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X月DD日


どうやら宇宙人のラッシュは前回のアレで一区切りらしく、ここ数日静かな日々が続いている。

とはいえ、サイコパスやら悪霊なんかの社会問題系のトラブルは依然と発生しているのだけれども。

まぁ、宇宙人とかが攻めて来ないだけ平和なのだ。


とりあえず、今日はサイコパスを相手にした。

ただ、普通のサイコパスではなく、洗脳系の技能持ちのサイコパスだったらしい。

白い三角巾で全身を覆い、サイコキネシスを用いて数多のナイフを投げ付けてくる、『教祖』と呼ばれたサイコパス。なんでもサイコパスの中には、力を持つ自分の事を特別な存在なのだと思い込む「独覚型」と呼ばれる人間が存在するらしい。これら独覚型の面倒なところは、力に目覚めながらもある程度以上の理性を残している、と言う点だろう。

さらに今回のコイツ、その教祖という呼び名の通り、変な宗教のようなノリで大きな勢力を築き上げていた。曰く、精神干渉系『カリスマ』スキル。

魅力に対する補正を入れるこのスキルだが、若干の魅了効果も含んでいるらしく、大量の構成員を抱えたヤツは、個ではなく群として此方に敵対したのだ。



今回俺は、現役ヒーローのバックアップとして呼び出されていたのだが、現場に行ってみると、自分以外にも何人もの見習い、そして現役と呼ばれるヒーローがいた。

さり気無く人ごみにまぎれつつ、その時点では何故これ程に見習いと現役が集まっているのか理解できず、とりあえずキャナルに情報収集を任せた。

その結果として分ったのが、上記の『教祖』一団を倒すために集まった物だった。

なんでも事の切欠は、最近この辺りで失踪する女性が増えたとかで、この辺りをヒーローが巡回していたのだそうだ。で、そんなヒーローの目に留まったのが、駅前で布教活動をしていた新興宗教。

新興宗教といえど、ある程度何等かの流派からの流れがあるはずなのだが、この宗教にはそれが無かった。

現役ならではのカンでこの新興宗教が怪しいと睨んだ現役は、このことをWHMに報告、その後単身で組織に攻撃を仕掛けたのだとか。

ところが、だ。

この新興宗教――教団は、どうやら暴力団の一部を取り込んだとかなんとかで、拳銃は当然、アサルトライフルやショットガンで武装している連中なんかもいたのだとか。

で、幾らヒーロー専用の強化装備を着用しているとはいえ、銃弾の雨の集中砲火なんていうのには耐えられるはずも無い。しかもこの教団、想像以上に巨大化していたらしく、何処かの組織から改造人間を買ってきたらしく、それこそ仕掛けたヒーローは命辛々逃げ延びる事は出来たのだとか。

で、何とか帰還したヒーローの報告で、単機での攻略は不可能と判断したWHMが、この場に何人ものヒーローを集結させたのだとか。


「機兵持ちなら蹴散らせるんじゃネーか?」


と、何処から聞いていたのかキャナルの報告にそんな口を挟んでくる奴が居た。ふと顔を上げれば、周囲のヒーローが現役含め此方に集中していた。

若干腰が引けつつも、キャナルに返答を求めたところ、『敵主力は洗脳された民間人です。民間人を踏み潰せと?』なんて皮肉っぽい返事が返ってきた。

で、割り込んできたヒーローは肩を怒らせ少し離れた場所へと移動していった。

その後さらに何人かが此方に質問を飛ばそうとしていたのだが、それとほぼ同時に一人のヒーローが現れ、注目を一手にひきつけたのだ。

そう、アイドル系魔法少女である。

思わずコイツかよとガックリ項垂れた俺は悪くない。で、このアイドル系魔法少女は、先ほどのキャナルとほぼ同等のことをこの場にいる全員に伝えると、質問をとった後、敵組織――教団に向けて攻撃を開始することを宣言した。


――因みにコレ、ほぼ強制です。


マジ切れしかけた俺は悪くないはず。でも、キャナルが『あいつの預金ゼロにしてやりましょう!』とか切れだしたのは俺もビックリした。

まぁ、理解は出来なくも無いのだ。

何せ教団側は、自分達の存在をWHMが気付いたという事を知っている。この上更に大規模戦力での攻撃準備を整えていると知られてしまえば、当然向こう側の警戒心をあおるだろう。

