12.絶望の果て【レオンハルトルートSS】〈未〉※閲覧注意
ねぇ、君は知らないだろう?
あの時の僕の絶望を
僕のせいで全て壊れたのだから
僕が全てを守るから
僕が全ての闇を払うから
僕は王家の第二王子として生まれた。
王妃のシンシアも側妃のルクレツィアもみんな仲良くて父上のギルベルト国王と、いつも一緒にいる大好きな兄であるアルベルト、みんないつも一緒だった。異母兄弟である事を気にした事なんてなかった。
愛に満ちた、とても自慢の家族だった。
段々と僕とアルベルトの差が開いていった。
その頃から正妃が少しずつ壊れていった。
僕を忌々し気に見て。
正妃と側妃の関係性も変わって行った。
正妃は引きこもりがちになり側妃と共に離宮で療養するようになった。
それでも幼い頃の僕はいつか元に戻ると信じていた。
僕が何か悪いことをしたから正妃に嫌われたと思っていたから。
だから正妃に謝れば解決すると思っていた。
忘れもしないあの日。
僕をはシンシア王妃に呼ばれて一人で指定の裏庭に会いに行った。
「王はアルベルトが継ぐべきものです。お前が…お前の存在が…私は憎い!!!」
彼女は僕を睨みつけながら、杖を向けた。
あまりのショックに動くことができなかった。
彼女が杖を振るのを見て怖くて思わず目をぎゅっと閉じた。
「おやめください!!」
母上であるルクレツィアの声がした。
「聖なる力よ、聖剣を召喚して全てを貫け《聖剣/エンジェルレイ》」
「凍てつく氷よ、全てを貫く槍となれ《氷槍/アイスランス》」
二人の詠唱と大きな衝撃波の後、辺り一面静寂が支配した。
恐る恐る目を開く。
一面に広がる赤は幼い僕でも王妃がもう助からないと理解できた。そして…
「うわああああああ」
理解できたと同時に僕の精神も限界だった。
「落ち着いて」
そんな僕に静かに大怪我をしているルクレツィアは近づいてきて、僕の肩をがっしり掴んで無秋合ったがその後の記憶はない。
暫くの間狂ったように泣いたり、悪夢ばかりで情緒不安定だった僕の傍にずっと寄り添ってくれたのはアルベルトだけだった。
君がいなければ僕は壊れていた。
全てを狂わせた原罪として、僕は必ず君を守って王にしてみせるから。
【...to be continued】
〈未〉とか〈済〉とかはゲームで主人公が見たストーリーかどうかって区別です。




