名のない感情
どこかなつかしく、うれしいような。しかし、そのうれしさよりもそれが過ぎ去ってしまったことに対する悲しさの方が勝っているような、そんな言葉では言い表し難い感情になることが多々ある。私はまだ、妻も子も、まして孫もいない若人である故、こういった中古の言葉では言い表せない感情の数々をどのように表現し、どのように消化すべきであるか、全くもって検討もつかない。しかし、それを探し出すことすらも人生の意義として捉えることができたのなら、どんなに楽しく、充実した日々を過ごせるのだろうか。生意気ながら、そんなことを考える。