コンテンツ20―2人のAnn、名前披露
翌日……。
ガルシアの操縦でビブレス郊外へ飛んだ。
ルイスがジェイドに通信する。
「おはよう、ジェイド。マットは近くにいるかしら?」
「おはようございます。ルイス様。マットはまだドックのカプセルから来ていません。」
「お願い、ジェイド。フローターに新しいAnnが一緒なの。着いたら運ぶのを手伝って欲しいの。」
「分かりました、ルイス様。で、今日はガルシア様の操縦ですか?こちらに着いたらそのまま着陸してください。」
「了解よ、ジェイド。ありがとう。」
「あ、ガルシア様。おはようございます。いつも着陸している場所に着陸してください。迎えに出ますから。」
しばらくするとフローターが到着、着陸した。ジェイドが出迎えている。
「おはようございます。ルイス様、ガルシア様。荷物はお任せください。」
ドック建屋から出て来たマット。
「やぁ、おはよう。皆んな早いね。」
「グロビアさんもAnn達と一緒に来る様にって……。」
「しかし早い。急がなくても工房の準備は万全だよ。」
工房内に2人のAnnが運ばれた。壁の隅でジェイドは待機モード。
「さて、2人のAnnに対面だ。」
梱包を解き、中のAnnを2体とも取り出すマット。
「こっちがルイスので、こっちのがガルシアのAnnだね。」
側にルイスとガルシアが立っている。
「2人共、名前は決めたかい?」
「私はもう決めています。ジックと言います。」
「ルイスのAnnは、ジックか。……で、ガルシアは?」
「わ、私のAnnは……ソ、ソディナです。」
「ソディナ〜〜〜。なんて可愛い名前。ガルシア、女の子みたいに育てるのね?」
「そう。ちょっとお淑やかにね。」
それぞれのAnnは、主の登録を済ませた。そして、ルイスとジック。ガルシアとソディナの初の会話になった。
2人はそれぞれ顔を近付け話しかける。
「こんにちは、ジック。初めまして、ルイスよ。よろしくね。」
「こんにちは、ソディナ。私はガルシア。初めまして。」
「ジック。これからあなたにカスタマイズを行うので、ここのメカニックのグロビアさんとマットの言うことには従う事。そのフィルターは、カスタマイズが終わったら、元に戻しても戻さなくても良いわ。ジックの判断に任せる。」
「かしこまりました。ルイス様。後程フルネームと個人IDを伺います。」
「ソディナ。あなたも一緒にカスタマイズを受けるの。だからメカニックのグロビアさんとマットの指示に従ってね。そのフィルターは、カスタマイズが終わったら戻してもいい、戻さなくてもいい。あなたが信頼したならフィルターは緩めておいていいわ。」
「かしこまりました。ガルシア様。後程フルネームと個人IDを伺います。」
これが2人とAnn達の初めての会話だ。Ann達からの返答は、まだ機械的であるのは仕方がない。これからのコミュニケーションによって言葉使いも変わり、行動も変わってくる。
「初めまして、ジック、ソディナ。俺はマット、君達のカスタマイズをするメカニックだ。一旦シャットダウンもしてもらうが、俺の声で再起動出来るよう頼むね。」
マットと、ジックとソディナの挨拶も済み、作業に取り掛かっている。




