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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
パラノイアクライシス編:第1章~真実の神に願いを~
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4thステージ3:神に願うこの頃

あたしたちは、どうにかパラノイアから逃げることができた。いやー、予定以上に挑発してしまったよ。絶対怒ってるよな、あいつ。

まあでも、これであたしをターゲットにしてくれるでしょ。

仲間は絶対に守る。

そう、ディルたちに託されたからには……絶対に!


「さて……ここはどこなんだ?」


と、冷淡な口調でドッペルゲンガーは聞く。


「そうか……お前はここに来るのはじめてだったね……ここは【伏神殿】……神が下界を監視する場所」

「じゃあ、本物の神様がここにはいるってのか?」

「そうよ……真実の神と呼ばれる神がここにいる。 本来ならば正式に【(ゲート)】を潜らないと入れないんだけど……あたしたちは特別に許可を貰ってるから」

「え?誰から?」

「真実の神から」

「え? 真実の神と知り合いってこと?」

「まあ、そうなるわね……‼」


『ぴんぽんぱんぽーん……緊急事態発生緊急事態発生。 伏神殿に侵入者。 緊急事態発生緊急事態発生。伏神殿に侵入者。 警備の者は至急侵入者を捕らえよ……』


「なあなあ、リュウ。 本当に大丈夫なのか?」

「うん大丈夫よ……たぶん」

「たぶん!?」


ドッペルゲンガーの叫びと同時に【奴ら】が現れた。


「おやおや~侵入者って聞いたから誰かと思いきや~リュウじゃないの~ふぁぁぁ……」

「相変わらず眠そうね……」

「あれあれ~ディルは~?」

「ディルは、今翔琉ちゃんを助けに行ってるところ。 オールドアを潜ってね」

「あいつも物好きだね~ふぁぁぁ……むにゃむにゃ……ところでそこの人形なに? 見なれないものだね~」


そういって、神護衛隊(ゴッドガーディアンズ)リーダー:ブラッド=ブラックはドッペルゲンガーを指差すのだった。


「彼はドッペルゲンガー……ディルの新弟子よ」

「へぇ~あいつ弟子取るの嫌いなのに~翔琉以来か~へぇ~」

「ところで、ロギウスはいるかしら?」

「一応、ロギウス様ってそこは言っておけよ……仮にも神様なんだからさ~」


ロギウス。

かつて、世界を混沌に陥れようとした罪人……という風に設定された偽りの神話の登場人物にして、英雄とまで崇められるはずだった男。

邪神アマギの策略によって、まんまと世界中……そして、歴史までもからつま弾きにされた悲劇のヒーローだ。

この男は、邪神アマギとの戦闘において天野翔琉の精神世界にて創造の神レネンによって、【真実の神】として、転生させられた。

それ以後は、世界を見守る神として伏神殿にいるのだ。


「じゃあ、ロギウス様はどちらにいらっしゃるのかしら?」


と、あたしはブラッドに聞き返す。

急いでいるのに、面倒なやつだな。


「ロギウス様なら、伏神殿最上階の【謁見の間】で世界を見ているはずだけど……それより、なにかあったのか~? ふぁぁぁぁ……」

「実は、魔力零を使う化物が現れちゃってね……力を貸してもらえないかと思って……」

「魔力零~? それって、かつて存在したとされる【パラノイア】って怪物しか使えない力だったよね~ふぁぁぁ……」

「そのパラノイアが復活したのよ」

「そっかそっか……。 ……。 ……。 え? ごめん、眠気覚めた。 もう一回言ってくれる?」

「パラノイアが復活したのよ……お陰でアニオンが一回殺されたわ……」

「ぇええええええ!! マジかよ! そりゃ、やべぇ……じゃあ、すぐにロギウス様に報告しなきゃ!」


と、ようやくブラッドはあたしたちを伏神殿へと案内することを決めたようだ。

パラノイアを倒すには、もう文字通り神様に頼むしかないんだ。

かつて、天野翔琉に究極神魔法発動のきっかけを作ったロギウスなら……なんとかしてくれるんじゃないかとあたしたちは期待していた。

でも、これが最善の策であったのかどうかというのは、この後の物語次第だ。

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