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ステルスの惑星(ほし)ーエピソード1  作者: ほしのみらい
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コンテンツ65―オフェイル邸も緊張⁉︎

 『ようやく25番が見えて来ました。これは少しタイムロスがあった様です。……高度が下がって……今ゴーーール!ゴールタイムが会場のモニターに出ました。2ガノン55、健闘しましたが残念な結果です。さぁ続いてエントリーナンバー26番が、今スタート!さぁここでエントリーナンバー27番、50トン級最後の1機。スタート地点に移動して来ました。』


 ケイドはスタート位置に着地。出番を待つ。


 『メカニック組合の情報では、今大会での優勝候補の1機です。製作メカニック等の資料が手元に有りませんが、後程お伝え致します……。26番の機体はまもなく大気圏離脱。順調にリターナに向かっています。』


 オフェイル邸。

 ガルシアの両親は結局仮眠せずにコンテストの状況をモニターで観ていた。


 「シェーン。いよいよ次のスタートよ。2人共大丈夫かしら。」

「ルイスちゃんの操縦だ。当てにはなると思うがね。今の大会アナウンサーの話じゃ優勝候補の1機だとか。スタートからのスピードが見たいね。」


 「名のあるメカニックさんの製作だそうよ。リターナでのポイント探しも良く聞いてなきゃ。」


 (スタートからノアーナ大気圏離脱までの間のみ画像がモニターに送信されてくるが、そこから先は、アナウンサーの手元モニターのレーダーによるコメントしか得られない。

ノアーナ中のコンテストファンは、音声だけに満足出来ないファンが多い。主催者側の管理レーダーの情報を捉えられれば状況が分かる為、コンテスト用に、大きなパラボラアンテナを自宅に設置するファンも少なくない。)


 シェーンは別のモニターで、R86恒星系の天体の位置情報を見ている。

それを覗き込むルシアーナ。


 「シェーン?こんな時に天体観測ですか?」

「違うよルシアーナ。ノアーナとリターナの位置と、恒星の位置関係を見ていたんだ。バドラードからリターナへ向かって飛ぶ時、アンカーポイントの位置によっては近付けば発光点滅が目視でも可能だから、恒星の光が届く位置にアンカーポイントは有るのか確かめて見たんだよ。」


 「それで、あなた。恒星の光が当たっている場所なの?」

「スタートから既に50ガノンを回った。今のリターナのアンカーポイントは、ちょうど恒星の光が当たる頃。このまま26番がスムーズな探知をしたなら、ガルシア達のケイドがアンカーポイントを探す頃は発光点滅が目視で確認出来ないかもしれないねぇ。」


 「それは探知するのにメカ任せって事?」

「そうなりそうだ。暗い場所では航行も目視に頼れない。26番がリターナで時間が掛かってくれれば、ケイドが向かう頃は恒星の光が有る。」


 「それなら目視も合わせて探せる訳ね。あーガルシア。心配になってきたわ……。」

「リターナの自転速度が早いから、そこはタイミングでしかないね。」


 「ガルシア、ここと通信してる暇有るかしら?もう状況聞かなきゃいられないわシェーン。」

「まぁ落ち着いて。我が家にも大気圏外でも通信可能な新しいモニターテーブルを新調しておけば良かったね。ルシアーナ。ドックのメインルームなら通信可能だがね。」

「ガルシアにミクラットを託した時にそうするべきだったわー。後悔先に立たずよー。」


 シェーンがコーヒーカップを手にキッチンから戻ってくると、ルシアーナにも勧めた。


 「さ、心配してても仕方ないよルシアーナ。私達はお茶でもしながら聞くことにしよう。」

「リターナからここまで届く発信機でも持たせればよかったわ。」


 心配が頂点に達したルシアーナ、往生際が悪い……。



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