コンテンツ57―エントリーナンバー27
バーベキューの後、ガルシアは自宅に戻らず、遅くまでルイスとコンテストの作戦会議。
今朝はケイドのカプセルで起床した2人。
ジックとソディナもメインルームで待機モードのまま一夜を過ごした。
カプセルから出て来た2人。
「ガルシア。洗浄カプセルはここのを使って。私はもう1台のカプセルを使う。マットが2人分を設置してくれたのよ。」
「ありがとうルイス。今日は戻ったらミクラットのテスト航行出来る様にしなきゃ。」
ジックとソディナはセンターテーブルからの充電中。
カプセルから出て支度が済むと、フローターでオフェイル邸に向かった。ミクラットのパーツ交換後のテスト航行の為だ。
オフェイル邸。
ミクラットのメインルーム。
モニターの確認をしているルイス。
(機器の異常は無し。しっかり交換出来てるなんて、ガルシアは偉いなー。私はケイドのメンテナンス、出来るかしら……。)
ジックとソディナは側で待機モードに入っている。
と、そこにジックから声が掛かる。
「ルイス様。自宅のモニターテーブルから転送データ有り。コンテストの案内です。」
「ジック、ここのモニターに映して。」
第520回ノアーナリターナスピードコンテストエントリーナンバー決定、とあった。
参加者の宇宙船全順番がリストとして送られてきた。
「37の宇宙船の参加ね。ケイドはー……。スタート27番目⁉︎しかもケイドにハンデが付いてないわ。……maxハンデが100トン級の3機で30ノンのハンデ……か。みんなスピードはそれなりでしょうに30ノンのハンデはどうなんだろう。」
「1機あたりの大会平均往復はおよそ2ガノン20。ルイス様、参加全ての結果が分かるのはスタートから2日間に及びます。夕べの作戦通りにはいかない様ですが……。」
「そうね。スムーズに順番が回って来てもスタートから1日後。スタート時刻もハンデになってくるわね。」
そこへガルシアが戻ってきた。
「ガルシア。コンテストのエントリーナンバーが決まったわ。……ところが、夕べの作戦通りに行動出来そうになさそうなの。」
ガルシアも横に座り、モニターを見ている。
「さ、37機の宇宙船が参加なの?えっとケイドのナンバーは?……はぁ?27番……。最高タイムハンデが100トン級の宇宙船で30ノン……。ケイドのハンデはー……やっぱり付いてないわね。50トン級は3機参加かぁ。50トン級をハンデ0としての設定にしてるのね。最大ハンデが30ノンってのが妙に気になるわね……。」
「私達のスタートは、スムーズに進んだとしても翌日スタート。まさか1機あたりのスピードが速いのかしら?」
「それも考えられるわ。ちょっと友達に連絡取ってみる。」
しばらくの間、ガルシアは数人に連絡を取っていた。
有力情報が得られた様だった。
「ルイス。スタートからゴールまでの平均時間……どの位か想像できる?」
「ジックは通常往復で2ガノン20って。も、もっと速いの?」
「いぇ、2ガノンよ。それも平均でよ。それでバドラードの組合が新ルールになってからのデータを公開してるからしっかり調べろってドヤされたわ。」
「ジ、ジック。バドラードからリターナまでの往復の距離と、2ガノンだとどの位のスピードが必要か計算して。」
慌てていて声がうわずっているルイス。
「ガルシア……。」 「ルイス……。」
2人は顔を見合わせ、声を揃えて、
「まさしくスピードコンテスト!」
ルイスは床に座り込んでしまう。
ガルシアは慌ててルイスを抱え上げ、シートに座らせた。
「ルイス。とにかく、コンテストデータを見てみましょ。」
「ガルシア、結果のデータを見る前に、グロビアさんに連絡する。もっとよく聞いておくべきだったわ。」




