネー

「それではどうしたら………」


ソフィア

「大丈夫………私たちに案があるわ」

「この国で大災害を………」


バチイ!!


映像が途切れる………。


ドラフ

「まさか…」


ドラフは脳内で映し出された映像を見せられ、困惑していた………。


魔女

「今のはこの国の過去の記憶よ」


ドラフ

「こんなバカなことがあってたまるか………」


魔女

「これ嘘じゃないからね?」

「嘘だと思うならツクヨミ国へ確認しに行ってみたら?」

「ツクヨミ国の王宮の研究所へさ………」


魔女の耳打ちからドラフの顔つきが一変する………。

ドラフはいきなりのことで気が動転していた。

彼は言葉が出ず、ふらふらと歩きながら心の中で魔女の言葉を思い返していた。


ドラフ

(バカな………国王が魔女だと!?)

(そんなバカなことがあってたまるか!?)

(あの魔女が幻覚を見せたに違いない………奴は魔女だぞ!?簡単に我々を騙す存在だ!?)

(奴の言うことを信じてどうする!?)


ドラフ

「貴様の言葉に惑わされてたまるか!?」


ドラフは振り返り、拳銃を魔女へ向けようとした。

しかし、そこには既に魔女の姿は無かった………。


ドラフ

(逃げられた………?)

(いや………少し目を離した隙にどこかへ行ってしまったのか?)


ドラフはその場でしゃがみこむ………。


ドラフ

(………もしこれが真実だとしたら………いや真実ではないはずだが……)


(………確かめてみる必要はある)

(………しかしどうやって)


彼は山の麓を下りながら、今後どうするべきか考えていた。


ドラフ

(先ほどの魔女は王宮に研究所があることを知っていた………)

(あの魔女が言うことが本当なら、あそこに魔女と国王が接触した証拠があるのだろうか………)

(しかし私ではあの研究所に入ることができない)

(王宮の研究所は研究員の我々が入ることができない………あそこに入れるのは王家出身の研究者のみだ)

(あそこには民間人はおろか、指導者ですら入ることができない………今思えば不自然だ)

(………どうする?無理矢理でも入るとするならば)

(いや………何を考えている………もし無断で入れば許されない………しかし)


この時ドラフは迷っていた………。

王宮の研究所に何があるのか確認したい好奇心と国の掟を破るリスクの狭間で立っていた………。

しかし、ドラフは思い出す………氷山で仲間が魔女に殺されたことを………。


ドラフ

(何を悩んでいるドラフ………俺が今日ここまで何を目的としてやってきたのか思い出せ………)


(私は魔女を倒すために今まで研究を重ねてきたんだ)

(どんな手段を取ろうが、魔女を倒すためなら構わない)

(悩むことはない………もう答えは出ているはずだ)


ドラフはその後、一人で山を降りてツクヨミ国の研究所へ侵入することにした………。


ドラフ

(私は長年国のもとで研究を重ねてきたが、今一つ魔女の存在を知ることができないでいた………)

(やつらはどこからやって来たのか、どこに生息しているのか、どうして人間に危害を加えるのか、どうして人間と容姿が似ているのか、何一つわからないのだ)

(考えたくはないが………もし先ほどの魔女が見せた映像が正しいというのであれば、きっと王宮に何かしら資料は残っているはずだ)


ドラフはまず王宮に侵入するために王宮研究所のハッキングを行った。

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