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真実無き真実3

ダマたちの前に青い瞳の魔女が降り立つ。


ダマ

「ソフィア………」


ソフィア

「久しぶりねダマ………元気?」


ダマ

「お前が来るとはな。思ってもいなかった」


ダリア

「ソフィア。外の様子を見てくれた?」


ソフィア

「ええ。ほとんどの人間がまだまだ魔力が足りないことがわかったわ」

「このままだと、あなたたち人間は魔女に滅ぼされてしまうわ」


ダマ

「何故魔女が人間を滅ぼすのだ!?」


ソフィア

「それはさっきピレネーたちが説明してくれたけど、魔女たちは新たな住処を必要としているの」

「だからあなたたち人間は住処を奪われないために抵抗しなければならない」


ダマ

「その話が本当だとして、戦う他に解決策は無いのか?」


ソフィア

「ほぼ無いとみてるわ」

「だって魔女たちはあなたたち人間がどうなろうと知ったこっちゃないもの」

「人間を排除して土地を奪う。ただそれだけのことよ」


ガラウ

「ダマよ………もはや一国だけの問題ではないのだ。人類の存続がかかっているのだ」

「我々には大きな障害とそれを乗り越える進化が必要なのだ!」


ダマ

「違うな」

「魔女たちの言っていることが本当とは思えない」


ミドラス

「何?」


ダマ

「魔女たちよ………私にはわかる」

「お前たちが別の目的でこのような惨殺を行っていることを」


カローナ

「勘違いも甚だしいね」

「私はあなたたちのために動いているのに」


ダマ

「嘘をつくな下衆」

「お前ら魔女は自分たちに見返りがなければ、人間に手を貸すことはしない」

「必ず裏がある」


ソフィア

「ひどいわダマ………あなたがそんなことを言うなんて」


ダマ

「ソフィア。お前たち魔女は人間をことごとく騙し、そして嘲笑ってきた」

「魔女だからこそ、お前らを信じられないのだ」


ソフィア

「それは心外だわ」

「まさかあなたにそんな風に思われているなんてね……」

「まあいいわダマ。あなたとは時間をかけてお互い信頼を築き上げていきましょう」

「いずれ時間が解決すると思うから」


「ところで話は変わるけど………あそこにいる者たちは誰?」


ソフィアはララたちがいる方へ指をさす。


カローナ

「ん?誰かそこにいるのか?」


ソフィア

「ええ。そこに人間が4人いるわ。盗み聞きしているみたいだけど?」


イト

「!?」


ララ

「バレた!?」


ソフィアは突然手から氷魔法を放つ!


ララ

「!?」


ドオオオオオ!!


トランヴェルたちがいた階段に氷が突き刺さり、階段が崩れる!


イト

「足場が崩れる!?」


イトたちは階段の崩壊と共に地面へと着地する。


ソフィア

「どうやら先にネズミたちを駆除しないといけないみたい」


ミドラス

「な………なんだあいつらは!?」


ガラウ

「あの服………騎士団!?」


ダリア

「人間がどうしてここに!?」

「王宮前の魔物たちを搔い潜って来たのか!?」


カリア

「まずい………どうする!?」


イト

「どうするもなにも戦うしかないだろ!!」


サカ

「来るぞ!!」


魔女カローナは右手に黒緑の魔法を生成する………!


カローナ

「まさか人間が魔物たちの群れを抜けてきたとはね………」

「あんたたちは聞いてはいけないことを聞いた。悪いけど、ここで消えてもらうよ!」


カローナは魔法をイトたちへ向かって放つ!!

カリアはとっさの判断で魔法障壁を展開し、その魔法を防ぐ!


カリア

「うッ!?」


バチイイイイイイ!!


カリアの貼った魔法障壁が一瞬で破壊され、カリアは魔法のダメージを負う………!


ララ

「カリア!!」


トランヴェル

(まずい………力の差がありすぎる!?)

(外へ撤退したほうがいい!)


ガキイイイイイイイイイイ!!


イトに向かって複数のナイフが飛んで来た!

イトは剣でナイフを弾き落とす!


ダリア

「少しはやるようだね」


イト

「ダリア指令!!お前は魔女なのか!?」


ダリア

「そうよ」


イト

「フンボルト軍の統括が魔女とは!?」

「フンボルト軍は魔女が作り出した軍隊だったのか!」


ダリア

「ふふふ………あなたたち人間の軍団とは違って優秀な軍団だったでしょ?」


サカ

「市民を魔物から護れない時点で大した軍ではない!!」


ダリア

「それはあなたたちでしょ?」


トランヴェル

(後退するぞ!イト!!)


イト

「離れてろトランヴェル!俺が奴等を片付ける!!」


イトはダリアへ斬りかかる!


ダリア

「人間の力では到底勝てないことを教えてやる」


ダリアは体に纏っていた全てのナイフをイトへと放つ!!

されどイトは全てのナイフを叩き落とし、ダリアの手前に踏み込む!


ダリア

「甘いって」


ドオオオオオ!!


ダリアの体全体から強力な魔法障壁が展開される!

イトの剣は弾かれ、イトは吹き飛ばされてしまう!


イト

「うああああ!?」


バチイイイイイイ!!


ダリア

「………!」


ダリアに雷魔法が衝突する!

遠くからララが放ったのだ。


しかし、ダリアは傷一つ負っていないようだ。


ダリア

「そんな魔力じゃ勝てないよ?」


ララ

「そんな………全く通じない!?」


トランヴェル

(こいつら本物の魔女だ…。ララたちでは勝てない)

(皆!撤退することに専念しろ!)


ダリアとカローナの攻撃は激しくなっていき、ララたちは攻撃を防ぐのでやっとだ。

全く持って逃げれる余裕が無い。


カローナ

「こいつら中々しぶといね………」


ダリア

「魔物たちを突破してきたことだけはあるわ」


カリア

「このままじゃ………」


トランヴェル

(精神状態の今なら魔女を増やせる………あのサカという奴を魔女にすれば………)


トランヴェルはサカを魔女化しようと試みた瞬間、精神状態が解除されてしまう!

トランヴェルの精神は己の肉体へと戻り、サカを魔女化することができなくなってしまった。


トランヴェル

(時間切れか!?くそお!!)


イト

「こんなところで………死んでたまるか!!」


カローナ

「いいえ!あなたたちはここで死ぬ!」


カローナの黒緑の魔法がイトを包み込み、大爆発を起こす!


サカ

「イト!!」


ララ

「イトさん………!?」


煙が立ち込める………イトの体はぼろぼろになり、足がもげて倒れてしまう。


イト

「………」


カローナ

「やっと1匹片付いたわね」


ダリア

「後3人ね。さっさとくたばりな!!」

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