第五話 荒ぶる嬌声と謎のオカマ
「ここがパトリフィア……」
俺は口をあんぐりと開けて、高さ五メートルはあろうかという大きな門を見上げた。
木と鉄でできたシンプルな構造をしていて、横には人一人通れる程度の小さな扉もある。
その扉近くに三人、門の反対側に二人、計五人の門番と思われるエルフの男たちを見て取れる。
俺が吐き捨てた感想に、道中で被った砂ぼこりを払いながら、大きなローブを纏い長い金髪をポニーテールに結った女性のエルフが反応する。
「ええそうよ。と言っても、あの門で簡単な入国審査して許可証を貰わないと、余所者でも自由に入出国出来ないのよ。私の場合は顔パス? で入れるから大丈夫よ」
フレシアが疑問形で口にしたのは、俺(とヴェネット)が覚えてる限り教えた元の世界の言葉。
先ほど河原で作戦会議を開いた際に、持ちうる限りの情報交換も兼ねて教えたものだ。
国の図書館によく通うというフレシアは、流石と言うべきか飲み込みが早く、意味も理解した上で使いこなすことが出来るようになっていた。
……話を戻そう。
何故フレシアが隣にいるかというと、ヴェネットが彼女の仮面を被って化けているからだ。
そしてヴェネットが霊体になることで、眠っていたフレシアの意識が再び表に現れることで、心身共に一致したフレシアが召喚された。
これも昨日俺が身をもって体験したことを、ヴェネットが同じようにやっただけにすぎない。
そして何故仮面を付け替えたかというと、ここに来る途中にはヴェネットの身長では登るのに苦労しそうな、急勾配の坂道が幾つかあったからだ。
最初は両親どっちかの仮面を被ればいいだろうと提案したが、ものすごい剣幕で断固拒否された。
曰く、スプリガンという種族の存在そのものを、しばらくの間隠し通していたいらしい。
一つはフレシアが言っていた、大昔の滅亡説を貫き通して、世間一般に存命していることを隠すため。
もう一つは、ヴェネットたちの集落を襲った未知の組織から、生存者は零であったと思わせ続けるため、だそうだ。
だから、人に見られる場所に行くために、両親といえど自分たちの種族の姿を見せることはできない、という理屈らしい。
これは頑なに拒み続けるだろうと踏んだ俺は、仕方なく仮面を外してヴェネットに手渡した。
そしてフレシアの姿でボロが出ないように、本人と入れ替わって霊体となった。
「じゃあ私先に中入ってようか? エルフの国って一番近いとこにあったのに一度も入ったことないから、すごい興味あるのよね」
そんな自己中を突き詰めた性格の持ち主たるお嬢様は、俺たちより先行しようとしておられる。いやーブレないな。
「ダメよヴェネットちゃん。もし今のあなたの姿が見える人が他にいたら、迷わず逃げなさいと言ったのは他でもないヴェネットちゃん自身でしょう。約束破るつもりー?」
「ちぇっ、分かったわよー」
すっかりお姉さん気質が目立ち始めたフレシア。
王女様に「お姉ちゃん」と呼ばれたことがよっぽど嬉しかったのか、ヴェネットに彼女を重ねて目一杯甘えさせてるのかもしれない。
◇ ◇ ◇
さて、いよいよ入国だが……。
「パトリフィアは外交は比較的盛んな国だけど、その手続きは厳重でね。個人での入出国は毎度のように審査がかけられるのよ。特にアルシオンのような【ヒュムノス種】以外はね。この前リザード種の商人たちが、身ぐるみ剥がされる程に細かくやられていたことを覚えてるわ」
と、フレシアから軽い脅しを事前に受けていた。
馬車や牛車のような大門を通らないと行けないような集団は、一度認められれば大丈夫らしいが、そうでない場合は例え自国のエルフだろうと容赦がないそうで。
それが嫌で嫌で、私は男が嫌いだと公言していたらしい。
初見であんな血みどろでグロい彼女を見なければ、俺だってふしだらな視線を送っていたかもしれない。
では逆に、何故それでも俺が許されたのか聞いたら、目を白黒させて顔を赤くさせてしまったので、それ以上の詮索はしなかった。
「それじゃあ作戦通りに……はい」
フレシアが俺に向かって、着ているローブの隙間を開けながら呼んでいる。
俺は無心でそれに従いローブの中に隠れ、彼女の背中側にまわると、ジャンプして全身で勢いよく抱きついた。
「んああぁぁ……くっ……」
完全に抱きついた瞬間、フレシアが苦しそうに甘い声を漏らすが、なんとかボリュームは抑えられた。
叫んでたら門番の男たちに怪しまれるからな。
念のために木陰でやってるけども。
(ちょっと! 変な声出さないでよ! 危うくバレるところだったでしょ!)
