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絶望の宴10

ナハンジ

「はあ………はあ………」


ガアアアアア!!


魔物がナハンジを襲う!

ナハンジは対抗してハンマーを振り回し、魔物の頭部にそれをぶち当てる!

魔物の頭は潰れ、その衝撃で体も破裂した。


ナハンジ

「ぐ………」


ナハンジは傷を深く負っており、倒れる寸前であった………。

魔物は絶えることはなく、次々とナハンジの前に立ちふさがる。

ナハンジはハンマーを投げつけ、魔物たちを粉砕していく。


ナハンジ

「もう誰も………生存者はいないのか?」


ナハンジは国会に来てから、オードリー以外に生存者を見ていない。

見るとすれば魔物か、議員の死体ばかりだ。


ナハンジ

「もはやここにいる理由もない………」

「早くここから脱出しなければ………」


ザザザザザ!!


ナハンジ

「!」


魔物たちが粉砕されていく………!


サラ

「タスケニきた!!」


ナハンジ

「………騎士団員?どこの配属のものだ!?」


サラ

「ここから早くハナレロ」


サラは向かって来る魔物たちを一掃し、逃げ道をつくる。


ナハンジ

(一体………何者………?)


ナハンジはサラに着いていき、国会から離脱した。


ナハンジ

(この戦闘力………普通ではない)


サラ

「ここまで来ればダイジョウブ」

「後はあの研究所までイケバ」


サラは遠くにある魔法研究所を指差す。


ナハンジ

「あれは………魔法研究所か」


サラ

「アソコなら今マホウショウヘキが展開してる」


ナハンジ

「もしかして魔法障壁装置完成してたのか!?」


サラ

「すんすん………」


ナハンジ

「どうした………?」


サラ

「ララの匂い………あと魔物もたくさん」

「一人でアソコニ行ける?」


ナハンジ

「行けるが………お前はどうする?」


サラ

「ララのところへ行くの!」


ナハンジ

「………ララ?」


サラ

「一人でダイジョウブなら一人でアソコニ行って!」

「ワタシはララのところに行く!」


サラは四つん這いになり、明後日の方向へと走り出した!


ナハンジ

「お………おい!!」

「なんという早さだ………もうあんな遠くに」

「騎士団にあんな優秀な奴がいるだなんて」


ナハンジはサラが見えなくなるまで、途方に暮れたかのようにたたずんでいた。


サラが向かう先にはララとカリアが魔物と対峙し、戦闘を行っていた。


サラ

「ララ!カリア!見つけた!!」


ララ

「サラ!」


カリア

「無事だったのね!」


トランヴェル

(サラ!)


フオオオオン!!


コッホ

「騎士団員か!」


サラ

「キシダンだよ!!」


サラたちは魔物たちを蹴散らした。


サラ

「ララ!あっち!あっち安全!!」


サラはララに抱きつき、魔法研究所の方へ指を指す。


ララ

「本当に!?」


サラ

「ホントホント!!」

「マホウショウヘキが展開してるから!!」


コッホ

「あっちは確か魔法研究所がある方だ」


サラ

「そう!魔法研究所!!」

「そこ安全!!」


トランヴェル

(それならば、この人たちをそこまで連れて、その後にイトたちと合流しよう)


ララ

「そうだね………そうしよう!」


サラ

「イト血の匂い………ヤバイかも」


ララ

「イトさんの状態がわかるの!?」


サラ

「匂いでわかる」


カリア

「匂うって………イトは近くにいるのか」


サラ

「いや………ここから5キロぐらいのところにいる………あそこかな」


サラは遠くに見える王宮を指差す。


トランヴェル

(まさしくそこにイトたちはいる)

(王宮にも多くの魔物がいた………満身創痍になっていてもおかしくない)


カリア

「それじゃあ急がなきゃ!?」


コッホ

「………一体誰と話してるのだ?」


ソフラ

「………さあ?」


コッホたち普通の人にはトランヴェルの声は聞こえない。また彼の精神状態の姿も見ることができない。


トランヴェル

(サラはこの人たちをその安全な場所へ連れていってくれないか?そのあと王宮に来てほしい)

(ララとカリアは至急イトたちのところへ応戦しに行こう)


サラ

「わかった!!」


ララ

「うん!そうしよう!」


サラ

「ミンナハこっちに来て!」


コッホ

「二人はどこにいく?」


ララ

「私たちは王宮の方へ行きます」

「助けなければならない人がいるんです」


カリア

「みんなはサラに付いていって」

「安全なところがあるみたいだから」


コッホ

「若い女性が二人だけでは危険だ………」


ララ

「私たちは大丈夫です!おじさんは皆の護衛をお願いします」


コッホ

「………」

「わかった。気をつけて行くのだぞ………」


ララ

「ありがとう。イトさんたちと合流したら必ずそっちに行きます」


コッホ

「イト………イトとは魔女狩隊のものか?」


ララ

「はい」


コッホ

「なぜ君たちはイト殿のことを………」


カリア

「時間がない………話は後々!」


サラ

「早く行こう!」


コッホ

「………そうだな」

「君たちには聞きたいことがたくさんある」

「また今度じっくり話を聞かせてもらおう」


ララ

「わかりました!おじさんも気をつけてね」



ララとカリアとトランヴェルはサラたちと別れて、王宮へと向かう。


サラたちは途中で魔物と遭遇するものの、サラのお陰で誰一人負傷することなく、無事に魔女研究所にたどり着くことができた。

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