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ステルスの惑星(ほし)ーエピソード1  作者: ほしのみらい
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コンテンツ92―エピローグ、回想5

 マット独立への第一歩……回想。


 「マット。君はもう独立してやっていけるメカニックだ。今回ケイドの製作で良く分かった。引く図面もよく練られた計画性が見られた。おかげで手直しには手間が掛かっていなかった。」

「ロワートさん、俺はまだまだです。作業も甘い。」

「それを今回で痛感したろう。今後に活かす事だ。そこで、君の独立を祝して、この工房を譲ろうと思う。今まで頑張った報酬でもある。受け取ってくれるな?」

「ロワートさん。それではロワートさんの工房が無くなってしまう。」


 「実はな。シューロンに工房を持とうと思う。」

「シューロンへ⁉︎行くあてはあるんですか?」

「これも君に黙っていた事だが、次回のメカニック博士号にノミネートされた。シューロンに移っても、ノミネートされた栄誉だけで仕事は舞い込む。私の事は心配無い。」


 「ノミネート……。お、おめでとうございますロワートさん。」

「いやいや、単にノミネートさ。……で、ここの(あるじ)として活動してくれるのかな?」

「も、もちろんです。こんな事なら、ロワートさんの設計図は保存すべきでした。……今まで尊い物を失ってきた気持ちです。」


 「いいかいマット。私がよく話すだろう?設計図は今だけの物。いつまでも過去の設計図を参考にするな!それを超える設計図で作り上げる事が物作りの理想なんだよ。……これは君が将来持つであろう弟子にも伝えて欲しいものだな。」

―――<<< >>>―――

 「ソ、ソディナがジックと同期してミクラットをマニュアル航行……。それはルイスのマニュアル航行に同乗しているのと同じ。……かなりハードな操縦って事なのかしら。」

「そこはご安心くださいガルシア様。ジックからの航行データを調整しながら航行しますから。」


 「ううん、ソディナはお利口ね。本当の女の子っぽいわ。可愛い。」


 「はいはい、それでは今日の記念に画像を撮るわねー。」

そう言うと、ガルシアはスーツの腕のボードを外して離れた場所にセットした。


 「はーいみんな。思い出の一枚よ。」

ルイスとガルシアはバーベキューの串を片手にポーズしている。

―――<<< >>>―――

 『さぁ続きましてエントリーナンバー27番ケイド。まもなくスタートです。スタート信号がケイドに発信されます。5、4、3……』


 「みんな行くわよー。全速航行―!」


 スタートしたケイド。少し上昇したかと思うと、そのまま上空まで全速航行で飛んだ。


 『27番スタート、速い!これは速いぞ。もう大気圏離脱!おおっと、凄い!量子プラズマの尾を引いて既に目視で確認不能。ここからはこちらのモニターに映るレーダーで実況していきます。お聞きのファンの皆さん。驚くべきは27番は既にリターナ重力圏に到達!これは良いタイムが期待できそうです。』

―――<<< >>>―――

 『27番ケイドはリターナで旋回航行中の様だ。40ノンを回ったがまだチェック信号が入ってません。さぁそろそろチェックと思われます。おっと、ここで27番の軌道が固定されたーっ。アンカーポイントを探知した模様です。50ノンを回ったー、さてどうなる27番ケイドっ!』




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