浮きながら俺たちを俯瞰しているであろうヴェネットが、小声で出せるギリギリのボリュームで叫んだ。
お前だけは普通に喋っても、他の誰にも聞こえないだろうに。
(だってヴェネットちゃん。アルくんが私の胸を鷲掴みにするんだもの……)
(こらアル! フレシアのおっぱいがいかに大きくて張りが良くてバブみがあって大きくて大きいからって、揉みしだいてんじゃないわよ!)
(揉んでねーよ! あと嫉妬心甚だしいな!)
すっかり「アル」呼びが定着して、「シオンも付けろよ」という無粋なツッコミをしたい気持ちを抑えつつ、おっぱいコンプレックスを抱え込んでいるヴェネットに容赦なくキレる。
っていうかバブみとかどこで覚えた!
ヴェネットの語彙は、時々エグい変化球が飛んでくるから侮れない。
そして何より、弱冠十歳にしてもう貧乳を悔やむのか。成長期だろうに。
これだけガミガミ言われるのは、もちろん俺にも悪気はあるわけで……。
今の俺がどういう状況かというと、フレシアの腰に脚だけで巻き付き、ローブの裏から頭が出ないように背中をだいぶ丸めた姿勢で、両手はフレシアの胸────正確には乳と胴の隙間────に回していた。
触れてはいるが揉んではいない。
嘘はついてないけど際どいラインという、苦し紛れの言い訳である。
それよりも、後で腰を痛めそうな体勢だから、個人的にはとっとと入ってほしいのだが……。
(嘘つきなさい! でなきゃおっぱい星人がこんなえっろい表情しないわよ!)
ちっぱい星人がやかましいせいで、フレシアが身震いして堪えようとしていることが伝わってくる。
気持ちは分かるがそれも抑えてくれ……俺が落ちる……!
ヴェネットが彼女の面を被ったため、フレシアが着ているものはヴェネットの服そのままだ。
あの一部が局所的に露出していて、体の線を浮き出すほどにピッタリなタイツっぽい服は、触った感じだとラバーのような材質で出来ている。
胸部と臀部を隠していた装甲みたいなものは、確かに丈夫そうな硬さだったけど意外と軽く、臀部の方の淵に尻が乗っかるような状態のため、下半身は安定している。
そして、胸部装甲が胴回りをしっかり覆っているため、俺はどう足掻いても直接胸を揉……掴むことはできないのだ。
最低限、背骨をあらぬ方向に曲げないために、ギリギリの姿勢を保つために胸部装甲の隙間から、いわゆるアンダーバストに触れていることは否定のしようがないのだが……。
とにかくここまで小っ恥ずかしい説明を、怒り心頭のヴェネットにするわけにもいかない俺が、苦渋の決断、いや英断を下して、
(早く入国しろー!)
と、人生で最も静かな絶叫をこだませて、フレシアが艶かしい吐息をもらしながら歩き始めるまで約五分かかった。
「だ、大丈夫……ですか……? フレシア様……」
「大丈夫……あぁんっ……よ……くぅううっ……」
嘘だな。こんな嬌声を喚き散らしながら、上半身が年老いた人のように中腰の体勢で、ローブで隠した背中に大荷物(俺)を背負っている彼女を見て、心配しない方がどうかしている。
恐らくフレシアの顔は真っ赤っかのはずだ。
疲労ではなく……いや、これもある種の疲労か。
だがここは、嘘でも大丈夫だと言わなければならない。
でなければ、今まさにこちらに近づいている────足音で気づいた────他の門番の男たちが、我先にとローブを剥ぎ取って、俺の姿を見るなり不法入国だなんだと罵り、俺だけは頑なに入国を拒まれるだろう。
それだけはダメだ。社会的に死ぬ。
「いやでも……大変お疲れの様で、あまり無理なさらないで下さい。あなたは王女なき今、この国の唯一の希望なのですから」
「! ウルティアは生きているわ! 私は王女の捕えられた様をこの目で見たの! しばらく見ない間に随分と図々しくなったものね。門番の分際でウルティアを侮蔑したこと、後悔させてやるわあはぁあんっ♡」
急にフレシアが上半身を起こすものだから、危うく落ちそうになるのをかわすため、脚の拘束をキツくして腰をさらに締めたためセーフ。
ただその後、元の体勢に戻るために逸れた上半身を腹筋の力だけで起こし、再び胸……アンダーバストに腕を勢いよく回したことが災いした。
直前の門番の男の言動に、大見得切って怒っていたフレシアの決めゼリフが、最後の最後にそのせいで喘ぎ声になってしまった。
話に聞いていた王女様が、俺達はもちろんフレシアも知らないところで死人扱いになっていることは憤慨ものだが、今はそれ以上のお怒りを買ってしまったことを悔やむ。
状況が状況だけに、ローブの中で脇腹をどつかれるだけで許されたが。
