コンテンツ77―ルイスとブロント、出掛ける
ルイスの自宅に戻ったケイド。もう夜が明けていた。
ガルシアのフローターの前の面々。
「今日はありがとう、ルイス。両親にも良いお土産が出来たわ。ソディナのデータと採取ケースはきっと喜ぶわ。」
「よろしく伝えてね。じゃ気を付けて。」
フローターが上昇、飛び去る。
「あら?オートじゃないわ。……ガルシアの操縦でもない。ソディナもマニュアルを⁉︎……でもなんか優しいマニュアル操縦ね。」
ルイスは飛び去るフローターを見ながらクスッと笑った。
キッチンの隣、洗浄カプセルに入るルイス。
(昨日はブロントから連絡無かった。忙しかったのかしら……第4惑星に出掛けてる間に通信が来たのかも……。当然ジックにも繋がらないわよね。ま、いいわ。まだ朝早いから、時間見てカウルに連絡してみよう。)
洗浄カプセルから出てくるルイスにジックから声が掛かる。
「ルイス様。先程カウルから受信。第4惑星を航行中の時間帯で通信したが繋がらなかったと。」
「やっぱりそうだった様ね。でもガルシアの用事が優先。じゃあカウルに連絡して。ブロントはまだ管理部に出掛けてないでしょ?」
「……カウルに繋がりました。どうぞ。」
「おはようカウル。朝早くごめんなさい。ブロントは?」
慌ててブロントが返事をした。
「おはようルイス。昨日は通信が繋がらなかった。出掛けてたのかい?」
「そうなの、ごめんなさいブロント。昨日は第4惑星の最接近だと言う事で急遽出掛けて、今朝戻ったものだから。」
「ほう。第4惑星まで。ケイドはそこまでの速度なんだ。ノアーナ最速は事実なんだね。しかも一晩で往復とは。あー、そうそう。連絡もらって良かったよ。仕事を休みにしたからどこかへ出掛けようかと思っていたんだ。付き合ってくれるかい?」
「それは私も今日は一日空けてあるわ。任せます。」
「カウルも一緒で、ケイドに乗せてもらえないかな。」
「ケ、ケイドに?カウルも?別に私、シューロンでも出掛けて行くのに……。」
「フローターじゃなく……その……」
「ケイドが良い訳ねブロント。私と、じゃなくてケイドと、って事なの?」
「それ誤解。カウルが航行データが欲しいって言うもんだから、もしルイスが良いならって事で話がまとまったんだ。私もノアーナ最速宇宙船に乗ってみたい気持ちは有るんだけど……。」
「意外にブロントはミーハーでらっしゃいますね。分かりました。ドックに迎えに行きます。これからで構わない?」
「それはもちろん。少し荷物が有って、もう準備はしてある。ケイドのIDを教えて欲しい着陸許可を出さなきゃ。」
(は、しまった。ケイドで行ったらIDの着陸許可を登録するんだった。あぁぁ、今後ケイドに連絡がくる事になりそう……。)
「どうしたルイス?大丈夫かい?」
「あ、え、ええ。今カウルにIDを送ったわ。」
「OK。ドックで待ってる。」
「ブロント、もうすぐ到着なの。着陸準備に入ったわ。」
「おいおいそれは早い。急いでドックに向かう。」
カーレイ邸ドックギリギリでオートに切り替え、着陸体制。誘導されてドックへ入って方向転換するケイド。
準備していたカートより、少し大きいBOXカートを引っ張って、ケイドのハッチに歩いてくるブロント。
後からカウルが追い付いた。
ケイドのハッチが開きルイスが出て来た。
「おはようブロント、カウル。……なんか大きい荷物ね。」
「あ、あぁ。ちょっとした冷蔵庫も有ってね。」
「れ、冷蔵庫⁉︎……重装備ねブロント。さ、中へどうぞ。」
ブロントがBOXカートを引き、カウルが押して中に入った。
「貨物室はそこ。倒れない様にしっかり固縛してね。あーカウル、ジックはコクピットなの。ジックー、ブロントとカウルが来た。こっちへ来て挨拶してー。」
ジックがコクピットからメインルームに入って来た。




