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ステルスの惑星(ほし)ーエピソード1  作者: ほしのみらい
19/94

コンテンツ19ーAnnの名付け親になる

 既に宇宙船(ふね)の依頼まで受けた格好のグロビア氏の工房。今までにないアイデアもある様だ。


 そしてオフェイル邸屋上ドック内。

 フローターに2人分のAnnを積み込んだところだ。


 「ねぇガルシア。名前はもう決めてあるの?」


 「いいえ。決めてない。父と母は、なぜガルシアと名付けたのかしら。きっかけになる単語だったり、世の中の出来事だったり……。名付け親になるのね、私達。」


 「私は……ジック。そう決めたわ。」


 「ジック。男の子見たいね。それなら私は、女の子みたいな名前?」

 

 「それはガルシアの自由よ。女の子っぽい名前でも良いし、ガルシアに繋がる名前でも良いでしょ?私達が、愛着を持って呼べるなら、どんな名前でも良いと思うの。ジックに決めたのは、やっぱり男の子っぽくあって欲しいからかな。宇宙船(ふね)の操縦を覚えて、自分で操縦出来るくらいに育てたいわ。」


 「私もルイスと似たようなものね。一緒に、天体観測したり、星の成分分析したり。そのうち、黙ってても勝手に天体観測してたりする様に育てたいわ。」


 「ブロントが従えてたAnn、カウルって名前なんだけど、素敵なAnnだったわ。頼りになりそうで良いなー。」


 「カウル、グロビアさんがカスタマイズしたそうね。やっぱり、グロビアさん、素晴らしい方なんだわ。その方のお弟子さんにAnnのカスタマイズをお願い出来た。ルイス。私達のAnn、大切にしましょうね。」


 「もちろんよ。ジックにはしっかり操縦教えなきゃ。」


 「ジックか……。私のAnnは……もう少し考えるわ。ジックの相方としても相応しいAnnに育てるんだからっ。」

 「そうね、ガルシア。ゆっくり考えて。あなたの次に大切な友達になるんだもの。……ガルシア、たまには本から離れて、早く休んで。Annや宇宙船の知識はもう十分よ。Annは自分達で連れていれば黙っててもメモリー内容が増えていく。」


 「ルイス、ありがとう。でも大丈夫。無理して読み漁ってる訳ではないから心配しないで。」


 ルイスはガルシアを優しくハグすると、

「ガルシア、今日は帰るわね。明日は早くビブレスに向かわなきゃ。明日朝来るわ。ゆっくり寝てね。」


 ガルシアのフローターに2人のAnnが積まれて静かに佇んでいる。……これからは2人のサポーターとして、あるいは話し相手として、またある時は、大切な友人として。


 静かにカスタマイズを待っているAnn達であった。


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