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魔女vs.魔女4

ルイとカローナが衝突する。

黒紫と黒緑の魔法がぶつかり合い、花火のように爆発を起こしていた!


そしてダリアは銃を持った男たちと対立していた。

男たちはダリアを狙撃していく!

銃弾はダリアの魔法障壁を破り、彼女の体へ撃ち込んでいた!


ダリア

「バカな………人間の銃弾がすり抜けてくる!?」


トランヴェル

(あの男たちの放つ銃弾は普通のそれじゃない………)


ダリアは銃弾を受けながら、指先から灰色の魔法を男たちへ放つ!

銃を持った男たちは一斉に灰色の魔法を喰らい、吹き飛ばされていく!


ダリア

「フフフ………所詮は人間!私たちに歯向かおうだなんて無理無理」


ルイ

「皆!?」


カローナ

「余所見するな!」


バチイイイイイイ!!


カローナの放った黒緑の魔法がルイへ直撃する!


ルイ

「ああッ!?」


カローナ

「とどめ!!」


バチイイイイイイ!!


カローナは魔法をルイに放とうとしたが、横からサラがそれを邪魔をする!

サラはカローナの首もとに噛みついた!


カローナ

「こいつ!?」


カローナはサラを引き離そうと黒緑の魔法をサラにぶつける!

サラは吹き飛ばされ、地面に転がり落ちる!


サラ

「うう!?」


サラを離した瞬間、黒紫の魔法がカローナを襲う!

カローナは間一髪でそれを避け、態勢を建て直すために後ろへと下がる!


ルイ

「大丈夫か?ワンコ?」


サラ

「だい………ジョウブ!」


サラはスタッと起き上がる。


ルイ

「こいつらはなんだ?人間なのか?」


サラ

「あいつらはマジョ!悪いやつら!!」


ルイ

「私たちと同じでトランヴェルに魔女にされたのか?」


サラ

「チガウ!あいつらはモトからマジョ!」


ルイ

「元から………あれは生まれつきから魔女?」


サングラスの男

「おい!ルイ!!」


馬車からサングラスの男が大声でルイへ話しかける。


サングラスの男

「これ以上は危険だ!一旦引き上がるぞ!」


ルイ

「了解!」


ダリア

「逃がさない!」


ダリアが馬車へ襲いかかる!!


ルイ

「やらせはしないよ!!」


ルイは両手に巨大な黒紫の魔法を生成し、ダリアにぶつける!

ダリアはもろに喰らい、地面へ落ちる!

ルイとサラ、そして銃を持った男たちはその隙に馬車に乗り込む。


サングラスの男

「早く馬車を出せ!!」


サングラスの男の合図と共に馬車が猛スピードで走り出す!


カローナ

「ダリア!?」


ダリアは片足がもげてしまい、うまく起き上がれないようだ。


カローナ

「よくもダリアを!!」


カローナが魔法を生成して放とうとした瞬間、

カローナの体から草のツルが生え始めた!


カローナ

「何これ!?」


カローナは体中ツタに巻かれ、身動きができない!


サラ

「おー!私の魔法キイタ!!」


先程サラがカローナの首元を噛んだとき、カローナの体内に魔法をかけていたのだ。

草の芽をカローナに入れ、急成長させ、さらに彼女の体を草のツタで拘束させるというものだ。


カローナは身動きできず、ツタに手足を絡まれて倒れてしまった。

その隙に馬車は猛スピードで駆けていき、魔女たちから逃れることができた………!


カローナは体内に埋め込まれた魔法を除去し、草のツタをブチブチと取っていく。


カローナ

「大丈夫?ダリア?」


ダリア

「大丈夫………あと少しで足直るから」


カローナ

「まずい………逃がしちゃったよ………」


ダリア

「あー………これはソフィアに怒られる」


カローナ

「まあ何れにせよどこかでまたチャンスはあるよきっと」


ダリア

「そうだねえ………お、足が治った………」

「ひとまずソフィアの元へ帰ろうか」


カローナとダリアは地下へと戻っていった。

彼女たちが地下についた頃には決着が着いていたようで、ソフィアが椅子に座っていた。


カローナ

「ソフィアごめん逃げられた」


ソフィア

「あらそう」


カローナ

「あの犬みたいな奴以外にも人間の仲間がいたよ」

「あいつらも人間とは思えないほどの魔力を持ってた」


ソフィア

「それで勝てなかったの?」


カローナ

「そうねえ………勝てなかったというより上手く逃げられた」


ソフィア

「あらそう………」


ソフィアは不機嫌そうにカローナの話を聞いていた。


ソフィア

「それならこの子達をエサにおびき寄せようか」


ソフィアの足下にはララやイトたちが倒れていた。


ダリア

「まだ生きてるの?」


ソフィア

「もちろん。まだ誰も殺してないよ」

「彼らは普通の人間とは違うからね………どういう構造なのか解明したくて気絶させといた」

「でも私が一番知りたいのはやっぱりあのフクロウだな~………あのフクロウを捕まえるためにこの子達をエサにしましょうか!」

「ねえ?ピレネー閣下」


ピレネー

「うむ………」


ソフィア

「ねえダリア………そろそろあなたの屍の兵士たちは魔物を倒したかしら」


ダリア

「そうね………恐らく魔物は壊滅したんじゃないかな」


ダリアは水晶を取りだし、ソフィアたちにそれを見せる。水晶には都市の様子が映し出されていた。

都市ではフンボルト軍が魔物を討伐していく姿が映し出されていた。


一方トランヴェルを乗せた馬車は中央都市へ向かって走っていた。

その行き先行き先でフンボルト軍が魔物を退治しているところを見かける。


サングラスの男

「あの軍隊………今更たくさん出てきたな」


ルイ

「魔物がどんどん倒されていくね」

「なんか魔物が弱くなってない?」


サングラスの男

「そうだな………どこかしら違和感を感じる」


一方魔女研究所ではアマミが窓から外の様子を窺っていた。


アマミ

「おい!皆!!外を見ろよ!!」


リリィ

「どうしたの?」


リリィたちはアマミの隣に立ち、外を見る。


リリィ

「あれはフンボルト?」


アマミ

「援軍が来てくれたんた!あんな大勢も!」


外にはフンボルト軍が大進行しており、各地で魔物たちを駆逐していたのだ。

国民たちはフンボルト軍に助けられ、大勢いた魔物たちはどんどん討伐されていった。


トランヴェル

(これもあの魔女の仕業………だろうな)


トランヴェルも外を見て、フンボルト軍が魔物たちを倒していくところに違和感を感じていた。


トランヴェル

(いきなりこんなにフンボルト軍が現れて、魔物たちを倒していくなんて………今までどこにいたんだ)


(間違いない………これはあいつらの仕業だ………一体何が狙いなんだ………)

(しかし………ララたちは大丈夫なのたろうか………フンボルト軍がいきなりこうも出てくると………もしかしたら)


トランヴェルがあれこれ考えているうちに馬車は進行を止めた。


サングラスの男

「到着だ!全員降りろ」


トランヴェルたちはサングラスの男の言うとおりに馬車から降りる。

そしてサングラスの男たちは目の前にある建物の中へと入っていく。


トランヴェル

(………ここはこいつらの本拠地なのだろうか?)


トランヴェルとサラはサングラスの男たちに連れられ、建物の中へと入って行った。

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