絶対の宴3
コッホ
「ぬうん!!」
魔物
「が………!?」
コッホは剣で魔物を切り払う!
コッホ
「くそ………なんて数なんだ」
コッホの目の前には何十匹の魔物が立ち尽くしていた………。
コッホの周りにいた騎士団員は皆やられてしまい、彼一人で魔物と対峙していた。
コッホ
(このままでは………)
ズバズバズバズバ!!
「ぎゃああああああああッ」
コッホ
「………なんだ!?」
魔物たちが吹っ飛ばされていく!
奥にはイトとサカの姿が見える!
コッホ
「サカ殿!」
サカ
「コッホさん………現状はどうなってる!?」
コッホ
「それがまだ本部と連絡が取れ無いのです……」
「突然魔物に襲われて大パニックになってます!」
イト
「この様子だと、どこもヤバそうだな」
サカ
「とりあえず我々は王宮へ向かいます。コッホさんはどうしますか?」
コッホ
「我は本部へ向かいます!」
「市内の様子も気になるので!」
サカ
「承知しました!」
「お気をつけて」
コッホ
「そちらもお気をつけて」
サカたちはコッホと別れ、王宮へと向かう………。
一方ララとカリアは家の前で魔物と戦闘していた。
魔物
「ガアア!!」
ララ
「なんでこんなに魔物が………」
カリア
「どこから来たんだこいつら!?」
バチイイイイイイイイ!!
ララの雷により魔物たちは黒焦げになっていく!
魔物
「こいつら………強ええ………」
魔物
「………逃げろ!」
魔物たちは尻尾を巻いて逃げ去っていく………。
ララ
「はあ………はあ………大分魔力を使っちゃった」
カリア
「どうする?」
ララ
「イトさんたちと合流したほうがいいかも」
カリア
「さっきから着信をかけてるんだけど………繋がらないんだよね」
ララ
「市内の方も魔物が沸いてるのかな…?」
カリア
「ここにいても仕方がない!行こうララ!!」
ララとカリアは市内へと向かい、イトたちとの合流を急いだ。
市内には多くの人たちが無惨な姿で倒れていた。魔物たちがあらゆるところで暴れており、建物は崩れ、炎が舞い上がっている………。
ララ
「ひどい………」
カリア
「魔物が何故こんなに!?」
彼女たちの目に映ったのは地獄絵図そのものだ。魔物に襲われ次々と市民が補食されていく………。
彼女たちは思い出す………ペルー村の出来事を………。
たくさんの魔物が町へ侵入し、家族や友人を一夜にして奪われてしまったあの出来事を。
ララは感情が高ぶり、雷の魔法を魔物たちに浴びせる!
市民を襲っていた魔物たちは焼き焦げ、粉々に砕かれた!
カリアは魔物が市民を襲っているところに割り込み、魔法障壁を展開して魔物の進行を防ぐ!
バチイイイイイイイイ!
魔物
「なんだ!?うわ!?」
カリアの魔法障壁は徐々に大きくなり、魔物を吹き飛ばす!
市民
「あ………ああ」
市民は重症を負っており、肩から血が大量に流れていた。
カリア
「大丈夫!?」
市民
「はあ………はあ………」
「お………お願い………です」
「あそこの学校に………私の娘がいるん………です」
カリア
「しゃべらないで!今治療するから!」
カリアは流血している肩に手を当てて、回復魔法を唱える。
みるみる市民の傷が塞がっていく。
市民
「傷が………」
カリア
「もう大丈夫!」
市民は突然カリアにしがみつく!
市民
「お願いです………あそこに私の娘が………助けて下さい」
市民の指差す先には小学校が見えた。
カリア
「あそこにあなたの娘が………」
ララ
「カリア………ここでその人と一緒にいて」
「私が行くよ!」
カリア
「わかった………気をつけてね!」
ララは校内へと入り、入り口へと向かう。
無惨にも幼い子供たちが校庭前で死に絶えていた………。
ララ
(………ツ)
ララは見るに絶えず目を背け、学校の中へ足を踏み入れる。
「ガアア!!」
ガジャアアアアアアン
どこからか魔物の雄叫びと窓ガラスが割られる音が鳴り響く………!
ララ
(上の階に魔物がいる!急がないと!)
ララは駆け足で階段を上っていく!
グラララ………
ララが3階にたどり着いた時、微かに魔物の気配が漂った………。
ララは一歩一歩廊下を進む………。
グシャ………グシャ………
奥の教室から生々しい音が聞こえてくる………。
ララ
(………何の………音?)
ララは恐る恐る教室のドアを開ける。
そこには魔物が数匹この学校の生徒たちを補食していた………!
魔物
「………!」
魔物
「おいおいまたもう一匹きたぞ」
魔物
「若いな………こいつはまた旨そうだ!」
魔物たちはララを見て歪んだ笑みを浮かべながらケタケタと笑う………。
ララは生徒たちが魔物に食われているところを目にして吐き気と頭痛を起こす………。
そして脳裏に浮かぶ………ペルー村の人たちの悲惨な姿が………。そして今倒れている生徒とペルー村で襲われた人たちが重なって彼女の目に映る………!
ララ
「許さない………」
魔物
「あん?」
ララ
「私は………お前たちを絶対に許さない!!」
バチバチバチバチバチバチ!!
ララの体内が光だし、体中に雷撃を纏う!
そして彼女の体内から雷魔法が放出される!!
魔物たちは一瞬にして塵も残らず消し去ってしまった!
ララ
「………」
ララは生徒たちに毛布をかけ、お祈りを捧げる………。
ララ
(まだ生存者はいるのかな………)
ララは教室から出て階段へ向かおうとした時、上の階から物音が聞こえた!
ララ
「上に………誰かいる………」
ララは駆け足で階段を上り、4階へと向かった!




