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ステルスの惑星(ほし)ーエピソード1  作者: ほしのみらい
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コンテンツ82―カウルがブロントを諭(さと)す⁉︎

 カーレイ邸ドック。


 カレンラードから戻った宇宙船ケイド。


 「ブロント。今日は1日ありがとう。ランチのバーベキューは美味しかったわ。」

「また今度。次は晩までゆっくりどうかな?」

「考える事が多過ぎて、返事に困るわ。また連絡します。」


 「あ、あぁ。また……。」

 明らかにテンション下がっているブロント。


 「バーベキューは2人よりもっと大勢の方が楽しめるわ。次は、じっくりプランを立てて連絡くださいね。カウル、それじゃまたね。」


 ケイドに乗り込むルイスとジックを送るブロントとカウル。


 ドックから飛び去るケイド、ステルスで見えないが、プラズマの尾を引いているのだけは確認出来た。が、あっという間に見えなくなった。


 「なぁカウル。ルイスは次回も会ってくれるだろうか……。」

「先程話しかけてくださいましたが、そのルイス様の音声を分析したところ、特にネガティブな感情は見受けられませんでした。」

「それはお前に対してのルイスだろう。私にはどうだったのかって話だよ。」

「ですから、ルイス様はブロントに対しても良好です。」

「そ、そうか。良かった。良い返事を期待してしまうが……。」


 「ブロント。私には良く分かりませんが、婚姻とは何でしょう?男性と女性が誓いを立て、生涯を共にする事。それ以外に何かある様ですが?」

「人の感情だよカウル。それは第三者はコントロール出来ない。いわば、個別パスワードにより操作可能な行動、とでも言ったら分かるかな?その人だけのものだ。」


 ドックから歩きながら話しているブロントとカウル。

 「特定の命令……でしょうか……。何かメリット、デメリットは?特定の行動によるものにはメリット、デメリットが多いです。ブロントがルイス様に求めた婚姻のメリット、デメリットは?」


 「今日はやけに引っ張るねカウル。……正しい答えは無い。人それぞれの感情によるものだから。……カウルは私の場合を知りたいのかい?」

「当然です。先程のバルコニーでのルイス様は真剣に受け止めようとしていました。ブロントが1(いっとき)の感情だけだとしたらルイス様に婚姻のメリットは有りません。」

 

 「私は真剣だ!カウルの言う1時の感情では決して無い。」

「ですが会って話している時間、会話内容を考えても、お2人の婚姻というのは時期尚早。もっとルイス様に寄り添う事こそ今必要な行動ではと分析しました。」


 「それを分析したのかカウル?……いいかい。人の感情は分析不可能!コントロールも出来なければ、アップロードも出来ない。感情をカスタマイズする事も出来ないんだよ。」

「落ち着いてください、ブロント。そんな事は私が起動してから直ぐに理解出来ています。良く考えましょう、ルイス様とブロントの今までの成長過程を……。お二人の話は聞いていました。あの時、ルイス様は過去の自分の事実を話しています。それに対してブロントの過去は、カーレイ家という運命のレールを走って来ました。……お二人の違いは一目瞭然ではないですか?ルイス様が考えるのも無理有りません。(あるじ)へのフィルターを下げてくださったブロントだからこそ、今ここでお伝えさせて頂きました。」


 リビングのソファーにもたれるブロントに、カウルの厳しい言葉。

 「私がバルコニーにいなければ、こんな事を言わなかったでしょう。……ブロント。私はもっとルイス様に寄り添う気持ちが無いと、お二人の間は縮まらない気がします。」


 「ありがとうカウル。お前はやはり最高の相棒だ。……私とルイスの成長過程ね。良い事を言うじゃないかカウル。その通りかも知れない。育った環境が違いすぎる。……でも私は、今はルイスにしか気持ちが向かない。その感情はカウルには分からない。」


 「地球へ行った経験からも、それは私には分かりませんでした。解析出来ません。ですがそれは、人と人の間に生まれる特別なものであると結論付けました。」


 「その通りさカウル。……ルイスにはもっと寄り添った感情が必要なんだ。良く分かったよカウル。」



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