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007

○月 υ日


今日は再び侵略宇宙人の多脚戦車とやりあうことになった。

その事を記す前に、先にスーツを少し強化したことについて記しておく。


今回俺がスーツに施した強化は、デザインシステムを使った部分強化だ。

※デザインシステムは、既存のスーツにオリジナリティーを出す為のシステム。


さて、スーツに施した改造なのだが、簡単に対エネルギー装甲を付加しただけだ。

なにせこのナノ系スーツ、見た目がガチムチで俺の趣味じゃないのだ。

正確に言うと、このスーツは一種のマッスルスーツで、スーツ自体が筋肉のような役割を果たしてくれるという優れものだ。

で、外見が保険の教科書に出てくる人体模型の、筋肉の投影図。アレを真っ黒にしただけ、と言うような有様なのだ。


いや、わかるが。

繊維質のスーツだからこそ高い機動性と柔軟な防御力を誇るのもわかる。

ただ、このスーツは外見がどうしてもガチムチマッチョになる。ソレだけがどうもだめなのだ。

んで、若干改造を加える事にした。


といっても、それほどおかしな改造を加えたわけではない。

俺みたいな素人が下手にデザインを弄れる筈も無し、胴部、股間、膝に若干装甲を追加しただけだ。

ついでにこの装甲を対ビーム装甲、通称ラミネート装甲にしておく。こいつはエネルギー兵器を電圧に変換してくれるトンデモ防具で、ビーム系攻撃に対して防御手段の薄い俺でも生き残れる確率が上がる。


うん。




さて、そういうわけで、今回は多脚戦車を狩りまくった。


今回は一々他の連中をサポートしたりしない。もう文句言われたくないし。

遠距離でバシバシ多脚戦車を狙撃していく。


今回の多脚戦車襲撃は、予め有る程度予測されていた物らしい。

現状、当地域を担当しているはずの古参ヒーローは、その大半がユーラシアの大規模侵攻に対抗する為に出張って行ってしまっている。


前回の宇宙人はこの隙を狙ったと言う話だったが、この絶好の隙を、たった一度の襲撃で済ませるはずが無い。

初めからわかっていた襲撃。それゆえに、この地域一体には初めから民間人が退去させられていた。


だから、今回は俺も誰かを助ける為に出張ったりしなくていい。

後方で、ゆっくり敵を駆逐した。


で、今回の撃墜スコアが20を越えたあたりで、突然戦場にアレが現れた。

あの巨大な肉の塊のような化物。宇宙怪獣。


何でこんなところに、とかいう疑問は当然わきあがったものの、そんな郵貯なことを考えていられる状況ではなくなった。


あの化物。足の無い、頭の無いタコのような化物が、その触手を振るった途端、すぐ傍に有ったビルが一瞬で倒壊したのだ。

これに周囲で戦っていたヒーロー見習いは一気にパニックに陥った。


何せ半人前が大半の代理チームだ。宇宙怪獣――Aランク対象なんか出会った瞬間に殺されてもおかしくない。ソレくらいの化物なのだ、Aってのは。


俺の居た位地は、それこそ戦場から1キロ以上離れていたおかげで、パニックはまだまだ遠い位置での話だが、それでも逃げてきた連中がきているのが見えた。あの化物を引き連れて。


