第八話 四つの剣+α
「おお! あれはフレシア様ではないか!」
「フレシア様ー! おかえりなさい!」
「必ずウルティア様をお助けください!」
「応援してますからね!」
パトリフィアの中心街を歩いていると、すれ違うエルフには大体賞賛の声をかけられた。
聞いていたとおり、フレシアはこの国では大変な人気のようだ。
老若男女問わず様々なエルフたちが、俺を見て満面の笑顔で讃えてくれる。
俺はそれに愛想笑いを浮かべつつ、小刻みに手を振り返した。
「えへへ……どうもどうも……痛ったい!」
(バカアル! フレシアはそんなヘラヘラした顔して笑わないでしょ! もうちょいそれらしく振る舞いなさい!)
突然俺の背中にビンタを食らわせたのは、きらびやかなゴシックロリータファッションを身にまとった、黒髪のエルフである。
袖も襟も裾も、あらゆる箇所がフリルで飾られ、黒と白のツートーンを基調としたシンプルなデザインは、髪色と合ってか印象に残るだろう。
露出している手足も、それぞれ真っ白なレースの手袋とタイツに包まれている。履いている靴は黒のヒールが分厚いものだが、この後まんまの格好でウルティア王女様を探しに行こうと言うのだから驚かされる。
肘まで覆い隠すほど長い手袋を纏ったビンタで痛む背中をねぎらいつつ、フレシアの表情が崩れるのも覚悟して俺は声を抑えて怒った。
(仕方ねえだろ! 俺がフレシアになってたのは昨日のほんの一瞬だけだし、仮面になってからのアイツしか知らないから、この国でどんな風に人と接してたなんて分かるわけが────)
(ほらぁ、言った通りじゃない! だからさっき付け替える前に、聞いておきなさいってあれほど言ったのに! アルのバーカバーカ!)
肘を曲げずに下に腕を伸ばし、頬をぷくーっと膨らませて罵声を浴びせてくる。かわいい。
彼女の名前はヴェネツィア・レジーナ・マスカレード。つい先程まで同伴していた、スプリガンの同名の彼女と同一人物である。
ここまで手の込んだ変装をしているのも、クリスと共に装備を新調するために、怪しまれずに町中を歩くためである。
と言っても、ヴェネットのそれはほとんど元の彼女とは変わっていない。
耳はエルフのものを模したシリコンっぽい素材のおもちゃだし、ボンネット型のヘッドドレスで纏めた黒髪も、同じ色に加工したカツラ……ウィッグを被っただけに過ぎない。
その付け耳もウィッグも、元々は門番を任されていたエルフ……いや、ニセエルフの男たちが使っていたものだ。
ヒュムノス種は俺のいた世界でいう人間に一番近く、他の種族よりも道具の生成や、それらを用いて作った武器防具や食料や衣服など、生産技術には秀でたものがあるらしい。
だが彼らの中に、優れた道具を扱うことで良くも悪くも偉ぶった人が時折現れ、他の種族の人たちを下に見た扱いをしている人が増えつつあるらしい。
元門番の男たちも付け耳とウィッグで変装をして、手荷物検査と題した過度なスキンシップを行っていたが、クリスによって取り抑えられ、賄賂を受け取るとその二つを投げ捨てて一目散に森の中へ消えていったのだ。
彼女曰く、重さと厚さを合わせただけのただの白紙なのに、簡単に騙されてやんのwwwプークスクスwww、だそうだ。鬼め。
その後、付け耳とウィッグはクリスの手によって加工され、ヴェネットの頭部にそれぞれ装着されているのだ。
そんなクリスことクリスティーナ・ルセーヌ・ルブランが化けている姿は、目の前で腕を横に伸ばして、飛行機のように口でブーンと言いながら小走りしていたり、片足軸にその場で一回転したり、後ろ向きに歩きながら俺たちと話をするという、天真爛漫な振る舞いのエルフの女の子。
ヴェネットのゴスロリほどではないが、部分的にフリルが施された白いノースリーブと、膝上丈の薄い緑色のフレアスカートで爽やかな印象を受ける。
