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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
オールドア編:最終章‐扉が開くとき‐
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1stステージ40:潜入方法

 お仕置きされたまま、外に放置されているトルネを置いて、フルートの説明が始まった。


「大地之中心に入るには2つ手があるわ。」


 ちなみに、トルネは外で瀕死中です。


「鎖国国家:大地之中心。あの国には国境線近くに入国審査の門がある。

 ゲートをくぐるには、その国のパスポートを有しているか特殊な条件以外は原則として通れない。

 君たちが狙うのは、特殊な条件における方法で侵入するものだ。

 その方法は、私が所持している大地之中心勲章をもっていく事だ。その勲章を持っているものは、入国審査をパスすることができる。そして、連れの人々も入国審査せずに侵入することができる。

 ちなみに、あの国は入るのは難しいけど、出る事はすごく楽だから。

 まずは―――入国することから始めなければならないから、この勲章をもって前に進みなさい」


 そういって、金と銀があわさったメダルをディルに渡した。

 美しい装飾だ。


「ありがとう、フルート」

「いいわよ。 別に――――ああそうそう、君ちょっと来てくれる?」


 と、俺の方を指さす。

 何事かはわからないが、取りあえず行くと奥の部屋に連れていかれた。

 え?なんかされるの?俺。

 怖くなって戻ろうとしたときに、フルートが俺の手を引く。


「あなた、確か、異世界で不老不死の薬の研究をしているって―――?」

「ええ、まあ。 人間の長い夢の1つでもあるので……って、ディルから聞いたんですか?」

「ええ―――さっきのシャワー中に、身体を一緒に洗いながらね」


 なんだ、そのイベント!

 外にいた女子は、あんな血なまぐさい事やっていたのに、中ではこんな女子らしいイベントやってたのかよ‼


「実は私、植物学者で、様々な研究を行っているの――――そして、過去に不老不死の薬の研究も行っていたわ―――」


 え?


「え! そうなんですか!」


 意外だった。

 こんなに、のほほんとしている人が学者とは――――おっと、失礼だな。

 まさか、この世界で俺と同じような研究を行っている人がいるだなんて……


「それで―――研究は完成したんですか?」

「ええ、一応……」

「すごいじゃないですか!」


 俺は、尊敬の目へと変わった。

 自分がまだなしえていない、研究を完成させた人が目の前にいるのだから。

 あの困難な人間の不死のプロセスを完成させた人がいるだなんて―――すごいな。


「でもね、翔琉君。 完成させた私から言わせてもらえば、あれはこの世にあってはならないものよ―――」

「え?」


 何故だろう?


「あの薬は、世の理を壊す薬―――永遠に死なない生物なんて、とても厄介じゃない。 それに、大量に作られてしまったら、生物は増え続ける一方で、永遠に減少しない――――いずれ、足の踏み場のないほどに、生物は増え続けてしまうわ―――それでも、もし、あの薬の研究をするなら、同時に不老不死じゃなくする薬の開発も必要になるわよ――――死の概念に命を戻さなければならないからね」

「なるほど――――肝に銘じておきます」

「それで、私のまとめた理論を元の世界で、実際にやってみたいなら、今ここで、あなたに資料をあげるけど――――」

「え? 本当ですか‼ 欲しいです‼ 欲しい欲しい‼」


 フルートは俺の頭に手をかざす。


「私の中にある、不老不死の薬の研究に関する記憶と、それまでの不老不死をなくす薬の理論の記憶をあなたの頭の中にコピーするわ――――」


 そういうと、フルートの手から優しい光が俺の頭に流れてくる。

 そして俺は、自分がまさに知りたかった薬の研究を知ることができやや有頂天になっていた。



「長かったわね。何の話してたの?」


 とディル達が聞いてきたがフルートが


「彼の研究に関することよ」


 と言うと全員が納得してくれた。


「じゃあ、出発しましょ!」


 そういって、ディルは勢いよく外へ飛び出す。それを見て、フルートは


「相変わらず、せっかちね~」


 と言う。

 そして、俺たちはフルートに別れを告げて、大地之中心へと向かうのであった。

 暗黒魔法教団の本拠地にして、7人の大魔導士最後の1人――――グランがいるとされる場所へ。

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