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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ラストストーリー編:第2章~朱雀の巻~
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Lastステージ25:その男、友のために……

天野翔琉死亡まで、残り数日。

正確には、残り48時間と50分。

死のカウントダウンが始まったらしい……が、まあ俺ことトルネには関係ない話だ。

天野翔琉とは、仲間なんじゃないのかと思うだろ?

仲間だぜ?

仲間だけど……んーって感じなんだよな。

元々、別の世界からやって来て、災厄を振り撒いて、そんで最後には圧倒的な力で勝つって、もはや傍若無人なんだよね。

でもまあ、ここで恩を売っておくのも悪くないかもね。

死んでしまったら、花魁たちの悲しむ姿が一生頭から離れなくなってしまうだろうし……。

よし、さくっと救ってやろうかな。

そんな感じで、俺は今回、天野翔琉という男を救ってやることに決めたのだった。

いや、ほんとうは花魁……女にしか興味ないし、女しか助けたくないんだけどな……。

でもまあ、前にも助けてやったからな。

えっと、水の大魔導士の神殿だったかな?

アマギとバトったんだったんだよな。あとから、あれがアマギってことを知ってびびったけどな。

だって、邪神だぜ?邪神と渡り合えてたんだぜ?

翔琉でさえ、神を3神呼んで倒したほどのやつだぜ。いやいや、肝を冷やしたぜ。



天野翔琉死亡まで残り45時間……俺は、ロールの町へと来ていた。まあ、言うまでもなく、ここは俺の居城【風城】が空にあるのだが……それはさておき。

なぜここに来たのか……と言うことを説明しておくかな。

天野翔琉を助けるために俺は何をすればいいのか……と言うことを考えたんだが、俺には治癒魔法もなければ強い慈愛の心なんてない。むしろ、下心なら強いのだけど、そんなものでは今の天野翔琉は救えない。

さて、どうしよう……と、考えていると今回の件から逆算して考え始めた俺だった。

というのも、今回の件は虎族の怨念であるところの、虎族の始祖であるとされる白虎の双子の兄であるライフによるものだ。

虎族の怨念を、怨念の元になった人間が飲み込んでしまおうだなんて、本当にご都合主義すぎて、あくびが出てしまうほどだ。

だがまあ、そんなこんなで、俺は肆聖獣(しせいじゅう)へとたどり着くわけだ。

肆聖獣……それは、東西南北を表す際に、象徴とされた幻獣のことだ。

北に玄武、南に朱雀、東に青龍、西に白虎。

それが、方角と肆聖獣との関係性だったかな。

今回のライフは、この白虎に近い存在である……故に、正反対である青龍の力は及ばないのである。

ん?

青龍なんて、いないだろって?

え?

いやいや、青龍って、水の大魔導士リュウの昔の呼び名だけど?

いやいや、まじでまじで。

昔、暴れていたところをミコトに宥められて、今の感じになっただけだから。ミコトに本来の力を封じられているから、今のリュウの力はは搾りカスみたいなもんなんだけどな。

そんで、玄武……これは、青龍と昔からの知り合いってやつがいたじゃん?

あれが、玄武ですよ。

誰だか分からないって?

闇の大魔導士ホルブだよ。

ホルブは、玄武の生まれ変わりなんだぜ?

ん?そこは、グランだろって言われても……グランは、地を司る一族ってだけな、地の大魔導士ですから。

残念。

っとまあ、ここまでいえば分かるかな?

青龍の力も及ばず、玄武の力でも無理ならば……最後の南を司る聖なる不死鳥である朱雀の力を借りるしかないってこと。

朱雀……前に、どっかの誰かさんの召喚魔法で似たようなの出てたけど、あんなのは所詮は偽物。

朱雀もどきだね。

本物の朱雀は、また別にいるんだな。

朱雀はある一族の始祖と呼ばれている。

その種族こそーーー。


「おーい、ジャクさん!」

「おぉ、トルネ様……パーティー以来ですな……」


そう……ジャクたちのような……彼ら、鳥族なのだ。

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