表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステルスの惑星(ほし)ーエピソード1  作者: ほしのみらい
43/94

コンテンツ43ー新造宇宙船の名はケイド

 グロビア氏のドック内。試運転を終え、細部の修正作業、微調整。全て済んだ新造宇宙船。


 今は細かい動作チェックの最中だ。


 ドックに駐機された宇宙船は、大きな油圧バーのテーブルで4隅を支えられている。


 コクピットのマットと、外でジェイドを介したグロビア氏のやり取りが続いている。


 「マット、着陸装置の格納テスト。」

「了解、着陸装置格納。」


 船首部分の1ヶ所、後部機体左右の2ヶ所の着陸装置の収納テストを行った。

 収納された着陸装置が再び展開する。


 「よし。上昇下降用ブースターのノズルとシャッターのテスト。」


 機体下部で様子を見守るグロビア氏。


 「作動状態良し。」

「こちらもモニター異常無し、テストOKです。次はステルス掛けます。」


 機体にステルスが掛かっていく。下部に接していた油圧バーのテーブルごと姿が見えなくなった。


 グロビア氏が宇宙船の周囲を確認して歩く。


 「マット、ステルスは異常無し。モニター上はどうだ?」

「こちらも問題ありません。センサー他のデータ異常は見られません。」

「よろしい。ではステルス解除。」

「了解。次にコクピット左右の操縦桿の操作します。後部確認をお願いします。」


 推進機関の近くに立つグロビア氏とジェイド。エネルギー噴射口が動き出す。


 「減速……。加速……。左旋回、ゆっくり急旋回まで……。一旦水平位置から右旋回、ゆっくり急旋回……。制動、停止位置に戻します。」

「うむ。異常無しだマット。モニターはどうだ?」

「モニター異常無し。正確に同期しています。」


 「上昇下降用ブースターのテスト。」

「了解。上昇……下降……着陸まで。……ロワートさん。どうですか?」


 「いいだろう。問題無い。……よし。では外部センサー類の全てのチェックと船内気圧調整テストにかかってくれ。終わったらハッチオープン。」

「了解しました。」


 マットは気圧調整テストの為にヘッドカバーを装着し、ハッチを閉じ、チェックとテストを行った。


 グロビア氏は隅のテーブルに腰掛けコーヒーを入れ始めた。


 「ジェイド。宇宙船(ふね)の油圧バーを下げてテーブルを回収しておいてくれ。終わったら私のところに来る様に。」


 「了解です。ロワート。」


 宇宙船のハッチがゆっくり開き始めた。

 グロビア氏は2人分のカップを手に取り、ハッチに歩いて行く。


 ジェイドは最後の1台の油圧テーブルを壁に運ぶと、ハッチに近付いてきた。

 「マット、ご苦労だったな。少し休憩しよう。」

コーヒーカップを渡すと、側に来たジェイドに話す。


 「ジェイド。ルイスのフローターかモニターテーブルに通信。」

「了解、ロワート。」


 「ロワートさん、あとはIDと船名の登録で終わりです。」


 「長かったが、思っていたより早く済んだな。彼女達のノアラート採掘のおかげもあって、金属パーツの工場は快く引き受けてくれたよ。しかも代金も抑えられた。ルイスからは高額の請求は避けようと思う。」

「俺も賛成です。純度が高いノアラート鉱石に業者も驚いてましたよ。システムユニットや最新のAIユニットも手に入れてもらい、他のパーツの調達も彼女達が出向いてくれました。」

「そうだな。何やら泥だらけになって採掘していたって話だ。宇宙船(ふね)の為、私達のサポート。そのおかげで作業が(はかど)ったのだから、万全の状態で引き渡さねばメカニックの恥晒(はじさら)しになる。」


 「ロワート。ルイス様のモニターテーブルに繋がりました。」

「こんにちは、ジェイド。今日はどうしたのかしら?」

「やぁ、こんにちはルイス。」

「あらグロビアさん。どうしましたか?またパーツ調達のお手伝いかしら?」

「いや、そうじゃないルイス。宇宙船(ふね)の引き渡しがそろそろ出来る。ずいぶん待たせたね。それで今日はIDと船名の登録が必要になるが、船名は決まっているかな?」


 「はい。船名は『ケイド』でお願いします。」

「ケイドだな。分かった、その船名で登録する。明日は都合はどうかな?ガルシアと一緒に来るかい?」

「はい。明日早めにジックとソディナも連れて伺います。」


 「では明日、引き渡しだが、その時面白い話が有る。楽しみに来てくださいね。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