くるぶし丈の靴下に包まれた足は、爪先に花模様が添えられたパンプスが映えている。
長い金髪を一部の前髪だけ残してコルセットで抑え、後頭部に丁寧に編み込んでいて、そこから望めるうなじにわずかに施された金木犀の香水が、道行く人たちを虜にしていた。
「ねえねえ、まずは武器と防具どっちから見て回ろっか」
クリスが、腕を後ろに組みながらまた後ろ向きで話しかけてきた。
フレシアらしく振舞え! と、ヴェネットに間接的に言われたばかりなので、高校の頃クラスメイトがよくやっていた、頬に人差し指を当てて考え込む動作をとる。
「そうだな……そうねえ…………武器の方から回りましょ。どんな武器があるのとか、俺……私よく知らないし」
視線だけヴェネットの方へ向けて、今のがアウトかセーフかの判断を仰ぐが、ギリギリセーフと顔に書いてあった。
心の中で安堵しつつ、俺はポケットに入れていたフレシア直筆のオーダーを再確認した。
「ええと……『刃渡りは腕に倣った長さ、反りのない両刃の剣、あとはアルに任せる』と……」
フレシア曰く腕に倣った長さとは、片腕を真横に伸ばした時に手首から脇までの長さのことを指すらしい。
この世界では、刃渡りがこれより長いものは刀身も大きい大剣くらいだというが、農家であるフレシアにとっては、ついこの前に初めて武器屋を物色した時に覚えた知識なので、正直どうでもいいそうだ。
ヴェネットが仮面を被っていたさっきまでの時点で、俺はペンケースに入れていた最長三十センチメートルの折りたたみ式定規でフレシアの腕を測ってみたが、ざっと五十センチメートルほどの長さを計測できた。
割と長めだし俺も納得したため、新しい剣の購入を決意した。
「あ、着いたよー。うわぁ、結構たくさん並んでるねー」
演技したクリスのあどけない声に振り返ると、そこには大小様々な武器を取り扱っている店があった。
手前の方には安物の武器があり、ほとんどが刃先を下にして、樽の中に煩雑に詰め込まれていた。
まあまあ値の張る武器は店に入ってすぐ目立つ所にあり、刃先は鞘や革のカバーに包まれた状態で、ストラップのような形で同じ箇所に空いている穴に紐を通し、それぞれが棚に吊るされて陳列していた。
そして高価な武器は、同じように鞘やカバーはあるものの、大体が一点物なのか丁重に扱われており、棚の上の目立つところや壁にかけてあって、一部は透明なケースの中にまるで展示品のように厳重に保管されていた。
店員らしき人は店の奥に一人だけ、細身で長身の男性エルフが、商品の剣のホコリを拭いてとっていた。
「すみませーん」
「はーい、ただいまー」
クリスの声に応じた男性エルフは、扱っていた剣を鞘に収め、元に戻してから俺たちの前に現れた。
「いらっしゃいませ。今日はどんな武器をご覧になりますか…………ってフレシアさん! まさかあなたのような人が私の店に出向いてくださるなんて……!」
「い、いえいえ。使っていた剣がサビと刃こぼれで酷い有様でして……処分して頂く代わりに新しいものを調達しようかと思い、やってきた次第です」
丁寧に言ったおかげか中身が別人だとバレなかったことに胸をなで下ろしつつ、俺は斜めに背負っていた剣を鞘ごと店員のエルフに渡した。
あまりに軽いその剣を、渡して持った途端に彼も感じたようだった。
「これは……酷く軽いですね……この剣だと植物はともかく、動物にはまるで歯が立ちませんよ。例えサビも刃こぼれもなくてもです。よくこんな、言ってしまえば模造刀で戦えましたね。フレシアさんの自信には驚かされました」
結構ボロクソにダメ出しを食らった。
これを本当のフレシアが聞いていたらなんて言うだろう……
しばし考え込んでから、店員のエルフは、
「分かりました。この剣はこちらで処分させてもらいます。さて、どんな武器をお求めですか?」
