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X月CR日



とりあえず、前日の戦闘で敗北したのが悔しかったので、自らのスキルアップのためにWHMの訓練施設へと足を運んだ。

現在保有する点数は860点。現金に換算すると860万円。

コレを使って機能を強化してもいいのだが、俺の持論として「最終的に頼りになる武器は自らの肉体」と言うものがある。幾ら武器が強くても、それを使えなければ……と言う話。

そこで、このWHMの訓練施設で、基本的なスキルアップを目指すのだ。


この施設はスキルアップは勿論、適性診断なんていうのも色々やってくれる。実際に試してみたところ、自分には霊的能力(サイキック)系の適性と、中~遠距離の適性が高いそうだ。と言うわけで、狙撃は実戦で散々やったので、サイキック系の訓練をした。


サイキック系の技能を資料の中で閲覧していると、面白そうな技が幾つもあった。某アイドル系魔女っ子が使っていたハート型のビームも、一応サイキック系の技能に入るらしい。驚異的。

色々見ていた中で、結局自分が使おうと思ったのが、精神エネルギーを収束させ、疑似的な物質として顕現させる盾を生み出す技だ。円形の盾は、守ってよし投げれば武器になって良しと、基礎的なスキルの割りに汎用性がとても高い技だった。名称は特に決まっておらず、人によって呼び方は様々なのだとか。とりあえず俺はサイコディスクと呼ぶ。

――えっ? サイキッ○ソーサー? 何の話?


で、訓練開始。

精神エネルギーの使い方は、前に此処で訓練した時点である程度掴んでいる。今回はそれを、身体の外に放出しなければいけなかったのでまた違った感覚を覚えた。

訓練開始から3時間ほどで何とか最初のディスク形成には至ったのだが、その時点で俺の精神力がダウン。そのあと一時間の休憩の後、再び訓練を開始。


そんなことをやっていると、訓練所の担当官が不意に此方にアドバイスをくれた。

なんでも、ディスク一つに精神力を籠めすぎなのだそうだ。

籠めすぎといっても、コレは盾にも使うんだから、力を籠められるだけ籠めたほうがいいのでは無いのだろうかと言う俺の問いに、その担当官はニヤリと笑って見せた。

担当官は不意に訓練スペースに入ると、訓練用タレットを起動させた。訓練用タレットは、自動攻撃で被験者に対して攻撃を仕掛けてくるという物で、主に回避訓練などに用いられる。

と、その教官は不意に数枚のディスクを発生させると、それを自分の真正面に、若干の角度をつけて展開した。

それはもう、圧巻といった光景だった。

先ず、ディスク全体の許容量は、俺の作っていたディスクに比べると明らかに劣っている。ただ、その防御性能は圧倒的に俺の物を上回っていた。

多分だけれども、角度をつける事でディスクに対する対弾負荷を軽減させ、ついでに負荷限界を迎えたディスクは炸裂装甲として――つまり、自爆させる事で、その衝撃で飛翔する弾体を迎撃したのだとおもう。あのディスクは一枚一枚のコストが相当低い。だからこそ、ディスク一枚が破壊されようともすぐに次のディスクを補充できるのだろう。


担当官曰く、コレはマルチタスクもある程度出来なければならない技能だが、習得できればかなり強力な武器になる、との事。後、やるなら基礎的な訓練を確りやったほうがいい、とも。

担当官にお礼を言って、早速それを自分の物にするべく訓練を開始。

結局その日は5枚のディスクを同時制御するまでいったのだが、そこで燃料切れ。逢えなく撃沈となった。

担当官はなにやら苦笑していたが、また此処で出会えればちょっとぐらいアドバイスしてくれる、とのことだ。

うむ、いい人だった。ヨコシマ担当官。



取得点数:0点

既得点数:860点

使用点数:現金引換え:10点

合計点数:850点

総合得点:1622点

装備品:デバイスver.2.1(カードケース型)、圧縮粒子ライフル(C)、成長型自立支援AI、マルチセンサーシステム。

New!! 技能:サイコ・ディスクを習得しました。


某アニメ、何か最終話だけ見ちゃって、登場人物の名前がミカミレイコだって点が物凄く気になってしまった。

原作――読んでみようかな?


因みに、別に規制に対するチキンレースとかではないよ? 単純にコレを書いたのが規制が発表される以前だったというだけ。

業腹だ」トカジャナイヨ?

この作品もオリジナルで、クロスとはかナイヨ?

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