ので、俺も撤退を開始した。

移動手段はWHMで貸し出されていた電気モーターバイク。

100キロも出ないソレだが、キャナルに怪物の移動予測経路を算出させ、最良の狙撃ポイントへと移動した。


ら、ここで予想外の事態が発生した。逃げ遅れた地元住民がいたらしい。

なんでも飼い猫を探しに来た少女と、それを心配して付いてきたクラスメイトの男子。

はいはいカップルカップル。羨ましくなんてナイデスヨー。


とりあえず電気バイクを押し付けて、二人だけで逃げるように指示。本当は俺が送ってやるべきなのだろうが、このバイクは二人乗りが限界で、俺は出来れば狙撃しておきたい。


安全な方向を二人に指示して送り出す。俺はスーツのスピード機能を使って一気に目的地へと走った。

今現在筋肉痛で死にそうだ。


で、たどり着いたのが、少し離れたい地にある病院の屋上。

当然変身したままだと病院の中なんて通れないので、近所の低い建物の屋上を階段にして上っていった。ストリングモードで。


で、そのまま屋上から狙撃狙撃狙撃。

丁度1キロ圏内に移動してきた怪物と、その周囲を走る多脚戦車。

とりあえず戦車は全部駆逐した。


問題は怪獣のほうだ。遠目に見える光。多分工具の人とスパルタンの人が戦ってたんだと思う。

とりあえず狙撃してみるが、殆ど効果なし。


なにせ俺の圧縮粒子ライフルは、とにかく貫通力に重視を置いた銃だ。

ああいう怪物にはとにかく大きな攻撃力が必要になる。連射性能はそこそこでも、攻撃範囲が狭いこの銃では威力不足だ。

なにせ、幾ら弾が通るとは言っても、あんな巨大な何で出来ている怪物を貫通できるほどの威力は流石に無い。


何か無いかと考えていたところで、不意にキャナルが提案したのが、新装備実装の勧めだった。

というのも、流石に30機を超える多脚戦車を沈めたおかげで、400点近い得点が手元に入っていたのだ。

半ば作業ゲーだったからなぁ。


と言うわけで、今回また新しく装備を仕入れた。

キャナルの推奨する装備は二つ。一つはスーツ機能拡張の一種で、スーツにジェネレーターを追加すると言う物だ。名称はグラビトンリアクター。侵略宇宙人から回収された技術をどうのこうのとかで、重力で加速させた粒子がどうたらこうたら。


とにかく、これが実装された事で、実質スーツのエネルギー切れと言うものが無くなった。それを圧倒的に上回る出力が常に供給されているのだ。ただし連続限界稼働時間は23時間。一時間は休憩を挟まなければならないらしい。


で、次に実装されたのがスーパーアームズ(D)とかいう強化外骨格。ただし人の形はしていなくて、むしろ着る戦車、といった風体の装備だ。

脚部がでかいホバー? になっていて、コレと背中のスラスターで、エネルギーの続く限りは普通に空を飛べるらしい。


詳細情報をみて呆れたのを覚えている。

なんでもコレ、強化外骨格計画の試験機の失敗作の量産型らしく、現在月プラントでは重機の一種として運用されている物なのだそうだ。違うのは火器とFCSを装備した純正の兵器であるという点だけ。


