表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
271/365

パジャマパーティー①

 ついこぼれた欲望をジェーンが拾ってくれた。それがうれしくて、プルメリアは跳び跳ねるように机に向かい、一冊の雑誌を掴んでローテーブルに広げる。

 軽くぶつかったカップをカレンが避けてくれた。


「これだよ! おそろコーデのネグリジェ女子会!」


 ジェーンに見せたのは、ファッション誌に載っていた今巷で人気の女子会特集記事だった。料理やゲームがメインのパーティーもある中、プルメリアの目を引いたのはお姫様のようなネグリジェを着た女性たちだ。

 これを見た時すぐに、カレンとジェーンが浮かんだ。なにせうちの女子ルームメイトは女優と、職場で密かに人気の小皇女だ。絶対にかわいい。


「これがネグリジェですか」

「そうだよ。かわいいでしょ」

「はい。花冠までがセットですか?」

「そうだね。ネコ耳カチューシャも捨てがたいけど、花冠もかわいい!」

「わかりました」


 えっ、とプルメリアとカレンの声が重なった。その時にはジェーンの両手がそれぞれふたりに向けられて、軽く振った瞬間パジャマが白いレースに変化する。

 首周りを大きなフリルがふわりと彩り、袖口も手の甲がすっぽり隠れるほどのフリルで包まれる。

 そして純白のレース生地はしなやかにひざまでを覆う。そこから白砂を滑る白波のように三枚のフリルが重なって広がり、プルメリアの足首をくすぐった。

 最後にサテンの白いリボンが、輪を描きながら胸元を飾る。


「わっ。花冠かわいい!」


 ふいに、頭を羽のようなものでなでられて手を伸ばすと、明るい若葉と白い花を編んで創った花冠が乗っていた。

 葉っぱも花も光を透き通して、ひかえめに輝いている。触ってみたら紙のような質感だった。


「エメラルドとパールで創ったストーンペーパーです」

「これ宝石なの!?」

「プルメリア。売れないわよ」


 ぴしゃりと釘を刺してきたカレンに、プルメリアは頬をふくらませる。創造魔法で創り出した宝石に価値はなく、売ったら逮捕されることくらい知っている。


「売りませんよー。せっかくジェーンが創ってくれたんだから!」


 それでもキラキラしたものを見ると心踊るのはなぜだろう。プルメリアは机の引き出しからカメラを取ってきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