と、これが普段通りの対応なのだろうと思われる言葉を口にした。
「あ、はい。このメモの通りの特徴を持った剣はあるのでしょうか? で、あるならできるだけ優れたものをお願いしたいのですが、どうですかね」
俺は本物のフレシアが書いたメモを店員のエルフに見せつつ、俺個人としての最低限のオーダーを頼んだ。
今朝の時点でフレシアの剣は一度ちゃんと見ているが、鍛冶や刀匠の心得がない素人の俺でも、サビも刃こぼれもなくても不良品だろうなとは分かった。
フェンシングの剣でもないのに少しの力で簡単に曲がる刀身、白っぽいグレーの金属ゆえに鋼よりアルミや亜鉛と言った方が適していそうな材質、荒削りな木製の鍔とガムテープのようなものを巻き付けただけの柄、などなど挙げればキリがない。
だから、新しい武器はどんだけ高価だろうと、頑丈で斬れ味が鋭い刀身と、細部に職人の技が光る出来栄えの鍔と柄を持ったものにしようという、今は意識がないフレシアのためをも思った、俺のささやかな心遣いだ。
「分かりました。少々お待ちください」
メモを受け取るとそう言い残し、店員のエルフはレジ裏の倉庫と思われる場所へ消えていった。
「さてさて、アルさんアルさん。その身体の調子はどうですかい?」
店員が居なくなったのを見計らって、口火を切ったのはクリスだ。
無邪気に振舞っていたさっきまでとは打って変わって、小憎たらしい笑みを浮かべて俺を問いただす。
「どうもこうも、二回目だからだいぶ慣れてきているよ。変に疲労もないし、調子は良好だよ」
「えいっ」
「うひゃああっ! な、何ぃ!?」
俺が呑気に彼女の問いに答えていると、いつの間にか姿は消え失せ、背後に回られた上に胸を下から担ぎ上げるようにして触られた。
これには思わず気が動転してしまう。
こいつぅ……!
「ほうほう……調子は良好元気はいっぱい、だけど欲求不満と申しますか。それなら不肖この私めが、あなた様の身体に溜まったしこりを解してあげましょうぞ。おやおやぁ? ここは特にしこりが大きいご様子。徹底的に解してあげないといけませんねえ」
「…………って訳わかんねえ屁理屈でおっぱい触ってんじゃねーよ! もしさっきの店員さんに見られたらどうすんだ!」
「えー、その時は……そうねえ…………揉ませる?」
殺す気か! 社会的に!
「っていうか、ヴェネットのやつはどこ行ったんだ? さっきか見かけないんだが?」
話題をそらすついでに、どこに行ったのか本当に分からないヴェネットの行方を尋ねる。
クリスはそれを受けて、ああなんだそんなことかという顔で、
「ヴェネットならね────」
「あら可愛いわね。自家製饅頭はいかが?」
「まあ。ならありがたく頂くわ」
「おーいそこの嬢ちゃんや。特製の緑茶は飲んでいかんかね?」
「どうも。頂戴するわ」
「────なんか和んでるわね」
近くの店の爺婆に飲食物で釣られている、ヴェネットの方へ視線を促した。
「あの野郎……!」
「お待たせしました。ひとまず何本か持ってきましたが、いかがでしょうか?」
エルフの店員さんが抱えるようにして持ってきたものは、刀身を鞘に包まれた四本の剣。
それぞれ等間隔に横に並べて、近くに剣の銘と値段が書かれたプレートを添えた。
一番右の剣は、何かの宝石が鞘と鍔にあしらえられたきらびやかな剣だ。
銘は『サフィラス・エメラルダ』。
エメラルドの名を冠しているのが偶然か否か、鞘と鍔は全体的に鮮やかな緑色の金属が用いられており、刀身も仄かに青みがかった金属が使われている。
その左隣の剣は、動物の皮でコーティングされた鞘に収められた勇ましい剣。
銘は『アサルト・ベスティア』。
抜いてみると確かに両刃だが、ノコギリのようなギザギザの刃を持っているのだ。
