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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ミラージュエンド編:第5章-泉の源泉に潜む魔物-
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3rdステージ31:化学の力を

さてさてどうしたものか……。


「こんな時、翔琉(ママ)なら……」


と、ボソリとジンライはうつむき呟く。

確かに……。

神域魔導士にして、異世界の天才少年【天野翔琉】。

彼ならば、きっと何とかしてくれると思うけど……あいにく今はいない。

というか、翔琉を助けるために私たちは奮闘しているのだからいたらいたでおかしい。

む?

まてよ。

翔琉?


「そうだ! 翔琉よ! 翔琉の知識を今こそ使えばいいのよ!」


と、私は懐より一冊の黒い本を取り出す。

あ、デス○ートじゃないですよ。


「これを使えばいいのよ」


そういって、本を開く。

この黒い本は、【記憶金庫(メモリアルバンク)】という物で、他人の知識を取り出すことができる書物である。

ただし、同じ相手に使えるのは一度きり。

つまり、これはもう翔琉には使えない。


「あった! これよこれ!」


と、私は本を開いてフルートたちに見せつける。

そこに書いてあったのは、私たちがまだ完全には知らない知識。

理論と実験によって産み出される【化学】というものだった。


「えっと、何々? 氷を火を使わずに溶かす方法?」

「へー、炎とか熱以外で氷って溶けるの?」

「さすが翔琉(ママ)の知識! 今度、首筋舐めよっかな♪」

「親子でそんな関係だったら気持ち悪いからやめなさい」


とんだ性癖を暴露されかけたところで、私は本の通りに試してみることにした。

その方法とは、塩を撒くこと。

単純にそれだけ。


「え? こんなんで溶けるの?」


と、疑心暗鬼だったがどうだろうか。

少しだが溶けてきている。

あんなにもびくともしなかった氷が溶け始めた。


「化学の力ってすげぇな‼」

「その台詞、どっかのなんとかマスターになりたいって言い続けてる少年や、そのなんとかってゲームの中の登場人物みたいな台詞やめなさい」


とまあ、茶番劇の間に既に半分ほど溶けた。

早くね?


「ここまでの威力とは……流石は翔琉……」


※この物語はあくまでもフィクションです。実際にはこんなに早く大量の水が溶けるのは難しいことですのでご承知下さい。



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