表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
パラノイアクライシス編:第4章~全ての元凶の本性~
197/349

4thステージ33:天野蘚琉の真実④

さて、期日通りに天野翔琉は帰還した……と、同時に斬神夜弥も連行してきた。天野翔琉のにらんだ通り、夜弥は南極にいた。南極のとある基地でコーヒーを飲みながら白夜を見ているときに、天野翔琉によって発見された。発見された彼は逃げようとはしなかったらしい。むしろ、歓迎したらしいのだが、まず始めに翔琉によって彼は一発顔を殴られた。そのあと気絶してしまい、そのまま無抵抗でこの研究所まで連行されたーーーというのだ。


「南極までどうやっていったの?」


という妹の質問に、彼は。


「空軍の友達に頼んで、連れていってもらったんだよ。いやぁ……F-22なんて、始めて乗ったけど、ジェットコースターより楽しいね♪」


と答えた。

天野翔琉の交遊関係は、幅広すぎるほど幅広い。実は彼は、特許関係でノーベル賞授賞式なんかに何度か表彰されたり、招待されたりしているので、多くの著名人や国のTOPの人間と仲がよい。さらに、たまにその場で知恵を貸してほしいなんかで、彼は多くの人物に貸しがある状態なのだ。そのため、1週間で南極に辿り着いて戻ってくるなんてのは朝飯前だったりするのだ。


「さてと、ほら蘚琉。お前が探していた男は連れてきてやったぞ」

「その言い方は、悪役っぽいわね……まあ、ありがとうお兄ちゃん。これで、私は元の人間に戻れるのね?」

「夜弥がワクチンを作れればね……」


んん……っと、夜弥は目を覚ました。


「あれ?所長じゃん。元気にしてる?化物(こける)ちゃん」

「……」


バチン、と蘚琉は夜弥の頬を思いっきりひっぱたいた。夜弥はそのまま地面に叩きつけられている。


「蘚琉……やめなさい!」


と、翔琉は言うが、彼女の目は血走っていた。そして、鬼のような形相で兄を睨み付け、「黙ってて」といい、夜弥の胸ぐらを掴んだ。


「あはは……酷いな、化物……いったい俺になんの恨みがあって……」

「道化を演じるのはいい加減にしなさい!早く、この状態を解除する薬のデータをよこすか、薬を作ってよ!もういやなのよ……この状態でいるのが……私は普通がいいの!普通で普通な普通すぎる女の子でいたいの!」

「それは、君のエゴだろーに……」


バチン!っと、また……。


「いたたた……随分と暴力的になっているようだね?もしかしてそれも、薬の効果かな?」

「うるさい!早く薬を作れ!」

「君さ……最近睡眠が浅かったり、人格が増えたり、なにより無意識に怒りが込み上げたりしてない?」

「‼ なにをいっているんだ!?」

「あー、その反応……やっぱり……どうやら、薬は成功していたみたいだね……」

「あ??」

「その薬のワクチン……いいよ、作ってやるよ……」

「え!……本当ね?」

「ああ……男に二言はない……もしも、嘘だったら俺を殺せばいい……」

「いや、殺す気はないけど、半殺しにはさせてよねーーー」


こうして、夜弥によるワクチン製作は開始された。これだけは言わせて貰うけど、悪夢まで、残り1話だ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