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パラダスト  作者: りぃーと劉華
第一章
12/12

俺はお前が気に入った

お久しぶりでーす、劉です

久しぶりに書いたので若干手間取りました


重要なところでやってしまったかもしれません(汗


まあ寛大な心で読んでくださるとうれしいです

 腕が痛い。

 意識を取り戻して最初に思ったのはそれだった。

 腕が痛いのはおそらく鎖でつながれているからだ。


 天使につかまった。


 その事実をこの痛みがしっかりとわからせてくれる。

 そして、理解もさせてくれる。


 これから実験体として使われる。もしくは殺される。


「だるいな」


 目の前には鉄格子。その前には永遠と続く廊下。

 おそらく、どこかしらの施設の奥のほうなのだろう。


 どうしたものか。逃げることができるなら逃げるが、おそらく魔法封じの魔法がこの牢屋にはかけられている。そして指輪はつけていない。魔法は使わない。

 いや、まあ……カイと屋上に行くときに目くらましのために光の魔法を使ったけども……あれはなんというか、仕方なくというか……。


「……言い訳とか、だせぇ」


 というか、カイは大丈夫なのだろうか。まあ、危害は加えられていないはずだが。いや、もしかしたら俺といたせいで何かされていたりするのかもしれない。カイのことを考えてルネア・レビレスが来たときに逃げていればよかった。


「後悔しても意味がないか。とりあえず、ここから逃げないと」


 おそらく、もうあの学校には行けない。半日だけの楽しかった生活だが、それでもいい思い出になった。それぐらいに楽しかった。いままでにない楽しい思い出。それは俺の考え方を少し変えてくれた。


 俺は母さんと俺のためと……そして、俺を大切に思ってくれる人のために生きる。


 だから今から逃げる。


 

 とりあえず、現状を詳しく観察してみる。

 腕は鎖によってつながれていて、鎖は天井に固定されている。はじめて気付いたが、足も鎖につながれている。膝立ちの状態だたせいで初めて気づいた。こっちは床につながれているが、非常に短いせいで動かすことは出来ない。


 引きちぎってみるか。


 深呼吸をして落ち着いて全身から力を抜く。そしていっきに力を入れて鎖を引っ張る。

 途端に全身に電気が走った。


「ぐぁっ……」


 鎖と鎖がすれる音が牢屋に響き渡る。

 面倒な魔法がかけられているな。くそ、だるい。

 だからと言って負けるわけにもいかない。

 もう一度全身に力を入れて鎖を引っ張る。

 また、電気が走ったが、今度は耐える。痛みで身体がおかしくなりそうだが、耐えて全力で鎖を引っ張る。

 それからどれだけたったかわからない。痛みのせいか長い時間がたった気がしたが、やっとのことで鎖が引きちぎれた。

 

「ここからだな」


「なにがここからだな、だ。セイヤ・クラウディ、今の状況わかっているのか?」


 声?

 すでに息切れをしている状態で前を向くと、そこには女が立っていた。


「その鎖を引きちぎるとは、異端者だから力もすごいのか?」


 この声は……俺を気絶させた張本人だ。たしか、メイルニーアとか呼ばれていたような。


「天使様が俺に何の用だ?」


「すでにぼろぼろのくせしてその言いようとは。もう一度聞こう。今の状況が分かっているのか?」


 くそ、むかつく。


「俺がつかまっていること。それ以外に何か?」


「……天使としてあり得ない男」


「だからなんだ。俺はこの通り男の天使として生まれて生きている。それのなにが悪い! 魔法も使っていないし、あんたらに迷惑などかけていない。少なくとも母さんは俺を生んだだけであんたらに殺された! 男として生まれたのはこの俺だ! 俺を殺せばよかったのに、なぜ母さんを殺した!」


 わかっている。俺を生んだ母さんは殺される。わかっている。

 それでも、勝手に言葉が口から出てきた。


「面白い奴だ。自分のことより周りのことを考えているようだな」


 新しい声がメイルニーアの後ろから聞こえた。明らかに男の声だ。ということはおそらく人間だろう。天使の中で男なのは俺だけだ。


「どーも、セイヤ・クラウディ。俺は大尉のクランハイシスだ」


「それは天使界での地位か?」


「そらもちろん」


「人間でその地位に?」


「ああ」


 人間の男が天使の中で大尉。


「君はどうやら殺すには惜しい人材だな」


「実験材料としてはいいだろうな。異端者だ。調べがいがあるとおもうぞ?」


 俺がそういうとクランハイシスは笑った。


「なるほど、ひねくれているな? 悪いが、実験材料としては使わん。だが、利用はする」


 俺を利用? こいつは何を言っている?


「メイルニーア、レビレスを呼んで来い。俺はこいつが気に入った」


 どんどんわけがわからなくなってきた。

 メイルニーアはうなずいてどこかに歩き去って行った。


「さて、天使としては駄目駄目なクラウディ」


「クラウディで呼ぶな」


「はは、そうか。では、セイヤ。今からお前を指名手配犯という汚名を俺の力でなくしてやる。その代わり、俺の下で働け」


「…………は?」

はい、クランハイシス個人的に好きですw

まあ、あんまりどんな奴かわかってないんですがねwwww


つぎ、りぃーさんお願いしまーすb

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