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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ラストストーリー編:最終章~真終の巻~
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Lastステージ52:ここまで

時空図書館……。

世界で唯一安全で、安心できる巨大なシェルター。そして、世界中の情報を集めることの出きる場所でもある。

その中には、今……ほぼ、全ての種族が集められている。

【なにか】と俺の火山地帯での戦闘を時空図書館内から見ていたディルは、即座にあの化物が危険だということを判断し、以前のパラノイア襲撃事件時と同様な対策を取った。

ただ今回は、世界中の生物を、木々も含めて、町ごとシェルター内に移動させるという離れ技をやったのだ。

その結果、今この場には全ての種族が集まっている。

そして、その上で、総本部を設置し、各種族の王族たちを集めて、対策会議を開いていたらしいのだ。

そんなおり、時空図書館の冥界の記録が全て消え失せるという異常事態が発生した。

更に更に、運悪く……俺が冥界にいたことが確認され、また冥界が消滅したことを受けたのだった。

もはや絶望かと思われたとき、時空図書館の外に移動してきた反応が検知された。

もしやと思って、ディルたちが出て来て、現在に至ると言うわけだ。


「翔琉……何があったんだ?」

「分かんない……朝から雨で、ディルたちも泣いてて、それがなんか嫌だったから、時限城に行ったら、【なにか】がいて……」

「……」

「【なにか】は、俺に「オワリノハジマリダ」って言って、町の方に向かったら町のみんなは、既に食われていて……」

「……」

「血痕の道筋から、【なにか】が癒しの泉に向かったことが分かったから向かったら……殺戮を終えた後で……ミコトが……ミコトが……はぁ……はぁ……」

「翔琉‼」


息苦しい。

俺はその場に倒れ混んでしまった。

苦しい、苦しい、苦しい……。


「はぁ……はぁ……はぁ……」

「……過呼吸みたいね。翔琉ちゃん、ゆっくりすって……はいて……」

「すー……はー……」

「すって……はいて……」

「ふぅ……ありがとうリュウ……」

「どうする?続ける?」

「うん……話させてくれ」


そう言って俺は話を続けた。


「ミコトは、殺された……」

「師匠……そんな……うぅ……」


リュウはその場に泣き崩れてしまった。

彼女をフルートが抱きしめ、頭を優しく撫でている。フルートは、俺の方を見て、続きを話すように促した。


「そして、俺はミコトが残してくれたダイイングメッセージを頼りに、次は地獄炎瑠に向かったことが分かったから急いで向かったんだ」

「……なるほど。それで、翔琉くんは、地獄炎瑠に……」

「うん。そしたら、ちょうど【なにか】が溶岩の海を渡っているところだったから、足止めと守護の意味合いを込めて、地獄炎瑠の入り口に【究極神魔法:絶対神域】をかけたのさ」

「うん。(わたくし)たちも、翔琉さんの絶対神域の気配を感じ、龍族の皆様に協力の元……侵入者の迎撃体制に入りましたわ」

「その後は、やつと交戦していた……けど……直ぐにやられてしまった……絶対神域も破られてしまってね……」

「あの翔琉がか?究極神状態のお前でさえも?」

「急いで中に追いかけたら、龍族が食べられていたから、急いで助け出して、みんなを逃がすように促したんだ」

「うん。おいらたちが、危ないから逃げろって翔琉お兄ちゃんが言ったから、ディルによって時空図書館へと向かったんだ」

「その後は、火山地帯ほど消滅させるほどのエネルギーをやつに与えて消し去った……」

「……聖地が……でも、翔琉くんなら、直せるはずだからよしとしよう」

「そして、ディルたちが恐らく向かったであろう時空図書館へと向かおうとしたんだけど、始まりの神ファーストに通行証を貸していたから、返してもらおうと冥界に向かったんだ」

「なるほど。それで、冥界に……」

「冥界に到着すると、悪魔たちは惨殺されていて、そして、十戒社から微弱な生命反応……そして、上空からは始まりの神ファーストと【なにか】の生命反応を検知したから、戦ってると思って加勢せずに、十戒社へ……みんなを治療しにいったんだ」

「なるほど」

「でも、そこでファーストとヨルヤが……死んだ……以上が俺の見たことだ……」




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