表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステルスの惑星(ほし)ーエピソード1  作者: ほしのみらい
89/94

コンテンツ89―エピローグ、回想2

 2人のメカニックの会話……回想。


 「マット。君はAnn2体のカスタマイズについてはどう思っている?自分で出来ると感じるか?」

「はい、今までのロワートさんの設計の手順から、依頼に合わせた設計図を起こして組み立てまで、出来ると思います。ですが宇宙船(ふね)は、ロワートさんにまだ一部分しか教わっていません。それも俺が作業を見ていただけです。なかなかこれでは宇宙船(ふね)まで作業なんて出来ません。」


 「マット。私はそのルイスさんとやらの依頼、受けたらどうかと思うがね。なぁに、手は貸してやる。良い機会じゃないか。独立する為の自信に繋がる。……すまんがマット。コーヒーをお代わりもらえるかな。」



 グロビア氏の承諾……回想。


 「ようこそお嬢さん達。私はこの工房のロワート=グロビア。さぁ、奥のテーブルに掛けて。」


 2人は勧められたシートに腰掛ける前に、グロビア氏に初日の勝手な駐機を詫び、手土産を手渡した。


 「2人共、まぁ掛けてから話そう。マット、2人にお茶を。」


しばらくするとマットは彼女達のお茶と、グロビア氏のコーヒーをそれぞれ勧めた。マット自身はコーヒーである。


 不躾な行動を詫び、手土産を持参して会いに来た2人を快く感じたグロビア氏。マットが話す前に話し始めた。

 「お二人の事はマットから聞きました。Ann2体と宇宙船(ふね)の製作依頼と……。」

「ええ、ただ無理にとは言いません。今の事情を知ってしまったので、私達は逆に協力するので依頼を受けて頂きたい気持ちです。」


「まぁまぁ。そこまで考えてもらっていたなら、Ann2体の依頼はマットに任せているので、今日話しを詰めてから帰ってください。」


 ルイスとガルシアは顔を見合わせて手を握り合った。


 「ありがとうございますグロビアさん。」

「マットに任せると言いました。カスタマイズが終わってから礼を言ってください。私は口出ししません。Annの設計図も起こしません。」



 ルイスとジェイドの悪戯(いたずら)……回想。


 眠っているガルシアを放ってはおけず、ルイスとジェイドはイタズラを仕掛けたのだった。

音声合成で、男性のイケボを使い、耳元で(ささや)くジェイド。これもルイスに少し仕込まれた様だ。


 「ガルシア。ガ、ル、シ、ア。愛しのガルシア。目を覚まして。……。」

「……う、ううん。もう起きるわ。だぁれ?」


 ジェイドが少し声を張り上げ、

 「ガルシア様、ジェイドです。もう日が高いですよ。起きてくださいっ!」

「私の王子様はー?……」


 呆れた表情のルイス。(これでもまだ夢の中かっ)


 「ガルシア、起きて。ビブレスでパーツ調達よ。」


 一瞬にして我に帰るガルシア。


 「はっ。ごめんルイス。寝ちゃってた。」

「寝ちゃってたじゃないわよガルシア。なんだか王子様の夢でも見てた様だけど?」


 ジェイドが追い討ちのイケボのトーク。

「姫。お目覚めですか?お食事の前のこのドレスをお召しになってください。」そう言うとジェイドは、ガルシアに目覚めの炭酸ガスを軽く吹きかけた。


 「うっ。ププッ。分かった、分かったわよー。もう起きたー。ルイスとジェイドは何でそう意地悪かしらねっ。」


 「ルイス様。ガルシア様がお目覚めになりました。それでは買い物に参りましょうか。」


 「ガルシア?起きたの?……ホントにAnnはお利口さん。ジェイドには感心するー。」

「人を何だと思って……あ、痛たたたー。」


 狭いフローターのシートで寝ていたので、姿勢が固まってしまったガルシアが愚痴る。


 「人が寝てる耳元で、イケボで囁くAnnなんか聞いたこともないわっ。ひどいわねジェイド。」

「わ、私はルイス様のおっしゃる通りに、音声変換して発声しただけです。王子様じゃありませんよガルシア様。」


 「お前達―、覚えとけよこのーっ!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