コンテンツ90―エピローグ、回想3
Ann達へ命名……回想。
「2人共、名前は決めたかい?」
「私はもう決めています。ジックと言います。」
「ルイスのAnnは、ジックか。……で、ガルシアは?」
「わ、私のAnnは……ソ、ソディナです。」
「ソディナ〜〜〜。なんて可愛い名前。ガルシア、女の子みたいに育てるのね?」
「そう。ちょっとお淑やかにね。」
それぞれのAnnは、主の登録を済ませた。そして、ルイスとジック。ガルシアとソディナの初の会話になった。
ガルシアへの気持ちは愛⁉︎……回想。
(ガルシアはいつも本ばっかり読んでたなぁ。でも、ミクラットを託されてから変わったわ。私の影響か、操縦もする様になった。で、それがリターナへ出掛けるきっかけにもなってる。何か調べるのが好きなガルシアだから、リターナ探検は楽しんだわー。……私の宇宙船を作ってもらえたら、ガルシアとジックとソディナで、近くの星に探索しに連れて行こう!きっと喜んでくれるわ。……でも、宇宙船が手に入ったらね。)
ルイスはキッチンに向かうと、遅くなるまで何かの仕込みをしていた。
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まだパンが暖かいせいか、いい匂いを漂わせ、メインルームに入って来た。
テーブルに両手の荷物を置くと、
「こんにちはガルシア。プレゼントよ。」
「こんにちはルイス。これはもしかして、あなたの焼き立てパンでは?久しぶりのルイスのパンねー。」
「最近、お疲れのガルシアの為に昨日思い付いたのよ。」
「だから夕方早くに帰ったのね。」
「エンジャー市街の市場に行ったら、あれこれ目移りしちゃって。……結局フルーツも大盛りよ。私達で食べきれない分はガルシアの両親に差し上げてくれるかな。」
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「うん。渡してくるわ。……あー、なんて幸せなランチかしら。ルイスの焼き立てパンはもう2度と食べられないんじゃないかと思ってたから。」
そう言ってバスケットを抱え、ドックを出て行くガルシア。
「に、2度と⁉︎どういう意味???」
まもなくして、紅茶のセットをトレイに乗せて戻ってきたガルシア。
「ねぇガルシア?さっきの2度とってどういう事?なんか、もう私が作らないみたいな話になってない?」
「だって、ルイスはジックと宇宙船の事ばかりで頭が一杯みたいだから、作ってくれる料理は当分、いえ、2度と無いかもって思ってたのよ。」言いながら紅茶を入れている。
「それは無いわ。食べるのは私の楽しみでもあるし、ガルシアと一緒になら一層美味しく食べられる。今後もずっと有るわ。」
「それを聞いて安心した。私、バーベキューの次にルイスの手料理が好きよ。母の作る料理よりね。」
「それは大袈裟ね。ほんの好みの違いでしょ?」
「それはそうかも知れないけど、ルイスのは私への愛情が沢山こもってるんだわ。だから好きなのよ。」
泥まみれの鉱石採掘……回想。
フローターに戻ってきた2人。
「後半、作業に慣れたのか、足元まで汚れなかったわ。でも手は泥んこだらけー。ルイスはどう?」
「私もー。手は泥んこー。ちょっと待って。水タンクを出すわ。」
貨物室から水タンクの洗浄機を出すと、汚れを落としにかかるルイス。ブーツまで綺麗に汚れが取れた。