「……一応決まり事ですので、そろそろ入国審査をしたいのですが……」
「私は大丈夫だ! 怪しいものなど隠していない!」
いやいや、あれだけ喘いだんだ。
充分怪訝に思われるだろうに。
「……構うな。やれ」
もはや怪しさMAXだと悟った門番たちは、まるで犯人を目の前にした警察のようなドスの効いた低い声で、敬語もなしにたった一言で一斉に襲いかかってきた。
足音が近くで止まり、ローブに手で握ったシワができたとき、俺は色んな意味で死を覚悟した。
その時だった。
ガチャ
金属製のドアノブを捻ってドアを開ける音が近くで鳴った。
おそらく発生源は大門横の小さな扉、俺たちが通ろうとしているまさにその扉だ。
そして同時にのほほんとした男の声が聞こえた。
「おやおや君たち、いつまでそこで油を売っているんだい? 通りたがっている人がいるじゃないか。さっさと門番らしく…………おや?」
完全遮光のローブの内側からは、話している男の容姿がどのようなものか知る由もない。
俺はただ悪い展開に転がらないように、全身を強ばらせて祈ることしかできなかった。
「んああぁぁっ!」
…………やっちまった。よりによって門番の前のみならず、見ず知らずの男の前でまで。
(ちょっとアル! いい加減にしないと、フレシアの身体に閉じ込めて今と同じことを一昼夜続けるわよ!)
これには見えない所で仏の顔をしていたであろうヴェネットもお怒りだ。
俺に対する怒りと胸に対するコンプレックスを、一堂に会してぶつけることが出来る。
まさに一石二鳥。
さすがヴェネット!
俺たちに出来ないことを平然とやってのけるっ!
そこにシビれる憧れるぅ!
……じゃない。閑話休題。
「フレシア! フレシアじゃないか! ウルティア様は!? ……どうやらまだのようだけど、こんな所で何をしてるんだい? 君こそこんな所で油を売ってる場合じゃないだろう」
まるでフレシアの知人のような口振りで、謎の男はこちらに歩み寄ってきた。
姿を見ることが出来ないため、全く素性を知らない彼に対して、得体の知れない恐怖を覚えていた。
すると近寄ってきた男はフレシアの上体を起こして、あろうことかいきなりキスを交わし始めたのだ。
くちゅくちゅとイヤらしい音が聞こえる当たり、割とガッツリヤってるみたいだ。
だけどそれ以上に、絶対俺がいることバレてる。
何せディープな行為をするためにか、フレシアの身体とだいぶ密着しているので、腰にまわした俺の足がエラく食い込んでいる感触がある。
これで気づかれなかったら逆に怖い。
ヴェネットも相当驚いたのか、絶句していて突っかかってこない。
まあ外で浮いてるだろうから、表情までは伺えないが。
真昼間からおよそ五分ほど、濃密な口付けを交わした二人がようやく距離をとった。
その間の俺はあまりの暑さに死にそうだった。
ただでさえ日向に立ちっぱなし、しかも遮光性とついでに保温性も高いローブの内側で、大小様々な原因で火照って汗が止まらない身体にしがみついているのだ。
たった五分、されど五分。
熱中症になる条件を満たしすぎている。
早くしてくれと言わんばかりに、足で無言の圧力をかけ続け、それがようやく実った形である。
「さて。じゃあフレシア、行こうか。大丈夫。僕が支えてるから、君はゆっくり歩くといいよ」
「ひゃあ…………ふわぁ…………」
もはや呼吸が荒いのか、ただ眠いのかすら分からないような声を出し、男の命令に生返事を返す。
そしてギギィ……と蝶番の軋む音が耳障りなドアを開け、フレシアの────俺の背中を優しく押しながら、男は少しずつ歩き始めた。
バレないように俺は、触られた瞬間に金輪際できないレベルにまで背筋をピーンと伸ばした。
だがやはりバレているだろう。
男の左手の掌底に加えられた力でフレシアごと押されているが、その五指に加えられた力は明らかに俺のことを意識したものだからだ。
腹式呼吸を繰り返して何とかやり過ごそうとしていると、今まで金縛りにあったかのように息を呑んでいた門番の男たちが、一斉に有象無象の言いがかりをつけてきた。
「お、おい待て! まだ手荷物検査が済んでないぞ!」
「手荷物なら、この娘は持ち合わせがありませんよ。今少し触れて確かめたので事実です」
「なら次は種族検査だ! 大昔にこの近くに住んでいたという種族が、色んな種族に化けて悪事を働いていたと聞く。それを確認するための検査だ!」
「あなたもパトリフィア……いや、ディエスピラの歴史を覚えているのなら、その種族、スプリガンはとっくに全滅したなんてことくらい理解してないはずもないでしょう。白々しいですよ」
「だ、だがな……」
