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巻き込まれ幼女召喚〜無人島を拠点に自由気ままな異世界ライフ〜  作者: るあか
第一章 私たちだけの島

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18話 色々買おう

⸺⸺翌朝。


 起きて朝ご飯と着替えを済ませると、木彫りのペンダントを仕上げた。

「後はミサンガ20個だけど……色味のある物を作るには染料がいるなぁ……」

 染料は色々あって、この辺だと花びらが良さそうだけど……。

『ユノ、少しだけど色の濃いお花があっちの方に咲いていたよ。取ってこようか?』

 と、ウル。

「本当? ミサンガなら染料も少しで良いだろうし、お願い、取って来て」

『分かった、すぐ持ってくる♪』

 ウルは元気に駆け出していった。


⸺⸺数分後。


 ウルは赤、青、緑、黄のお花を数本ずつ摘んできてくれた。どれも色が濃くて、染料として使えそうだ。

 これとデフォルトで作れるベージュも使えば5色の色を組み合わせて作ることができる。


「ウルありがとう! これなら色んな色の組み合わせのミサンガが出来そう♪」

 ミサンガはほぼ消費なしの魔力で作ることが出来たので、20個ともランダムに違うデザインの物を作成した。


「よし、完成〜。これをこの魔導圧縮袋とか言うのに入れて……と」

 次にカフェからの大量発注の依頼書を確認する。

 木製の大、中のお皿が30枚ずつに、ティースプーンも30個。

 これは全部同じ物で良いので、クラフトパネルの作成個数を“×30”に設定すると、30個分を一気に作ることが出来た。

『お店からの大量発注の依頼……タイパ最強ですにゃぁ……』

 と、ルキちゃん。

「ね、この一瞬の作業で22000C(クレド)だし、しかも出来栄えも良いはずだから報酬もUPしそうだし」

『出来栄えはどうして分かるのですかにゃ?』

「多分だけどね、素材を妥協しない限り完成品も良いのが出来ると思うの。スープを作る時に使った石のお鍋は、金属がいるのに妥協して石を使ったから、注意書きで“品質低下注意”って出てきてたもんね」

『なるほどですにゃ』


「さて、この袋に詰めていこ」

 木製のお皿もアクセサリーとは別の魔導圧縮袋へ詰めていく。大きなお皿も袋に入れた瞬間キュッと縮こまって、全部入れ終わってもかさばることもなく、重さもほとんどなくて“魔導圧縮”という技術に脱帽だった。


 早速2つの麻袋を持ってマルシャンの商人ギルドへと納品。予想通りどの依頼品も★3の評価をもらい、どちらの依頼も報酬が20%UPした。

 本日の稼ぎ、4800+26400=31200C(クレド)なり。大量だ〜!


⸺⸺港町マルシャン、中央通り⸺⸺


 ということで念願のお買い物タイム。

 まずは欲しくてしょうがなかったワンピース。ちっちゃい子の服ってなんでこんなに可愛いんだろうか。

 結局色々目移りして、お目当ての2000C(クレド)のワンピースと1500C(クレド)のデニム生地のオーバーオールも買ってしまった。中に着るTシャツは自分で作ろう。


 次に向かったのは『魔導小物店』で、小さな魔導具が売っているところだ。

 手に取ったのは“魔導懐中時計”。

「1万C(クレド)……」

 た、高い……! でも、時計は素材を妥協してクラフトしようとしても作ることが出来なかったため、どうしても買う必要がある。


 チラッと隣の質素な見た目の蓋も付いていない懐中時計をみると、5000C(クレド)だった。

 一方私が手に取ったのはピンクゴールドで蓋には猫のシルエットの模様付き。絶対こっちの猫ちゃんのやつが良い。

 という訳で可愛い猫の懐中時計を1万C(クレド)で購入。早速チェーンをポシェットに括り付けた。これで太陽を見て今何時くらいだろう? とか考えなくても良くなったな。


 最後に訪れたのは本屋さん。1つ8000C(クレド)の図鑑が2冊までなら買える。

 迷った挙句(あげく)、“素材図鑑”と“魔物図鑑”を購入した。

 魔導具図鑑も欲しかったけど、クラフトパネルで簡単な説明が見れるため、今回は購入を見送ることに。


「高価な物がたくさん買えちゃったなぁ……」

 嬉しくなり思わずふふっと微笑む。


 帰りに商人ギルドへ戻って明日の分の依頼も適当に引き受けて、ウルユ島へと帰還した。


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