先端が尖っていないので刺突攻撃はできないが、刃は普通の剣並みに厚みがあるので、俺が知ってるノコギリのように湾曲するようなことはないだろう。
その左隣の剣は、今度は皮ではなく鱗に覆われた鞘に収められた頑強な剣。
銘は『ボルカノ・ドラグニル』。
鍔の両端から刃の方へ牙が飾られ、柄の端から龍の尻尾を連想させる赤い毛束が垂れている。
刀身は赤みがかった金属が用いられており、刃先に向かって龍の姿が刻まれている。
そして一番左にある剣は、鞘も鍔も柄も全てが黒一色に包まれた美しい剣。
銘は『黒鉄紫電・韋駄天』。
四本の中で一番刀身が細く、かつ黒刀ゆえに一番硬い。また、両刃だが刀に一番近い形をしている。
個人的には、なんというか世界観にはそぐわないが、韋駄天がパッと見てから一番のお気に入りだ。
この世界の通貨は、全てモルで表記する。
俺の中では、理系専攻だったからかモル質量と混同してしまうが、ヴェネットの「何でそんなことも知らないの?」と訴える顔に怒りを覚えたおかげで、なんとか頭に叩き込んだ。
一モルの価値は、目の前に置いてあるこれらの高そうな剣が、数千モルであることから容易に想像がつく。
ちなみにこれより下の単位として、パーモルというモルの千分の一に当たるものがある。ミリモルではない。
「うーん、そうですねぇ……じゃあくろ」
「全部ください!」
「がね紫電を……ってはぁ!?」
少し悩んでから、俺が個人的に気に入った韋駄天を選ぼうとした矢先に、クリスが割り込んでとんでもないことを言いやがった。
これには店員のエルフのお兄さんも、相当な悪夢でも見たのかと思うほどに、何度も何度も目をこすっていた。
滝のような冷や汗を流しながら、店員のお兄さんは俺に半分泣きそうな顔で訴えてきた。
「フ、フレシア様! い、いくらなんでも、うちの最上級品を、か、買い占めだなんて……」
単価が高いものをたくさん買って、お店としてはだいぶ潤うだろうに、何故そんな顔をするのか。
「い、いえいえ! これは彼女が勝手に言ったことですよ! 一本だけで構いませんよ! だからお顔をお上げてくださ────」
「ありがとうございますううううう!」
なんということでしょう。
エルフのお兄さんが驚異の跳躍力を発揮して、回転しながらレジを飛び越えつつ、そのままジャンピング土下座をキメたではありませんか。
あまりの出来事に、驚嘆とか唖然とかを通り越して、頭の中で仏壇の鐘が鳴ったよ。
どんな顔をしたらいいか分からないから、とりあえず真顔になった状態で、床に伏した店員さんを見下ろしていた。
「何事? 何か今店の中が騒がし…………ってうわぁ……」
串に刺さった団子を頬張りながら、のそのそと入ってきたヴェネットが、この光景を目の当たりにして、食べていた分を飲み込んでからため息をもらした。
そりゃあ今の状態から見たら引くよなぁ。
◇ ◇ ◇
「毎度ありがとうございましたああああ!」
結局、頭が下がりっぱなしの店員さんを無理やりレジに戻し、宣言通り提示された四本の剣を全て購入した。
そしてそれらの剣は全て、俺が帯刀することになった。
左右の腰に二本ずつ、重さを分散させたことで、背中に背負うよりは戦いやすいだろう。
ただでさえおっぱいの重さに肩がこってるのに、剣四本分の重さが加わった日には、こるどころか脱臼してもおかしくないからな。
それに、これなら少し憧れのある抜刀術もできるしね。経験積まないといけないけども。
「にしてもクリス。お前ホントにすげえ金持ちだな。底なし過ぎないか?」
クリスは鼻高々な面持ちで偉そうに言った。
「なーに簡単よ。集落が襲われた時に隠していた貴金属とへそくり、あとは最近になって盗んだ分も含めてざっと一千万モルは……ったっ!」
(クリスのバカ! こんな道端で大きな声で言うことじゃないでしょ! もうちょいボリューム抑えなさいよ!)
