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魔女討伐2

オードリー

「繋がらない………」


オードリーは魔法通信を使用して妻ソフラと連絡を取ろうとしていた。

しかし一向に繋がる気配は無い。


オードリー

「くっそお何でだあ!?」


オードリーはひたすら通信をかける。

しかし、魔法通信はツーツー音が鳴るだけだった。


オードリーはルイたちとは別の場所におり、やや処刑台から離れたところにいた。

そしてトランヴェルもオードリーとともにそこでお留守番をしていたのだ。


ドオオオン………


爆発音が鳴り響く………!


オードリー

「うう………戦闘が始まったのか………」

「ソフラ………アイナ………」


オードリーは妻と子の安否が心配であり、何度も何度も通信をかける………。


トランヴェル

(遠方から爆発と煙が見える………戦闘が始まったんだな。どうか皆無事でいてくれ)


ドドドドドド!!


遠くから鳴り響く爆発音が大きくなっていく。


トランヴェル

(………本当にここにいていいのだろうか?)

(ララたちばかり戦わせて私は何一つできていない)

(………せめて魔女を1人増やして加勢することだってできるはずだ………)


(しかし………誰を魔女にすればいい?)


トランヴェルは通話に夢中になっているオードリーに目を向けた。


トランヴェル

(………この男は魔女にするべきじゃないな。交渉に応じてくれなさそうだ)

(やはり戦場に行って誰かを魔女にするしかない)

(ここに居ろとあのサングラスをかけた男に言われたが………やっぱりいてもたってもいられない!)


(行こう………!)


トランヴェルは羽ばたき、空を飛ぶ!


オードリー

「お………おい!どこに行く!?」


トランヴェル

(今行くぞ!皆!!)


トランヴェルは処刑台へと向かって行った。


一方、処刑台では魔女たちの戦闘が繰り広げられていた!


ダリアは這いつくばっていた体を起こし、立ち上がる。

そして両手から召喚魔法を唱えていく。

ダリアの周りに沢山のフンボルト軍が現れた!


サカ

「フンボルト軍!?」


イト

「なるほど………お前はそうやって兵士たちを作っていたのか」


ダリア

「人間なんて作るのは容易いからね………材料があればいくらでも作れる」


ダリアは生成したフンボルト軍人に大量の魔力を注入していく!


ダリア

「これぐらい魔力が高まればいい勝負になるだろう」


サカ

「フンボルトの規格外の強さは魔女の魔力で作られていたからか………」


ダリア

「私がつくった軍団が人間に負けるわけないでしょ」

「そろそろお前たちはこのゲームから退場してもらうよ!」


ダリアの周りに大量の魔法粒子が涌き出る。

そして彼女の体から銀色の魔法が生成されていく!


サングラスの男

「あれほど魔力を抜いたというのにまだまだ出せるとは………化け物め」


カリア

「ところでこの人は………どちらさん?」


カリアはサングラスの男に目をやり、サラに尋ねた。


サラ

「ナカマだよ!」


カリア

「仲間………?」


ルイ

「お前ら!生き返ったか!」


ルイは上空からカリアたちに声をかける。


カリア

「ええ!?びっくり!?なんでここにいるの!?」


イト

「ルイか!?」


ルイ

「約束通り仲間をつくって恩返しに来てやったぞ!!」


ルイは無数の魔法を生成し、カローナへ放っていく!!

カローナは魔法障壁で防ぎ、ルイから離れようと必死に空を舞う。しかし、ルイは離さまいとカローナを追いかけていく!


カローナ

「しつこいな!」


カローナは巨大な黒緑の魔法を放ち、ルイの足を止める!


ルイ

「くっ!?」


ルイは魔法を受け止め、ギリギリ直撃を免れたが、片腕にダメージを負ってしまう。

ルイが被弾しているうちにカローナはダリアのもとへ向かおうとする。


ルイ

「逃がすかよ!!」


ルイは体中から黒い蝶々を飛ばし、カローナの体にとりつかせる!


カローナ

「うっとおしい!!」


カローナは蝶々たちを凪ぎ払っていくものの、蝶々が次から次へとカローナにとりつき、進行を阻まれる!


そしてルイは巨大な黒紫の魔法を5つ生成し、カローナへ放つ!


カローナ

「!?」


カローナは魔法5発をモロに直撃を喰らい、怯む!


カローナ

「こいつ!!」


カローナも負けじと魔法を放っていき、さらに魔法障壁を展開していく!

カローナとルイはお互いの魔法を放っては避けて、放っては喰らい、放っては相殺を繰り返していった!

その最中にカローナの魔法が処刑台にぶつかり、ララたちの足場を破壊した!


ララ

「わわ!?崩れる!?」


イト

「飛べ!ララ!」


イトとサカは崩れる地盤を飛び越えていき、崩壊と共に下へ落ちることから免れる。

ララとカリアも何とか駆け出し、崩れていない地面にたどり着くことができた。

しかし、サラだけは足場が完全に崩壊し、地盤とともに下へと落ちていってしまう!


ララ

「サラ!」


サラ

「うわわわ!?」


サラは処刑台の下にあった地下へと落ちてしまう!

そして落ちた先の地面に強く頭を打つ!


サラ

「いった!?」


サラは頭を抱えながら痛みに耐え、数分その場から動けずにいた。

痛みがひいて動けるようになり、周りを見渡す。


サラ

「ドコ?ここ?」


サラが今いる地下は囚人たちの収容場所だ。

囚人たちを牢屋にぶちこみ、処刑するものは処刑し、懲役の長いものはここで地下労働をさせるのだ。


サラが歩いていくと、目の先に魔女狩隊のナハンジが倒れていた。

彼は天井が崩れていく中、ボロボロの体で何とか外に出ようと這いつくばっていたのだ。


サラ

「大丈夫!?」


サラはナハンジの体を回復させていく。


サラはナハンジを回復しながら周りを見渡すと、他にも何人か倒れており、皆瀕死の状態だった。


サラ

「ミンナきしだん………ミンナボロボロ」


サラは1人ずつ回復魔法で治療していった。

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