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012

本日は学校の帰りに、偶々厄介事に巻き込まれた。

厭な感じがすると周囲を見回せば、はるか彼方から迫るなにやら瘴気をぷんぷんと撒き散らす白い軽トラ。

幸い此方に注意を向けているわけでは無さそうだし、無視してしまおうと決めて視線を正面に戻したところ、トラックの進路上に手押し車を押す老婦人の姿が。

悪態をつきながら老婦人とトラックの間に割り込む。因みにスーツはキャナルが自動展開させてくれたらしい。

キャナルのストリングス――筋力強化の声と共に、スーツに赤いラインが走り、マッスルパーツが小さく膨らんだ。あのマッスルなパーツは便利何だけど、やっぱり見た目は最悪だ。


で、正面から来るトラックを受け止め、何とか脇のガードレールに突っ込ませる事で最悪の事態は凌いだ。

のだが、どうもそのトラックは悪霊憑きの類だったらしく、グチャグチャと形を変えて再び此方へと襲い掛かってきた。

咄嗟に老婦人とその荷物を抱えてその場を離脱。咄嗟に近くのビルの非常階段に飛び乗った。

此処ならばトラックが突っ込んでこようと取り敢えずは安心だろう。双判断して老婦人をその場に残し、再びトラックの前へ。

それとほぼ同じくして、キャナルがWHMのメインフレームと情報交換を終えたらしく、あれの討伐を正式に任務扱いにしてくれる、と報告してきた。

まぁ、要するに任務だからちゃんと始末しろ、と言うことだ。


面倒では在るものの、始末しないのも危ない。何せ此処は俺の下校路なのだ。

小手調べに、サイコダガーを大量に出現させ、それをトラックに向けて射出する。アレが霊系の敵対的対象であるのならば、俺の霊力系スキルであるこのサイコダガーは良く効く筈なのだ。

で、結果。直撃はしたものの、車体前面のガラスにクモの巣を作ることは出来たものの、車自体の稼動に影響を与えるほどのダメージは与えられなかった。

悪霊単体であればコレでケリがついたのだろうが、あの軽トラの車体が霊的ダメージの浸透を阻害したらしい。

一応刺さったサイコダガーは自爆して相応のダメージは与えられたのだが、ダガー一発辺りの含有霊力がそもそも低コストだし、アレはそもそも貫通力を優先したから爆発はオマケ程度の威力しかない。

で、あの程度の破壊では即座に悪霊が魔改造修復してしまう。

とりあえず動きは止まったので、粒子アサルトで車体にダメージを与えつつ、サイコランスを射出して、悪霊軽トラの動きを封じてみた。

のだが、再生速度と破壊速度が等しいらしく、全体的には徐々に此方に近付かれている、と言う状況。

問題は、俺の攻撃手段が対人戦に特化しすぎた、と言う点。

前のパワーアームズが在ったときはまだ対物戦闘にも対応していたのだが、今の俺の装備といえば、粒子ライフルに粒子アサルト、サイコディスク、サイコスピア、サイコランスと、もう完全に対人戦能力なのだ。

一応霊体にダメージは入れられている様子なのだが、此方の消耗もそこそこ激しい。

で、如何した物かとこう着状態を続けていると、いきなり空から雷が降ってきた。

何事かと見上げると、其処には赤い髪をたなびかせ、杖に跨った男性の姿が。長いコートを風にたなびかせる男性は、なにやら片手に持ったノートを見ながらブツブツと呟くと、その手元に急速に何等かのエネルギーを収束させていく。

今思い出せば、あの感覚は何時ぞやの魔法少女や魔女っ子が使っていた力と同じものなのだろう。

その手から斧のような雷を放った男性は、一撃でトラックを完全に大破させていた。いいなぁ大規模破壊攻撃。まぁ、周辺も盛大に黒コゲて帯電していたけど。

で、あの攻撃では霊体に対するダメージは入れられなかったのか、完全大破した軽トラから薄黒い瘴気が湧き出し、再び軽トラの姿を形作る。

とはいえ今度は実体の伴わない霊体としてのトラックだ。即座にサイコダガーで牽制し、ランスの直撃で昇華させた。

因みに決め台詞は「渇かず飢えず無に還れ」である。ありがたいことにキャナルも乗ってくれて、件の「昇華」なる言霊を発言してくれた。キャナルさんまじキャナルさん。

ていうか何故AIがそんなネタを知っているのか。――そうですね、俺の影響ですね。ごめんなさい。

で、魔法使いっぽいスタイルの男性に感謝の言葉を述べると、なにやら2ch用語というかデムパ用語というか、意味不明な奇声をあげ、薄気味の悪いドヤ顔を向けて飛び去って言った。

そう、彼はツンツン赤毛にノートを読んで魔法詠唱、なんて、その文面だけならばどこぞのキャラを連想させるほどいい感じのコスプレをしていたくせに、その体型はモロにアキバ系と呼ばれるもので、ちょっとと言うか色々残念な様相を呈していたのだ。

まぁ、助かったのは事実なので、感謝はするのだけれども。

因みに後で聞いた話なのだけれども、あの彼が使っていた杖はかなり高性能な魔法系媒体で、あのカンペノートっぽい物も、実は魔導書系の触媒らしい。見た目以上に廃スペックとか。マジ誰得。


とりあえず、老婦人を元の位置に戻し、感謝の言葉を背に漸く帰宅できた。

今回の事で分ったのが、俺の対物攻撃力の低さ。最近遠距離戦ばかりで、それも狙撃とか牽制ばかりだった。面制圧はサイコダガーの乱射で何とかなるのだが、高威力の領域攻撃の手段が欲しいなぁ。

グレネードでも買うべきだろうか。





取得点数:50点

既得点数:870点

使用点数:0点

合計点数:920点

総合得点:1832点

■装備品:

・デバイスver.2.1(カードケース型)・圧縮粒子ライフル(C)・成長型自立支援AI・マルチセンサーシステム。 ・粒子アサルト(C)


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