そこで言葉が途切れた。
いきなりキスをするという破天荒ぶりには驚いたが、思っていたより悪いやつではなさそうだ。
すると、ガサゴソと何かを取り出して、男は唯一受付のような建物の中にいる門番の目の前に、その何かを力強く置いた。
幾重にも重なった紙束を叩きつけたような音が、受付カウンターの木製の台がミシミシとうなる程に強く響いた。
「ここにお金があります。あなた方は随分な薄給と風の噂に聞きました。そんなあなた方が一年で稼ぐ額とほぼ同じ量を一袋にまとめ、かけることの五つあります。今後あなた方が、エルフたちはもちろん他の種族にも過剰なスキンシ……コホン、検査を求めないならば、今回の件は見逃していただけませんかね」
「!」
いわゆる賄賂……なのか? 実際初めて目撃……いや、聴撃したが。
門番の男のうちの一人が、足を一歩後ろにずらすような音がした。
やはり相当驚いたのだろうか。
しばらく続いた沈黙は、門番の男の野太い声で途絶えた。
「へっ、ありがたく頂戴するぜ。 もうこんな仕事やってられっか! 国に帰って贅沢三昧だ!」
その言葉を皮切りに、五人全員が一袋ずつ取り、門を通ってパトリフィアに帰るかと思いきや森の中へと姿をくらませた。
門が開く音の代わりに、草木が揺れる音が聞こえたのが理由だ。
しばらくして元・門番の男たちの足音が聞こえなくなると、謎の男が口を開いた。
「……もう出てきていいわよ。あたしを蹴飛ばしたヒュムノス……いや、人間の男の子くんっ♡」
「……へああっ!?」
出てきていいと言われた安堵感で、フレシアの身体を掴んでいた手が緩み、地面に落ちて尻餅をついたリアクションと、それを言った人物の声と口調のギャップに反応して出たリアクションとが混ざった、変な声を出してしまった。
爽やかっぽいイケメンボイスで、そんなオカマみたいな言葉遣い止めてくれ……
唖然とする俺をよそに、彼(?)はどこか空を見上げて叫ぶ。
「ヴェネット! そこで知らんぷりしてないで降りてらっしゃい! あたしには見えてんだからね!」
えええええええええええええええええ!?
確かに彼(?)が見上げた先には、霊体状態のヴェネットが腕組んでムスッとした顔でいるが、何故見えているんだ?
いや、普通に考えれば仮面着用経験があるか、被仮面化した人だとは分かるが……でも何故だ?
まさかエルフの中にスプリガンとのハーフがいるとは考えにくい。
かといって、フレシアと同じように仮面を被った姿ならば、そう遠くないところに霊体になった身体の持ち主がいるはずだし、この空気ならひょっこり顔を出してきてもおかしくない。
だがいなさそうだ。ますます謎が深まる。
「あんた誰よ! 私にエルフのオカマの知り合いはいないわ!」
「嫌ねぇ。幼い頃から一緒に遊んだ仲じゃない。大親友のこと、もう忘れたの?」
「私の親友は……! ま、まさかあなた……!」
「おっと。積もる話はあたしの家でしよっか。ここだと目立つしね。ああ、それと……」
何かに気づいたヴェネットの二言目を止めた彼(?)は、その場にしゃがんで地面に落ちているものを拾い始めた。
それらは金色のカツラと、何かよくわからないけど円錐状の物体。カツラの毛は長く、謎の物体は丸い面から大きな空洞が覗き、左右対称の模様が施された見た目である。
懐から取り出したそこそこ大きい布製の袋の中に、カツラ五個、謎の物体五セットを全て入れた。
「これらも回収しておかないとね。さて、それじゃ行こっか。あ! 最後に一つ。えいっ」
「ひゃああああっ! …………あ、あれ? 私は一体何を……?」
彼(?)はなんと、今度はフレシアの胸を一度だけ強めに揉んだ。
するとどうだろう。さっきまで原型を失うほど崩れきった表情をしていたフレシアが、正気を取り戻したではないか!
何なんだあの手は……ゴッドハンドの使い手だろうか……。
「さ、行くわよ。あたしが精一杯歓迎して上げるわ」
結局最後まで掴みどころがない彼(?)は、首を傾げっぱなしの俺と、胸に違和感を感じたのか自ら揉みしだくというここに来てハレンチが過ぎる行いをしているフレシアと、日本人形そっくりの顔を般若に変えて無言の圧力をかけ続けるヴェネット(霊体)を連れて、パトリフィアの門を開けた。
タイムリミットは今夜。
それまでに何としてでも王女様を助け出して、操られたミノタウロスを……そして、フレシアを見殺しにした謎の男の陰謀を…………止める!
ご一読くださり誠にありがとうございます。
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