だからこそのこのタイミング。奇襲を狙っているのだろうが――。


と、そんなことを考えながら、粒子ライフルを呼び出す。

この粒子ライフル、あまり加減が出来なかったはずなのだ。

一応弄り回してみたところ、粒子の圧縮率を最低値に設定する事で、軽い火傷で済む程度の威力には抑えられる。その分連射速度も上げられるし。

然し、それでも怪我を残してしまうのは事実。まして、今回の戦場は市街地らしいし、屋内戦もありえる。屋内戦でライフルが使えるかというと、期待値は低い。

新しく覚えたディスクを使うか? でもあれ、殺傷力馬鹿みたいに高いし。

そんな風に悩んでいると、キャナルから新しい武器の取得を提案された。

・粒子アサルト(C)

粒子ライフルの速射型で、威力も範囲もそこそこ。

その上、精神感応と相性のいい粒子形装備である為、尚自分との相性はいいらしい。

※因みに、粒子系装備がESPと相性がいいというのは、この時初めて知った。


とりあえず150点ほど使って、ライフルを多少改造した状態で購入。

粒子拡散設定は此方の方が自由度が高いらしく、キャナルの指示に従ったところ簡単に設定できた。

因みに改造内容だが、ダットサイトとサプレッサー、レーザーサイトを装備しただけだ。

因みにレーザーサイトは不可視光タイプを選択。何せ俺にはマルチセンサーシステムがあるのだ。不可視光だろうと見れる。


と言うわけで、低出力の粒子弾を使って、中距離からの支援砲撃に努める。

何せ相変らずの突撃思考の馬鹿ばっかりだ。

この戦場の担当であるはずのアイドル系魔法少女とて、空中からの殲滅砲撃しかしていない。いやいや、そんな低高度で低速砲台なんてしてたら落とされるから。

とか思っていたら、スティンガーで撃ち落されていた。

……いやいや、スティンガーって!? 此処は何処の紛争地帯だよ!!

因みにスティンガーとは、正式名称スティンガーミサイル、地対空ミサイルの一種だ。

幸いバリア?の展開が間に合ったらしく、どうにか五体満足では在るようだったが。その後彼女がこの戦場に立つことはなかった。


俺のほうは、とにかくアサルトライフルで信徒を薙ぎ払い、薙ぎ払われた信徒を拘束、そのままWHMの設営したベースキャンプに運び込む、という作業を繰り返す。

何せ此処は戦場だ。幾ら意識を飛ばしたとはいえ、そのままこんな場所に放置してしまうと、下手をすると流れ弾であの世に行ってしまう。折角助けたのだ、ちゃんとBCまで運んでおきたい。


で、気付けば何時も通りバックアップ担当な俺。

自分が斃した奴以外にも、放置されている信徒を拘束・回収しては連行するというパターンを繰り返している内に、徐々にだが戦線が狭まっていくのを感じた。


そうこうしている内に現れた件の教祖。

うっとおしい事に、信徒に爆弾を括りつけて特攻させてきた。

此方の任務は教祖の討伐。然し必須事項として一般人の救出が挙げられる。

一般人なんぞ知った事かと、教祖討伐にのみ力を入れて先走る新人を尻目に、熟練ないし現役の面々は一人一人丁寧に特攻装備を無力化し、爆弾を解体していく。

俺の役割も、特攻装備のスイッチ部分を狙撃するか、もしくは信徒の意識を低出力粒子ライフルで気絶させるかがお仕事だった。


処理には前衛の一部が廻ってくれていたので、心置きなくヘッドショットで意識を刈り取るお仕事に集中できた。久々にいい狙撃を出来たと思う。


で、そんな感じに此方が満足していたら、いきなり教団の拠点が大爆発した。

何事かと、被害者面々をベースキャンプへ運んでいた一同と振り返ると、其処には周囲に黒い正気を侍らせ中に浮く、まるで悪魔のように瞳を赤く輝かせる教祖と、その背後に聳える赤い甲殻に身を包んだ異形のバケモノ。


曰く、『怪人』というらしい。

ヒーローモドキになって長いけど、始めてみた。

それもそのはず、怪人と言うのは最低でもBランクのエネミーであるらしい。Bといえば、現役か熟練が相手する平均ランク。俺の現在の武器がC平均という事を考えると、勝利は中々難しいというレベルの相手である。


どうやら先行していた新人の面々は、あの赤いのの放った爆発に吹き飛ばされ、大半以上がノックダウンしてしまったらしい。なんとも情け無い話ではあるが、こういう事も間々あるらしい。

