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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ミラージュエンド編:最終章-幻想の終わりは目覚めの予感-
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3rdステージ51:鷹、動く

【オールドア前】


私たち連合TOPの魔導士たちと、リュウの弟子、新たに弟子になった2人。そして、なぜか知らないけどエンの嫁さんもいた。

オールドア。

この扉を直さなければ、天野翔琉を助け出すことはできない。それは周知の事実ってことになるのだけど……。

そして、オールドアの修復には3つの道具が必要だと自称オールドア創造主イミナ=ファルコン(自称:旧天野翔琉)は言っていた。

生命針、時年樹、起源泉。

これら全てを私たちは集めることに成功した。時に、集団に襲われたり、時に呪いをかけられたり、時に記憶を失ったりしたけれど、どうにか全て集めることができた。長い長い道のりの果てに、暗躍した儀長たちの思惑も潰せることができたのは儲けって感じなのだ。

さて、オールドアの前に私たちは先程からいるのだけれど、イミナ=ファルコンが現れないのはどういう事なのだろうか?

あいつがいないと、このせっかく集めた道具をどのように使えば良いのかも分からずじまいなのだ。


「やれやれ……せっかちだな……」


と、私たちの憤りを感じたのか、イミナ=ファルコンは寝起きな顔をして現れた。手には枕を手にしているのだが……さては寝ていたな。どっかの神魔法の化身みたいなやつだ。


「むむむむ? どうやら、僕の言った道具は全部集められたようだね……ふぁぁぁ……おめでとう……ムニャムニャ」


イミナは眠たそうな声を出して、目を擦っている。翔琉と限りなく同じな男イミナ=ファルコン……やばい。かわいい。リュウもヒョウもキュンとしているけど、ジンライとライとボルだけはしれっとした感じだった。親子と兄弟って似るものなのね。


「んんん……っと! よし、じゃあ扉を直しましょう♪」


ぐっと伸びをしたのち、イミナはふわりと扉の前に降り立つ。

そして、オールドア修繕に必要な道具を私たちから受け取り、扉の前にて呪文を詠唱する。


()()……(はじ)まりの(かみ)(めい)により、全てを()える時界(じかい)(ドア)息吹(いぶき)()()ませ……生命針による(たましい)循環(じゅんかん)を……時年樹による時界の制御(コントロール)を……起源泉による(はじ)まりを……(すべ)てを(つど)い、(ふたた)異界(いかい)へと(つな)がれ……オールドア再起動(リカバリー)発動!」


全ての道具が七色に光輝き、扉が輝き始める。光はしだいに輝きを増して、そして……。

扉は燃え始めたのだ。



「ぁぁぁぁぁぁぁ!!! オールドアが!」

「イミナ! なんで燃やしてるのよ!」


私たちは動揺した。

しかしイミナは、しーっと指を口元に構えている。


「オールドアの再起動(リカバリー)には古くなった扉を1度、(せい)なる(ほのお)で燃やさなきゃいけない……でも、全てが燃えた瞬間に扉は生まれ変わる。 新たな扉として……」


つまりは、扉は1度破壊されなければならないと言うことなのだろうか。

新たに生まれ変わるために。

そのわりには、イミナの顔がやけにニヤけている気がして、どうにも不安だ。

なにか得たいの知れないことをしていて、気味が悪い。

そしてなにより、嫌な予感がする……。




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