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ステルスの惑星(ほし)ーエピソード1  作者: ほしのみらい
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コンテンツ76―ケイド、第4惑星探査

 そんなこんなで、結局ケイドで第4惑星に接近した。


 「綺麗なグリーンね。素敵な惑星(ほし)だわー。」


 「じゃガルシア。ハッチ開けるわ。ソディナにワイヤーは付けた?……ジック、ハッチオープン。」

「了解ルイス様。ハッチ開きます。」


 『機内重力及び気圧変更。ハッチ開きます。機内重力及び気圧変更。ハッチ開きます。』


 「ソディナー。気を付けてー。大気成分の分析が終わったら回収するわ、連絡してね。」

「了解です、ガルシア様。」


 第4惑星衛星軌道上のケイド。

 衛星軌道上ながらも薄っすらとグリーンの大気が掛かっている。


 ソディナは大気分析用のケースを初めて使った。上手く採取出来た様だ。また、分析データの保存も忘れず行った。


 「ガルシア様。採取終了。データも十分取れました。回収願います。」


 ハッチの両脇で待機していたルイスとガルシア。


 「了解ソディナ。ワイヤー巻き取り。」


 ソディナがハッチに着地。

 「ジック、ハッチクローズ。」

「了解、ハッチクローズします。」


 『機内重力及び気圧変更中。機内重力及び気圧変更中。』


 機内の調整を終えると、フードマスクを外しながら、

「ルイス、ありがとう。両親には良いお土産が出来たわ。こんなチャンス滅多に無いから、感激。」

「私には何が良くて何がお土産で、ソディナがフワフワしたら何が有るのか……さっぱり……へへへ。」

 

 「簡単に言うと、第4惑星とノアーナ星が最接近するのはこの先2世代後になるの。だからこの試料は貴重なのよ。第4惑星とノアーナ星は、楕円軌道で公転してる。だから最接近に時間が掛かる訳なのよ。」


 「ほーほー。第4惑星の大気採取すら大変な事なのね。」

「そうね。それをケイドはちゃっちゃとやってのける。さすがノアーナ最速宇宙船よルイス!」


 「よしっ。じゃあオフェイル邸に……。」

「ルイス、ウチのドックはミクラットが入ってて無理よ。そのままルイスの自宅でいいわ。私のフローターも有るんだから。」

「了解!ジック、全速航行!自宅に帰還する。」

「全速航行。了解しました。」


 「分析結果によっては、父さんは論文を提出するって言ってた。ソディナ、書籍や文献のデータとの違いは有ったの?」


 「書籍は新しいデータの様で正確でした。分析結果と同じ。あとは大気採取ケースから何か得られるかどうか……。あまり期待は出来ません。」

「そうかー。それは残念。……ジック。ケイドのセンサーでは何か感知した?」


 「特に異常無しです。第4惑星の大気圏は、風が強く、宇宙船の突入は困難。」

「なるほどねー。強い酸性雨ってのも有って、上陸なんて出来ない惑星(ほし)なのね。」


 「ウロムナ金属は酸化しない様だけど、ダメなの?」

「そうね。ウロムナ金属でも、あっという間に溶けちゃうでしょうね。それだけ強い酸性の大気なのよ。多分、採取ケースにも酸性物質が色々有るんじゃないかしら。」


 「ノアーナ星はRJ計画を進めてるでしょ?上陸出来る惑星(ほし)ってそうそう無いものかしら?」

「当然よ。生命体が生まれる条件が揃って、ほぼ偶然誕生する。ノアーナ星みたいな惑星(ほし)は貴重、リターナが破壊されたのは悲しい歴史。生命が存在出来る惑星(ほし)だったのに……。」


 「そうかー。貴重な惑星(ほし)、しかも連星だったんだものね。……失われた物も多いけど、ノアーナの技術発展はそのおかげでもある。ステルス技術や推進機関の技術向上はリターナ星からの技術もあっての事だもの。」


 「今更だけど、仕方ないわよね。G15に発見されない様にステルスが進化した。通信技術も向上して、宇宙全体の星の探索が出来る。この先、もっともっと変わるわよルイス。」


 「ノアーナまで少し休みましょガルシア。あなたのカプセルも有るしちょうどいい。」


 後方からのケイドの向こうにノアーナ星が見えてきた。

 薄青く輝く綺麗な惑星だ。




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