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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ミラージュエンド編:第1章-創造主と逃亡者-
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3rdステージ5:扉を創りし者

砂漠の旅人のような格好の人物。

果たして何者なのだろうか?

私たちは、すぐに臨戦態勢に入る。


「あなた、何者? 返答しなければ、攻撃を開始する!」

「神魔法がなくても、普通の雷魔法と光魔法ならば使えるぜ!」


ふふっと、謎の人物は声を漏らす。

軽く呆れて笑っているようだった。


「やれやれ、どうしてそう好戦的なんだろうね? 君の世界の人物たちは……私はなにもしていないのにさ……単純に突然現れたから攻撃をするだなんて、野蛮すぎだろ。 知性の欠片も感じられない……それでいて、よく魔法使いなんてやっていられるね?」

「その含みのある言い方……なんだか、翔琉に似てる?」

「おぉ、天野翔琉君ね。 彼は実に立派だよ。 つい6か月前だったかな? オールドアをくぐった際に、出会ったが実にいい目をした好青年だったよ……」

「翔琉を知ってる!? まて、それより出会った? じゃあ、翔琉もここに来たことがあるのか?」

「ふむ……もし、知りたいのならばその野蛮な動作を止めて、座るといい……それからでも遅くはないだろう」


そう言うと、謎の人物はその場に座り込んだ。

私たちは警戒しつつ、その人物に言われるがままにその場に座った。


「これで、ようやく話ができるな……っと」

「「‼‼」」


謎の人物がフードを外した。

その素顔に私たちは驚いた。


「そんな……なんで? なんで、あなたの顔……」

「む? なにか変かね?」

「変かね?じゃなくて……それ……いや、その顔は……」


私たちは驚愕していた。

懐かしいけど、有り得ない。

会いたかったけど、もう会えないはずだった。

謎の人物は、その人物と同じ顔をしていた。

私が恋い焦がれ、ジンライにとっての唯一無二の存在。

そう、天野翔琉だ。

謎の人物の顔は、天野翔琉の顔だった。


「……なんで、なんで、なんで、あなたが翔琉の顔を!?」

「前に、ポセイドンが海魔法でコピーしたのを見たけど、今回は違う……前は明らかに偽物の雰囲気があった……でも、今回は違う……本物と同じ気配だ……」


謎の人物は、私の驚いた顔を見て笑っている。

他人事だと思って。


「ふむ、愉快だな。 まさか、ここまで驚くとは意外だったけど。 まず始めに、私は天野翔琉ではないよ。 彼とは会ったことはあるけど、彼と私は別人だ」

「じゃあ、あなたはいったい……?」

「そうだったね、自己紹介させてもらおう。 私はイミナ……イミナ=ファルコン。 オールドアの創造主にして、扉を管理する者だ」

「‼ あなたが、オールドアを?」

「そうだよ、すごいでしょ。 イエーイ」


ピースサインをしているイミナの軽さにも驚きだが、とうとうオールドアの創造主に出会うことができたのは、幸運だった。


「イミナさん、唐突ではありますが聞きたいことがあります」


と私は、話を降った。

イミナは、軽く頷いて私の目を真っ直ぐと見ながら話を聞いてくれた。


「……という訳で、現在オールドアが使用不能なんです」

「ふむ……オールドアが使用不能とは……過去にない事例だな……ん! まさか……」


そういってイミナは指をならす。

すると、星が輝く夜空に、ある光景が映し出された。

それは、巨大な檻……だったもの。

だったもの、と言うのは檻の形をしていなかった為だ。

檻は見事に熔解していた。

そして、何かが居たような後も残っていたのだった。


「これは非常に不味いことになったな……あいつが逃げ出してたとは……」

「あいつって?」

「お前さんたちが、先の戦争で封印した邪神アマギ……奴が封印を突き破って逃走したらしい」

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