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決戦河川敷

私は高貴な彼女に恋をした。そんな私の物語である。

大学3年生にあたる私はサークルに属している。そのサークルというのが私と彼女との出会いの場でもあったのだ。そのサークルの名は「特撮部隊」である。



その日はなんとも薄気味悪い声で夢から覚めた。声の不気味さに思わず夢をも忘れててしまった。

「おはようございます〜。今日も夕日が沈むのとともにお目覚めの模様で」


不気味な声の正体はすぐにわかった。同じ大学の2年生にあたるヨシだ。名前とは裏腹に容姿といいオーラといい禍々しい人間とは思えないものを兼ね備えている。残念なことに私はこのヨシと切っても切れない縁で結ばれているらしい。


「先輩。そろそろ脳内ピンクサークルの打ち上げが河川敷で始まりますよ。偵察に行かなくてもよろしいんですか〜?」


逆なでするような声でヨシは問いかけてくる。


「無論行く。何が何でも行くのだ。そしてリア充という名の猿をこの世の中から抹消せねばならぬのだ。」


ヨシは満面の笑みで檻の中の猿のような動き

をして喜びをあらわにした。


「でもでも〜腹は減っては戦はできぬといいますよ〜?ここはひとつなにかお恵みお!」


気色の悪い上目遣いでこちらを覗き込んで来た。吐き気をいち早く収めるために前日に買った菓子パンを与えると鬼の形相でパンに食らいついた。


「それよりなぜ私の部屋に勝手に入っているのだ?鍵も閉めてあったろうに。」


「このボロアパート簡単に盗みに入れますよ〜ヒッヒッヒ」


そういいながら得意げに針金をちらつかせた。


午後の鐘が鳴ったヨシは決戦の合図と言わんばかりに部屋から飛び出した。


「まずいですよ!きっとあの猿たちはもう集まってます!急がなければ!」


まったく。今起きたばかりだというのに騒々しい奴だ。だがこうして亀のように歩いていると奴らはウサギのごとく先へひた走り寝ることなくゴールインしてしまう。ここは甲羅を脱いで走るかと思い腰を起こし上着を手にとりヨシに続いて走った。

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