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アロマと魔獣の海  作者: 悠春
水妖使水団 編
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第一話

作者の悠春です。今後ともよろしくお願いいたします!是非ブクマ、コメントよろしくお願いいたします。

 美しい海が広がるとある村に少女はいた。何不自由なく平和に暮らす人々の中に災いの子と呼ばれるその少女はいた。彼女の名前はアロマ。年齢若干16歳にして、彼女は社会から切り離された。彼女はこの村に災いをもたらすとされ、疎まれてきた。そんな彼女を大切に育て、彼女の唯一の心のよりどころでもあったのは両親だった。彼女は疎まれても落ち込むことはなかった。なぜなら自分を思ってくれる存在がいてくれたからだ。


 「ただいまお母さんっ!今帰ったよ~」

 返事はなかった。家の中は静寂で彼女の声と波の音だけが響き渡っていた。

 「お母さん…お父さん…」

 彼女は置手紙を見つけた。それは両親が残した彼女宛のものであった。

 

 ― 一人にしてしまってごめんなさい。

   私たちは今村の中心にある使水団のところへ行っています。

   すぐに帰るから心配しないでね^^

   それと今まで黙っててごめんなさい、実は私たち… ―

 手紙はここで途絶えていた。彼女は嫌な気配を感じた。最後の途切れている文章の続きは何なのだろう?それよりもなぜ文章は途中で途切れているのだろうか?彼女の頭には疑問も浮かんでいた。


 手紙を読み一日が過ぎた。家族は帰ってこなかった。聞こえるのは隣の家の家族の会話だった。彼女は不安になり、使水団の施設に行くことにした。この判断が後の彼女の人生を狂わせる事になる。


 ―使水団の施設にて―

 使水団とは、この村に拠点を置く水を信仰する 宗教団体だ。この場所には立ち寄るなと村のおきてで言われている。しかし彼女は入るのをためらわなかった。


 「こんな所で何をしているんだい?入っちゃダメじゃないか。見逃してあげるから、早く家に帰る事、分かった?」

 突然少女の後ろから声がした。声の主は不思議な仮面をつけた男だった。

 「一つ聞きたいことがあるの。聞いてもいいかしら?」

 「ええ、勿論ですよ。なんでしょう?」

 「私の家族がこの中にいないかしら?」

 男は一瞬の間ののちに答えた。

 「いいえ、知りませんねぇ。力になれず申し訳ない。」

 「噓をつかないで頂戴。何か知っているのね。」

 「勘が鋭いですね。流石は災いの子と呼ばれるだけはある。ただ…この計画に貴方をかかわらせるわけにはいけないのですよ。残念ですが、ここで始末させていただきます。」

 男は魔法を繰り出した。しかし、魔法を使えるのは男だけではなかった。少女も魔法を使えた。そして、少女は魔法の腕で男に勝っていた。


 「そこの女、なかなかやるじゃないか!」

 突然話しかけてきた、得体も知れない水が集まってできた魔獣は後に彼女の相棒となる存在だった。

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