コンテンツ52ールイスのデート
翌日、コンテナ引き取りでガルシアから連絡が入った。
「ルイス?起きてるの?」
「おはようガルシア。今日はどうしよう。ミクラットでここへ来るでしょ?」
「コンテナを引き取るから、ハッチの左右にウインチを設置して準備OK。ルイスは今日はフローターね。」
「夕べ、グロビアさんからコンテスト用の装備を聞いて、早くテストしたくて。もー食事どころじゃないんだけど。」
「まーまー。せっかくのお誘いでしょ?食事が済んだら考えたら?」
「分かったわ。じゃあ、ミクラットがここの上空に着いたらフローターで出掛ける。ジックも連れて出掛けるわ。」
「ま、ジックもソディナも紹介位はしなきゃね。着いたら連絡するわ、待っててね。」
ドックの隅に駐機のフローターに乗り込むルイスとジック。
「ジック、操縦お願い。」ルイスはブロントのモニターテーブルに連絡した。
「あ、こんにちはルイスです。まもなくそちらに伺います。」
「こんにちはルイス。ガルシアはドックに。IDは今送る。で、君は?」
「フローターで別々に向かいますわ。」
「じゃあ、うちの屋上のIDも送ろう。」
まさかマニュアルでさっさと向かうとは言えず、
「屋上からドックへはどうすれば?」
「邸宅内を降りて来てもらうよ。もちろん迎えに出るから心配しないで。」
「は、はぁ……。それでは後程……。」
気が重い頂点に達しているルイス。それを見てジックが、
「ルイス様。オートで向かいますか?」
「ミクラットに合わせて飛んで良いわ。」
まもなくすると、ガルシアのミクラットから通信が入った。
「ルイス?今上空待機。」
「分かった。今出るわ。」
フローターがドックから飛び、ミクラット後方に付く。
「ブロントのドックのIDを送ったわ。こっちは屋上に駐機らしい。ドックに着いたら待ってて。」
「了解。私はコンテナを回収したら戻っちゃうけど、デートしっかりね。」
「し、しっかり……。」
ミクラットに付いてルイスのフローターが飛び去る。ミクラットの航行からしてマニュアルで飛んでいる。
「ジック、のんびりでいいから。」
ジックはミクラットに合わせマニュアル航行だった。
「ルイス様。マニュアルでのんびり航行中。」
「どこがのんびりよ。普通じゃないっ。もーガルシアもジックも急がなくていいからー。」
ルイスのボヤキはジックやガルシアには届かないのだった。




