平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第9回「実は重力子放送」
<次のお便りです。『アミカナさん、ミカさん、こんばんは!』>
<「こんばんは!」>
<『お二人って、本当に存在してるんですか?』ということなんですが……>
「また、えらい質問来たねー!」
<存在してますよー。こうしてあなたのお便りを読んでますから>
「でも、どこに存在してるかって問題はあるかも」
<まあそうね。私達は、平行宇宙に存在しています>
「で、このラジオは次元を超えて放送していますので、あなたの宇宙に私達がいるかは分かりません」
<重力子放送なので>
「え、じゃあ、GMラジオじゃない?」
<重力子の振幅を変調させてるので、AMで合ってます。大体、GMのMって何よ?>
「……ということで……」
<まだ締めない! 時間残ってるから>
「いや、これ以上話膨らまないんですけど」
<じゃあ、どうして重力子だと別次元の宇宙にまで情報が届くのか、議論しようか?>
「はい?」
<重力子はね、他の素粒子と違って、閉じた紐になってるのね>
「え? 粒じゃないの? 紐なの?」
<で、紐の端がないから、膜である各宇宙にくっつくことなく、膜間を移動できるの>
「え? 宇宙って膜なの?」
<それが、重力が他の基本的力に較べて圧倒的に弱い理由だと言われているのね。膜の間に漏れ出すから>
「……」
<どうした?>
「……量子頭脳がオーバーヒートしました……水ちょうだい」
<……なんかさー、凄い技術で作られてる頭脳なのに、その技術を理解できないっておかしいよね>
「そりゃー、誰かさんのコピーなので」
<私は理解できてるよ>
「う……」
<思うんだけど、劣化してない?>
「は?」
<4回もコピーしたからかな?>
「ちょっと! どういうこと?!」
<以上! 『AMラジオ>
「いや、またかよ!」
<……あのさ……>
「え、何? 急に」
<放送が終わる時間と、それまでに何を言うか、もっと言うと、どうやってマウントをとるか、ちゃんと考えてる?>
「え?……ミカは考えてるの?」
<チッ……これだからコピー風情は……>
「は?」
<ミカ』でした。バイバ~イ!>
「え?! ちょっと待って! どこまで本当な……」




