コンテンツ59―コンテスト開催!
『第520回、ノアーナリターナスピードコンテストを開催致します。先ずはアンカーポイントがゴレイナ=ガルより発射されます。後程IDの発表と同時に、エントリーナンバー1番がスタートです。後発の参加者はアンカーポイントのデータ管理を行い、レースに活かして下さい。』
このコンテスト開催の時ばかりは、軍の許可も有り、リターナに軍の偵察フローターは無い。
エントリーナンバー1番がスタート位置に着陸している。
「ルイス。いよいよね。発表のIDからの時間経過と予測は任せて!」
「ガルシア、大丈夫よ。私達はまだまだスタートまでは時間が有る。ジックとソディナに解析を続けてもらいましょ。……コンテスト記録を塗り替えて、グロビアさんに良い結果報告しなきゃ。」
「夕べの通り、予測ポイント付近に到達したらゴーズフローターを発射。ケイドはそのまま円を描きながらポイント探知。抜かり無いわよルイス。」
「じゃあ、ランチになるまでのんびりしましょガルシア。」
『発表します。アンカーポイントIDは……。それではエントリーナンバー1番、スタート!』
「ジック、ソディナ。今の時間を記録して、私達のスタートまでに移動するアンカーポイントの範囲を計算。1番近いポイントを監視しててね。」
ジックとソディナはメインルームのテーブルにハーネスを接続し、並んで監視中だ。
ハッチから出てくるルイスとガルシア。
2人の後ろでハッチが閉じていく。
「ガルシア。グロビアさんは有数のリゾートと言っていたけど……。」
「そうね。ギャラリーも集まってきて、段々賑わってきたわ。どうする?海に行く?それともオープンカフェ?あー、キッチンカーも集まってきてるわ。」
「ううん。私はガルシアと、いつものバーベキューでランチがいいわ。」
「そっか。じゃあ、少し見て回りましょルイス。」
2人は会場の駐機場でスタートを待つ宇宙船の数々を横目に、フルーツを頬張りながら歩いている。
「たまには歩くのも悪くないわね。」
「普段から宇宙船やフローターで出掛けてあまり歩かないもんね私達。」
「しかも時間が有ればガルシアのバーベキューと私達の料理でしょー。運動も必要よね。」
「いつまでルイスと一緒に食事が出来るかなぁ。」
「たとえ今より離れても、会うたび料理したりバーベキューしたりしながら話をして、笑ったり怒ったり泣いたり。今と変わらずに居たいわ。」
「そうね。私も同じよルイス。……ところで、参加者の宇宙船、旧型が多いけど、みんなカスタマイズしてあるんでしょうね。」
「グロビアさんの話じゃ、コンテストの為の探知機を装備させて参加する宇宙船が多いそうよ。……ちょと待って。ジック、今飛んでるエントリーナンバーは?」
「ルイス様。今3番がゴールしたところです。タイムは2ガノン35。暫定トップは2ガノン15。アンカーポイントはまだ移動が少ないにも関わらず、このタイム。余裕で超えられそうです。」
「ありがとう。そのままソディナと続けててね。」
「見てルイス。ほら……あぁ、なるほどね。船首や前面左右にそれらしいパーツが付いてるわ。ミクラットと同じ位の宇宙船、内部のカスタマイズが見てみたいものね。」
「ケイドみたいに小型探査機を装備してる宇宙船は有るかしら?」
「みんなミクラットみたいな形。スピードが劣る分、それなりの隠し球は持ってるかも知れないわね……。」




