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ステルスの惑星(ほし)ーエピソード1  作者: ほしのみらい
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コンテンツ50―アンカーポイントの探知

 「ねぇジック?ケイドの探知センサーはどのくらいの高度まで有効かしら?」


 「ルイス様。リターナのチェックポイントは当日発表があるのでは?」

「そうなの。でも、高度がどれ位でチェックが受けられるか。それによっては近付かなくてもいい訳でしょ?だから念の為、ケイドのセンサーの限界を確かめたいのよ、ジック。モニターテーブルを発信状態にしたままにしておく。今からそのチェックをするわ。」

「了解。ではケイドの発進準備します。」


 「機体周囲のステルスON。航行開始。ドック出ます。」

「探知センサーは機能を活かしたまま、ケイドはゆっくり上昇。」

「了解ルイス様。センサーは異常無し。上昇高度10から20へ。」


 「まだ余裕で探知出来そうね。ジック、もっと高度を上げて。」

「了解。高度20から40……60……。」

「一旦この高度を維持。……高度80が限界かしら。」


 「ルイス様。ホバリング状態なら今と同じですが、航行中では80以下でなければ探知不能と思われます。」

「了解ジック。少し自宅周りを航行して。探知のデータを取るわ。」


 ステルスを纏ったまま、ケイドは自宅上空を往復、旋回。


 「ルイス様。やはり高度80が限界の様です。障害物が無いリターナ上空でも高度90から100が限界かと。」

「この程度の高度でポイントチェックするの?時間が掛かるばかりねぇ……。フローターより少し早い位のスピードだし。ほんとにスピードコンテストなのかしら。」


 そこへジェイドからの連絡が入った。


 「ルイス様。マット様と繋がらないので工房に戻るまでお待ちください。戻ったらジック宛に通信入れます。」

「分かったわ。わざわざありがとうジェイド。」


 ジェイドとの通信の後、ガルシアからも通信が入った。


 「ルイス様。ガルシア様からです。ケイドに切り替えます。」

「ジック。もうドックに戻っていいわ。……ガルシアお待たせ。その後何か情報有った?」


 「有ったには有ったんだけど、どの参加者も、アンカーポイントの探知の為に、機体前部に探知機を取り付けて飛ぶそうよ。ポイント近くまで行かないとチェックしないらしいの。かなり地面スレスレを飛んで行く様なのよ。」


 「当日アンカーポイントの位置IDを発表って有るから。そこに飛んで行けば済むでしょ?」

「ルイス、もっとよく案内を読んで。もう……あなたらしいわね。アンカーポイントは場所が変わるそうよ。10ノン*毎に、10**スケール移動。発光点滅しているポイントに、高度50スケール以内で通過しないとチェックを受けられない。ゴールポイントのチェック高度は30⁉︎な、何でゴールがそんなに低い高度なの!」


 「えーっ⁉︎そ、そんな事まで読んでなかった……。ごめん。」

何かと先走る、思い立ったら即行動派のルイスらしい失態だ。


 「移動するポイントだったのかぁ……。探知するなら、今のケイドのセンサーでも十分可能って事になるけど……。」

「けどどうしたの?」

「今ケイドの探知機を確認したら、高度80が探知の限界みたいで……。」


 「ポイントチェックは高度50、十分じゃない。スピードコンテストではリターナを周回してポイントを探す強者の宇宙船(ふね)も有るらしいわ。その問題のアンカーポイントって、私達の頭位の大きさなんだって。それをゴレイナから飛ばしてランダムな場所に着地させてるらしいわ。更に10ノン毎に10スケール移動してしまう。ゴールポイントの高度が30ってのも気になるけど……。」


 「何がスピードコンテストだか分からないレースね。まるで宝探しみたい……。」


 「私が思うところ、アンカーポイントの移動がネックになってて、経過時間と移動位置を計算しながら飛ばないと。」


 ルイスとガルシアの会話中にドックに戻ったケイド。


 ジックは2人の会話を聞いていて、幾つかのパターンを計算した様だ。


 「ルイス様。10ノン毎の移動範囲を計算してシュミレート。それを見ながら航行する方法が1つ。」

「それはメインルームのテーブルで私でも確認出来そうね。ルイスは操縦に集中してもらうとして、ジックとソディナでシュミレートの解析。ねぇジック、他の方法は無いの?」


 「ガルシア様。上空からテストした結果。かなりスピードを落とさなければアンカーポイントを見つけ出すのは困難です。高度は80が限界。」


 「ガルシア。明日作戦会議しましょ。マットからの連絡も来る。名案が出来たら連絡するわ。」

「ねぇルイス、明日はブロントのドックに行ってコンテナを回収する約束よ。作戦会議はその後ね。」


 「はっ、すっかり忘れてた。ブロントの所に行くんだったわ。……わ、分かった。ガルシア、作戦会議はコンテナ回収の後で。」

「それからルイスとブロントのデートの後で良いわよ。」


 「ま、まさか。それは無いわ。」

「それも約束に含まれてるでしょ。」


 ルイスはガルシアとの通信の後、メインルームのシートに腰掛けた。


 「ふぅ……。男性と食事なんて気が重いわ……。」


(* ➡︎ノンは地球の分と同じ。因みにガノンは地球の時に相当する)

( ** ➡︎ 1スケールは地球の1メートルとほぼ同じ)

(高度の単位はスケールで表記されるが、大抵単位は省いて伝えられる)


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