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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ミラージュエンド編:第5章-泉の源泉に潜む魔物-
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3rdステージ34:この人殺しが!

「ディル! あんた、なにやったか分かってるの!?」


そういって、私の胸ぐらを掴んでいるのは太古の魔導士の一人であるフルートだ。

それも、鬼気として染まっている。


「分かってるわよ……」


と言って私は彼女の手を振りほどいて、空を見上げる。

そして、次第に私の心は闇に染まっていくようなそんな気分だった。


「私は、ただの人殺しよ……かっこうつけようが、何しようが……私は今日ここで人を殺したんだ。 単純にムカついたって理由で人を殺したんだ……」

「……おいおい、勝手に殺すなよ」


え?

声のする方をおそるおそる振り向くと、天野翔琉の姿をしたドッペルゲンガーが立っていた。


「なぜ生きている! 確かに殺したはず!」

「おいおい、いつから殺人鬼のでる小説になったんだよ……この作品ってあくまでもチート少年のチートな物語だったはずだぜ?」

「なにいってんの? こいつ……」

「つまりは、これも天野翔琉の能力なんだよ……死の縁から蘇る事の出来る強運と魔法能力……いやいや、俺もいろんなやつに変身したけど、ここまで凄まじい能力を持つやつは始めてみたよ……」


ふふっと、笑っている。

翔琉……あなたのおかげで人殺しにはなっていないかもしれないけど、もう私の手は汚れてしまったよ……。

私は人殺しになりそうになったんだよ。


「でもね……これだけは、言わせてくれよな♪」


そういって、ドッペルゲンガーは私の方を笑顔で向いて。


「この人殺しがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


と、叫ぶ。

その瞬間だった。

私はハッとなって、目が覚めた。

あれ?

気がつくと、泉の上にいた。

氷は溶けており、既にフルートとアニオンが底に行っている。

あれ?

夢?

さっきのは何?


「おーい、ディル達! 早くおいでよ!」


そうアニオンはいっている。

私はジンライを連れて、底に向かう。

これって、デジャヴ?

あれ?

あれ?

あれ?

底についた瞬間に私は、時空間魔法【夜見戻(よみもどし)】を発動した。

この魔法は、直前に使った魔法を知ることが出来る魔法である。


「これは!」


そこで驚くべき結果がでた。

私が本来使った直前魔法は、ここに来るまでに使った空間転移魔法のはずだった。

はすだった。

のに。

最後に使った魔法は、時空間魔法の中の禁じ手の1つ。

【時空間魔法:時間遡(じかんもどし)】。

つまりは、タイムリープだ。

私は、人殺しといわれたあのとき……少し過去の世界へと、無意識に戻ってしまったんだ。


「無意識に……か……」


私はホッとしたような、気がした。

そして、同時に罪悪感も……。

また、あいつが出て来たらどうしようか。

そんな不安が心を支配しかけた時、洞窟の奥からヒョウが現れた。

そして、その場に倒れる。

すごい、怪我だ。

ジンライの光治によって、治したのだが意識が戻らない。


「さっきとおんなじ……」


そう呟くと、再びやつが現れた。

不敵に笑う、天野翔琉の姿をしたドッペルゲンガーが……。


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