コンテンツ85―リターナ探検記終わる
位置座標登録の無い場所を点々として来た宇宙船ケイド。
どの場所でも遺跡らしきは見付からず、それらしい形跡も発見出来なかった。
「ルイス様。高度50、周囲異常無し。」
「ありがとうジック。一旦この高度を維持、待機ね。」
「了解。高度50でホバリング。体制維持異常無し。」
「ガルシア、どう?もうリターナには戦役前の痕跡は発見出来ないのかしら……。」
「そうね。一度にここまで移動したのは初めてだけど、ホントに何も見付からないわね。……私達のリターナ探検記はここで終了?」
「1日でこれだけ調査出来るのもリターナだからよね……。今度はR86恒星系で、近い惑星に向かうとか。」
「それなら私もソディナも詳しいわ。ソディナなら今の星の位置関係をモニター出来る。次回からはリターナは諦めて、別の星に飛ぶ?」
ルイスはブロントを思い出していた。
(もしかしたらガルシアとの探検記はもう無くなってしまう?私の人生で、ブロントとの婚姻を選択したら自分の自由が無くなるかしら……。)
「……ス?……ルイス?……ル、イ、スー?」
「あ、あーごめん。考え事しちゃった。」
「他の星探検は日数が掛かる。今のルイスはノアーナを何日も空けたくない事情が有る。どうしよう?……でしょ?」
「本当にガルシアには隠し事は出来ないわね。みんな分かっちゃう。それともガルシアの特殊能力だったりしてー?」
「もうルイスとの付き合いも長いわ。顔色だったり、前後の行動で大抵推理出来てしまう。それだけルイスが素直で純粋なのよ。」
「やっぱり決めたわ。ブロントとの婚姻を、条件付きで承諾する。自分の自由は最低限必要だもの。」
「それはまた急展開だなぁルイス。……と言う事は、ゴレイナ行きは無しだね。」
「テストパイロットの話は、カレンラードに行った時にブロントにも話したのよ。ブロントはそれなら軍の艦船の教官試験を受けたらどうだって提案してくれた。艦船の操縦を指導する教官……どうガルシア?」
「ルイスは教えるの下手だからなぁ。教壇に立つルイス教官の横で、実際に操縦を教えてもらった時の私の体験談も披露しなきゃ。実技中心、その場でスパルタ教育?」
「ガルシア、私そこまでだったの?」
「冗談よ。でも教えるの下手なのは事実ね。それはそれで楽しみだわ。」
「何を楽しみにしてんのよガルシアは。」
「あなたとブロントの子供かなー。」
「誤魔化すなっ!」
「ごめーん冗談が過ぎました〜〜〜。」




