表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ミラージュエンド編:第5章-泉の源泉に潜む魔物-
141/349

3rdステージ29:癒しは眠る

やっほー。

久々に、私の出番。

ディルちゃんだよーん。

あ、こんなキャラじゃなかったな。

どんなキャラだっけ?

あ、この【ミラージュエンド編】を最初から読み返したら思い出した思い出した。

そうだ、一応知的キャラだった。

軽率な発言をしてしまって申し訳ない。

と、まあ冗談はさておいて、本部をあとにした私たちはどこにいるかと言えば、フルートの家だったの。

そこには、水の大魔導士リュウと氷の大魔導士ヒョウがいたはずだったんだけど、どうしてか、もぬけの殻だったの。

仕方がないから、癒しの泉に向かったんだけどね。

なんとなんと、癒しの泉全体が凍りついていたの。


「これって……どういうことなの?」


と、私たちが驚いていると、奥の古城から一人の治癒魔導士が現れた。

リュウの師匠で、元水の大魔導士である【ミコト】さんだ。

ミコトさんは、年齢不詳の流れの医者で、妖艶な出で立ちをした女性だ。

少なくともリュウより年上のはずなのだが、下手すると彼女より年下と間違えてしまうほどの若々しい顔立ち。

そして、白いフードつきのパーカーを被ったいかにも【白魔導士】という感じだ。

彼女は凄まじい数の武勇伝を持つ、生きる伝説とまで言われる戦闘能力を有しながらも最高峰と呼ばれる医療の技をも持つミス・パーフェクト。


「やあ、現大魔導士のみなさん。 どうも」


と、ミコトさんはにこやかに笑みをこぼす。

しかし、緊急を要していたようですぐに表情が変わる。


「実はみなさんにお願いがあるんです……」


と、本題にはいるのだった。



"お願いというか、懇願なんだけどね。 実は2時間前に私の弟子ちゃんと、氷の眷族のお嬢ちゃんがこの泉に現れてね……


「師匠! ちょっと泉の下に潜ってきますんで」


と言って、潜っていったのよ。

何が目的かは分からないんだけど、とにかく血相を変えててね。

それから、30分後に泉の水の温度が急激に下がり始めたのよ。

まるで、冷蔵庫の中に入れられたかのように……

それからさらに30分後……泉の水が氷始めたの。

そして、現在に至るというわけ。

私が潜って調べてもいいのだけど……今ちょうど重症患者が600人ほど来てて、治療に専念しなきゃいけないよの……

だから、あなた達でちょっと泉のしたの様子を調べてくれないかしら?

たぶん源泉の近くにいると思うんだけどね……。

世界最強の癒しの力を持つ泉の源泉【起源泉】のある洞窟に……"


「起源泉だって!?」


私は驚いた。

まさかこんなにもあっさりと情報が得られるだなんて。


「あの……不躾で悪いのですが、なぜ起源泉の事を知っているのですか?」


と、フルートは彼女に問う。

まあ、そうだよね。

ちょっとそれは気になる。


「ああ……だって、起源泉を作ったのは私よ」


と、あっさりと彼女は言ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