「いいじゃない自慢くらい。あたしが優れてる証拠でしょう。ヴェネットもさ、なんか自慢出来ることないの?」
「ないわよ!」
何故か逆ギレで否定するヴェネット。
思い当たる節もないので、スルーして話題を変える。
「この後は防具屋に直行するの? さすがに今は四本とも、置いていきたい気分なんだけど……」
「えーめんどくさいー。それにさ、誰かに盗まれたりしたらどうすんのさ。手元に持ってた方がいいと思うけどなぁ」
「そりゃそうだけどさ……あー分かった。持ってくよ」
「へええ、随分簡単に手のひら曲げるね。脱臼してるのかな?」
皮肉にしては面白いことを言うな、クリスは。
単純に、俺が先に折れることで話をとっとと終わらせたいだけなんだけどね。
「してたら剣なんか持てないっての」
適当に返し、俺は二人よりも少し早足で歩き出した。
「ふーん」
感心したのかしてないのか、クリスは曖昧な返事をすると、急に駆け足で寄ってきて俺の右腕に抱きついた。
「お、おいっ。どうした急に」
「ふふーん。べっつにー」
通り過ぎていくそよ風にたなびく金色の髪が、別にロリコンでもない俺の頬を染めた気がした。
と、ほんの数本の髪がそのまま風に乗って飛んで行くのを見送るつもりで後ろを見ると、真っ白い顔をいちごミルクみたいにしたゴスロリっ子がご立腹なさっておられる。
「わ、私だって!」
ゴスロリスカートの裾を両手で上品に持ちながらトテトテと走ってきて、近くまで来てから俺の左腕に思い切り抱きついたヴェネット。
レース生地の長手袋の感触に、思わずうっとりしてしまいそうになる。
「クリスだけずるいわよ! っていうかアル…………フレシアは私の方が愛してるんだから!」
「「なっ……!」」
リアクションがクリスとハモってしまったことは仕方ない。
ヴェネットお前……なんて爆弾を……!
今の発言のせいで、町の空気がざわついただろうが……!
「フレシア様は女の子がお好き……ほうほう」
「やだぁそんな……大胆……」
「男嫌いを公言していたのは、こういうことだったのか……」
「デュフフwwwフレシア殿は百合厨であったかwww」
おいそこ! エルフにオタクが紛れてるぞ!
くそぅ、本人が聞いてないだけまだ救いがあるが、これはそうそう抑えきれない話題だぞ……!
「ふ、ふーん! あたしの方が長い時間おっぱい揉んでるもん! ヴェネットなんかよりずっと長いもん!」
魚心あれば水心。ダイナマイトあれば核弾頭。
こちらにおりますクリスティーナ殿も、周囲でボソボソ話す国民の皆さんを、変な意味で昂らせる爆弾をばら撒きやがる。
「ほ、ほら、とっとと行くぞ……行くわよ!」
ただでさえ二人の原爆投下発言にいたたまれなくなってなっているのに、これ以上変な誤解を国民の皆さんに招かせるのも嫌なので、慣れない女言葉で強引に連れていくというポツダム宣言を提唱し、脳内で勝手に受諾してこの場を離れて防具屋に向かった。
後日、この時のことを本人に話さざるを得なかった時に、今日買った剣で斬り殺されそうになったのは言うまでもない。
ご一読くださり誠にありがとうございます。
よろしければお気に入り登録・感想・レビュー等も併せてしていただけると幸いです。執筆の励みになります。