魔女vs.魔女3
トランヴェルの魔女と生まれながらして魔女であるカローナたちとの攻防が続く。
最初はララたちが劣勢であったが、徐々にララたちが優勢に立つことがしばし見られる。
カローナたちの魔法はカリアの魔法障壁によって無力となり、またララとイトの攻撃はカローナたちに通じていたのだ。
ダリア
(なんなの………嘘でしょ?)
(普通の人間が何故私たちと渡り合ってるの?)
バチイイイイイイ!!
ララの雷撃がダリアの足を痺れさせた!
そこにイトが俊足でダリアを切り刻んでいく!
ダリア
(ぐっ………!?)
ダリアの体はボロボロになるものの、あっという間に傷が癒され元通りになった。
イト
「きりがないな………」
カローナ
「バカな!?私たちが押されてる!?」
トランヴェル
(………ララたちの戦いを見て気づいたことがある)
(彼女たちは間違いなく成長している)
(魔力も以前とは思えないほど向上しているし、それどころかあの魔女たちを凌駕しようとしている)
(ララもカリアも始めはあんな力は無かった………しかし今では魔女と渡り合えるほど強くなった)
(もしかしたら魔女たちに勝てるかもしれない……!)
ソフィア
「人間とは思えない魔力ね……あの子たちは魔女なの?」
ダマ
「貴様からもらった右目にはそう示されてるぞ?」
ダマの右目は真っ赤に染まっていた。
ソフィア
「………魔女にしては魔力の高まり方が異常ね」
「魔女は生まれながらして高い魔力を持つ………生まれた時点で魔力はある程度定まっているの」
「でもあの子たちはさっきまであれほどの魔力は無かった………」
「それが突然魔力が跳ね上がっているわ」
ダマ
「ふむ………もしかしたらお前たちが望む魔力が高い人間かもしれんな」
「それでもお前たちはあいつらを殺すのか?」
ソフィア
「………」
魔女たちの攻防は続く。
お互い傷つけては体を修復させ、力は拮抗しているように見える。
しかし、戦いに変化が起こる。
バチバチバチバチ!!
カローナ
「ツ………」
カローナはララの稲妻をもろに喰らい、膝をついた。
ダリア
「カローナ!!」
ズバババババ!!
ダリアはよそ見をしているところをイトとサカに斬り込まれ、手足を失い地に落ちる!
カリア
「この!!」
カリアは魔法障壁を体から飛ばし、倒れたダリアとカローナにぶち当てる!!
ダリアたちは吹き飛ばされ、地面に這いつくばる。
ダリア
「………!?」
ララたちはダリアの前に立ち、倒れた魔女たちを見下ろす。
カローナ
「こんな………人間なんかに………見下されて………くっそおおおおお!!」
カローナは全身から黒緑の魔法を放出したが、カリアの魔法障壁によって塞がれてしまう!
カローナ
「畜生!!」
ソフィア
「もういいよカローナ」
倒れたカローナとダリアの前にソフィアが立つ。
リイイイイイイン………
冷気が漂い、寒々しさが増していく………。
ララ
(………この魔女はさっきの二人とは違う)
カリア
(………寒い……何なのこの威圧感は?)
ソフィアがララたちの前に立った瞬間、ララたちの様子がガラリと変わる………。
先程までの勢いが無くなり、警戒して身構えるようになった。
トランヴェル
(………あの魔女は明らかに他の奴とは違う………なんかヤバい感じだ)
ソフィア
「魔女二人を退けるなんてびっくり」
「あなたたちは相当強い魔力を持っているようね」
「あなたたちは人間なのかしら?」
ララ
「………」
イト
「俺たちは魔女だ」
ソフィア
「魔女!?人間ではないのね」
イト
「元々は人間だがな」
ソフィア
「元々人間?それならばあなたたちは人間から魔女になったってこと?」
ダマ
(………元々人間………なるほど)
イト
「そうだ」
「俺たちは元々人間だった………そして魔女になったんだ」
ソフィア
「なかなか興味深いね………」
「詳しく教えてくれない?」
イト
「いいだろう」
トランヴェル
(イト………)
イト
「だが貴様らについても詳しく教えてもらおう」
ソフィア
「いいよ。ここで一旦争うのは止めましょう」
「お互い包み隠さず、お話ししようじゃないからしら」




