赤き悪魔現れる 1
第5部隊の会議室に、ヴェネット・フェル・ラガ・ミアズ・ハズキ・ガイラ・リュウキ・コトギと数百人の兵が集まると、ガイラが今回の任務について話し始めた。
「今回の任務は、とある賊の討伐だ。噂では、赤き悪魔がその賊を殺りに来るという情報が入っている。だから、そいつに出会ってもいいように今回は、できるだけ強いやつと言うことで俺達で行くことになった。で、ヒュウガは別の任務で来れないから、俺が一応指揮をすることになったから。」
それを聞いていたコトギは真剣な顔つきで言った。
「なるけど、だいたいのことは分かりましたが、1つ聞きたいことがあります。その賊とは、もしかしてこの頃騒いでいるやつのことでしょうか?犯人は、そいつらとわかっているのにアジトなど足取りが掴めないため、逮捕出来ないという。」
ガイラは、そうだと答えてから言った。
「つい最近、そいつらのアジトが分かったらしい。でも、どんな武器があるか分からないからこの第5部隊に任務が来た。」
すると、滅多に喋らないラガが喋った。
「だが、赤き悪魔は法で裁くことのできないやつを殺るんだろ。今回の賊は、法で裁けるぞ。」
それに同意するかのように周りの兵たちも頷いた。
ガイラは、少し真剣な顔をして答えた。
「分からない…、でも、もし関わってはいけないことに奴らが関わっていたら、捕まった時に話すかもしれない。だから、奴らが捕まる前に殺すんだとしたら…」
「つまり、口封じってことか。」
リュウキが言った言葉にガイラは頷いた。
そんな中に1人燃えている少zy…いや少年がいた。
「あの赤き悪魔に会えるだと?!よーし、この俺がそいつを倒して正体を暴いてやる!」
と、ハズキが言っている横でヴェネットが頑張って!!と言いまたその横で笑顔で二人を見守っているミアズがいた。
その様子を見ていたリュウキが、アホらしとボソッ言った。
が、ハズキには聞こえていたようで…キレた。
「なんだとー!!もういっぺん言ってみろ!!!リュウキー!」
「何回でも、言ってやるよ。お前みたいな奴にやられるんなら、とうの昔に赤き悪魔の正体なんて、バレてるよ!」
……また始まった。さっきまでの緊張感は、何処へいったんやら。
みんなは、はぁ~と大きくため息をついた。
すると、ガイラは大きな声で
「兎に角、明後日に任務だ。各自赤き悪魔に出会ってもいいように武器の手入れをしておけ。質問がある奴は、このあと聞きに来い。解散!」
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一方、全部隊の総隊長のいる部屋の前にヒュウガはいた。
「失礼しまーす。第5部隊少将兼特殊部隊所属のヒュウガでーす。」
と、言って中に入って行った。
「ヒュウガよ、なんだその態度は。いくら古き仲とはいえ、今は、上司と部下だ。口に気を付けろ。」
と、総隊長が注意したがヒュウガは先ほどと変わらず、はーいと答えて、総隊長は大きくため息をついて、本題に入った。
「明後日に賊の始末の任務があると言ったが、お前の部隊、第5にその賊の討伐の任務がいった。恐らく今頃その話をしている筈だ。討伐で捕まる前にいち早く始末しろ。よいな。」
真剣な顔つきで言った。
流石に、ヒュウガもさっきと態度を変えたも
「…了解した。できるだけ早く終わらせる。あとは、特に変更とかないよね?」
「あぁ、特にない。話は以上だ。仕事に戻れ。」
ヒュウガは、部屋を出て小さく舌打ちをした。また、なんで任務が第5部隊に入ったのかと思いながら、第5部隊の部屋へ戻って行った。