対人兵器としては過剰火力過ぎて、対怪獣兵器としては出力不足。

これはそんな失敗作なのだそうだ。

ぶっちゃけると、ユニット物ヒーローが、自分達専用の大型ロボを手に入れるまでの繋ぎ装備らしい。これは後から他のヒーロー見習いに聞いた話。


で装備なのだが、両腕に取り付けられたエネルギーカノン。

機体の出力では連射不可能だが、此処でキャナルの推薦したジェネレーターが役立つと言うわけだ。

コレにより連射速度が向上。システム系も十分な出力が得られたことで機能を向上させた。


因みに、この装備肩の部分にも色々装備できるみたいだが、デフォルトでは無しになっていた。

使用得点は200点。残りの点数は140点。大半を使い切ってしまった。

くそぅ、後100点で軽量級機動兵器とかに手がとどいたんだが……。


さて、それで手に入れた装備が早速転送されてきた。

一瞬スーツが解除され、再び再構築されて装着。背中の中央に、小さな円形のユニットが装着されたのがわかった。


んで、キャナルの声と共に再び光が身体を包む。

今度はグラフィックデータで確認していた通りのごついアーマーが顕現した。

ちゃんと注文どおりにハードも弄られているらしく、ソレを確認して、病院の屋上から飛び立った。


空を飛ぶのは初めてだったが、物凄く気持ちよかった。

是非また飛びたいと思う。


さて、俺がこのスーパーアームズ(D)を実装する上でつけた注文と言うのがある。

と言うのは、エネルギーコンデンサの容量を、ハードウェアの性能限界値近くまで上げてもらうという事だ。

如何いうことかと言うと、単純にビーム砲の出力――威力を上げてもらったのだ。


コンデンサと言うのは、いわばバケツのようなものだ。

チロチロとしか出ない湧き水を溜めたバケツ。一杯になったソレは、一気に撒き散らす事が出来る。

このコンデンサもソレと同じで、ビーム砲の出力を強制的に跳ね上げさせる事が出来る。


当然、コンデンサにエネルギーを溜めている間は、機体全体の出力が落ちてしまう。

そうならないようにするため、このコンデンサの電源はスーツに追加したリアクターで賄う事にした。

システム構築はキャナルに任せたので細かい所は知らない。


で、宇宙怪獣に向けて空から砲撃、砲撃、砲撃。

元の装備と違い、このビーム砲は有効射程距離が800メートルほどで、少し怪獣に近寄らなければならなかった。しかし、それでも回避するには十分余裕のある距離。


半ば一方的に、空飛ぶタコの怪獣にビームを打ち込んでいく。


そうしていたら、不意にタコの動きが鈍った。

何事かと上空から少しタコの様子を観察していたら、不意にバイザーの内側に相互通信の着信が来た。

そんな機能あったのかと、その時初めて知った。


着信を受けた相手は、あの工具の人だった。

なんでも怪物の真下に牙むき出しの口みたいな部分があって、いかにもへばってますと言うように荒い息をしている様子が見て取れたらしい。


なるほど、上からじゃ解らなかったが、下からだとそういう様子もわかるわけだと納得して、即座に急降下。


三人並んだ時点で、バイザー越しに互いの視線がかみ合った気がした。

スパルタン、工具の人、俺と三人揃って、タコの口に最大火力を叩き込む。自分より大きな怪物退治の場合、口の中に最大火力を叩き込む。

こういう場合、お約束なのだ。


ビームグレネードキャノン、デブリバスターボムの連射、スーパーアームズ(D)からのビームキャノン。

どれも、サイコパスならひとたまりも無く、怪人でも耐え切れるかどうかと言うような高威力砲撃だ。


結果、宇宙怪獣はそのからだの中心から、全ての触手の中心に光を走らせ、光を撒き散らしながら解けるようにして空に消えた。


キャナル曰く、アレはインベーダーが自陣営の隷属怪獣に施す隠滅処理らしい。

致命的な打撃を受け生体活動が停止した時点で、身体中に張り巡らされた疑似ネットワークが肉体に残るエネルギーを吸収変換し、エーテルだか言う謎粒子に変換し、無害化するのだそうだ。


何せインベーダーの目的は地球侵略。自分達の侵略したい惑星を汚染したくは無いのではないか、というのがWHMの推測――だそうだ。


で、最後に取得点数を確認したのだが、なんなんだろうな、コレ。

とりあえず、もう今日は寝る。後は知らん。




取得点数:1381点(多脚戦車(C)×32、拠点攻撃型大型宇宙怪獣(A)×1)

既得点数:59点

使用点数:300点:(スーパーアームズ(D)200点×1 グラビティ・リアクター100点×1)

合計点数:1140点

総合得点:1622点

装備品:デバイスver.2.1(カードケース型)、圧縮粒子ライフル(C)、成長型自立支援AI、マルチセンサーシステム。

質:エナジーガン(D)


※グラビティ・リアクター……重力子を用いた半永久機関。23時間以上の連続稼動は推奨されないが、不可能ではない。大体原子力空母一隻を辛うじて稼動させられる程度の出力。

※スーパーアームズ(D)……強化外骨格計画の過渡期に製造された機体。現在は量産され、月ステーションの開発用の重機として月開発に従事する。DはDランク装備の意味ではなく、タイプD装備の意味。

重力飛行装置と3連ビームカノンを2門持つ。出力自体はグラビティ・リアクターに劣る。


New!! 総合取得点数が500点を超えました。

得点としてクラン設営制限が解除され、自分でクランを設立できるようになりました。

New!! 総合取得点数が800点を超えました。

小型機動兵器の入手制限が解除されました。小型は機動甲冑、強襲機兵などが分類されます。

New!! 総合取得点数が1000点を超えました。

中型機動兵器の入手制限が解除されました。中型は可変戦闘機、メタルアーマーなどが分類されます。

New!! 称号を獲得。

称号:ジャイアントキリングを獲得しました。



※ジャイアントキリング

加護の一種。エーテル量子心理学の定義における《不特定多数により観測された》《偉業をなした存在》つまりは《英雄》として観測された人物に与えられる称号の一種。エーテル量子心理学自体が相当胡散臭い為、余り信じられていない。真実かどうかもあやふや。朝の占いレベル。

加護の影響として、全ステータスにプラス補正が掛かるらしい。

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