で、ベースキャンプとなっていた護送用トラックを送り出し、即座に戦闘態勢を整える。

前衛の現役たちが空中の二人に攻撃を仕掛けるが、その尽くを赤い怪人の甲殻が弾き飛ばしてしまう。

試しに粒子圧縮率を限界まで上げた狙撃を試してみるが、その一撃すらあの赤い装甲は弾き飛ばしてしまった。

如何した物かと少し悩んで、とりあえず此方の討伐目標が『教祖』である事を念頭に仕掛けてみる事にした。


先ず、粒子ライフルを連射して、赤い怪人の注意を引く。

そうしてさらに連射し、赤い怪人よりも先に教祖を狙撃しようとしている――と言う風に印象付ける。

どうもあの教祖の護衛をしているらしい赤い怪人は、先に此方を処理しようと、予想通り此方に凄まじい勢いで攻撃を仕掛けてきた。

この時点で教祖と怪人の間に少しの距離が出来た。それを良しとして、こっそりと離れた場所に待機させていたサイコディスクを打ち出した。


途端に、それまで前衛組みを中空から嬲っていた教祖の背中に着弾。

サイコディスクは防御時には盾に成るが、攻撃時には着弾すると即座に霊的エネルギーの圧縮を開放し、派手に爆発してみせる。黒いオーラに守られてた髪の見物を決め込んでいた教祖は、その霊的エネルギーの爆風に黒い障壁を消し飛ばされ、そのままバランスを崩して現役たちの近辺へと墜落していった。


で、此方に向かう赤い怪人を如何するかと言うと、コレも当然ながら「放置」である。

背後を見て唖然としている雰囲気の怪人。眼を逸らしている間に、スーツの機能「クローク」――つまり、光学迷彩を起動させ、一気にその場を離れた。

何か赤い怪人は此方に対して切れたらしく、そのまま周囲に向けて派手に空間攻撃を開始。そんなものに付き合う心算は欠片もなかったので、サイコディスクを盾に、障害物を縫うようにして逃走。

と、そんなことをしている内に『教祖』が討ち取られたらしい。

ポイントが振り込まれた事をキャナルから確認すると、即座にその領域から逃げ出した。

なにやら追加任務で赤い怪人の討伐依頼が来ていたらしいが、そんなものは即座に断った。――キャナルが。

元々受ける心算は無かったので、大分俺の個と分ってきてるなー、とそんなことをキャナルと会話しながら、大急ぎでその場から逃げ帰った。


因みにいいわけを書いておくと、此方の平均武装ランクはC。最低でもB平均とされる怪人の相手なんて言うのは、断ろうとなんら不自然ではない。

期待の新人? 期待されても困るのだが。




取得点数:160点(出撃点10点、救出点:120点、討伐点30点)

既得点数:860点

使用点数:150点(粒子アサルトライフル(C))

合計点数:870点

総合得点:1782点

装備品:デバイスver.2.1(カードケース型)、圧縮粒子ライフル(C)、成長型自立支援AI、マルチセンサーシステム。


■スーツシステム

・ナノスーツ改――ナノスーツのカスタム品。追加装甲などで、見た目がスマートになった。

■武装

圧縮粒子ライフル(C)――圧縮した素粒子による狙撃銃。感応能力と相性がいい。

粒子アサルト改(C)――圧縮した素粒子による突撃銃。感応能力と相性がよく、威力調整も容易。

■保有技能

高速思考(A)――思考を高速化させる。思考速度だけなら5○5のアクセルに対応できる程度。

並列思考(C)――複数の思考を並列して行う。頭の中で天使と悪魔の二役を立てられる程度。

ESP?(C)→霊能力(B)――超能力系かと思われていたら、実は霊能力系でした。霊的な物に対する抵抗力の向上、霊的視力、霊的エネルギーの運用など。

サイコ・ディスク(C)――霊能力系の権能。圧縮した霊力を円盤状にした物。攻守に使える。

XXX因子(?)――何等かの因子。覚醒するまでは内容不明。

■称号

狙撃手――中~遠距離戦を得意とする証。

巨人殺し――宇宙人のガンシップを大量に撃墜した際に手に入れた称号。一部ショップ制限の開放。

始末人――バックアップを多くこなした証。

サバイバー――特殊環境での生存能力に長けた者に与えられる称号。

セイヴァー――saberではなくsaver。救済者。多くの人命救助に貢献した証。

ネタ、ネタ、ネタ、、、

次話はある程度書きあがっていますが、どうもオカルトに傾いてるなぁ。

次は立派な魔法使いネタでも仕込むかな?

最近何かチキンレースになってますが、作者にはその様な意図は一切ありませんと葉言い切れないと無くも無いような気がしないでも無いような???

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