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06

本日ラストです。

その日の昼休み、俺は学校にある二つの庭の一つに来ていた。


ここは俺が事前に見つけておいた場所で、誰にも見つからず、1人でお弁当を食べれるところだ。もうひとつの庭は陽キャどもが使っているため、俺みたいなボッチが行くはずもない。


なんてことを思いながら弁当の準備をし始めた。


そして食べ終わった頃にスマホに着信があったことにきずいた。


その相手は優斗で、内容は『日菜が何か企んでるから早く戻ってきた方がいい』というものだった。それを見て確かに日菜は思いつきで行動することもあり、嫌な予感がしたので早く戻ることにした。



そして教室の近くに行くと、いつも以上にザワザワしていることに気が付いた。


その事を疑問に思っていると俺に気がついた優斗が近寄って来て、教室の外まで連れ出された。



「おい、いったいどうしたんだ?」


「少しまずいことになってる」


「なにが」


「日菜が天宮さんを連れてきた」


「はぁ!?」



理由を聞いてみると、優斗は衝撃発言をした。



「なんで?」


「いやぁ、天宮さんが朝からお前のこと探してたみたいでな、おれと話してるのを見て、日菜がいれば来やすいと思ったらしい」



俺は優斗の発言にある疑問を持った。



「なんで日菜が優斗と付き合ってるって知ってんだ?」



そう、まだ入学して二日しか経っていないので、なぜそんなことを知っているのか疑問に思ったのだ。



「それがぁ……」



俺が聞くと優斗が答えずらそうにした。その反応から俺は答えにたどり着いた。



「あぁ、わかった。どうせ日菜がお前のこと自慢しまくってたんだろと」



「あはは~」



そういうとデレデレし始めた。



「ちょっとキモイぞ」


「酷くね!?っていうかさりげなく距離取らないでくれる?」


「まぁそんなことはいいとして、どうするかな」


「今は中で天宮さんは日菜と話してるぞ」


「ん〜」



少し考えて優斗に協力してもらうことにした。



「悪いけど今は帰って貰ってくれ」


「まぁ、そうするのが良さそうだな。でも、どうすんだ?」


「そうなだ、放課後に日菜とお前がいる状況でなら話してもいいっていうことを伝えてもらっていいか?」


「わかった」


「ありがと。俺は飲み物買ってくるから結果聞かせてくれ」


「了解。あと俺はコーラよろしく」


「伝えてもらうし、それぐらいならいいぞ。じゃ、頼んだぞ」


「あぁ、任せとけ」



そう言って優斗は教室に入っていった。


こういうときは頼りになるやつである。


そういいながら俺は飲み物を買いに行った。



そして帰って来た時にはざわめきは収まっていたので優斗が上手くやってくれたんだと思った。そう思いながら教室に入って席に着くと、優斗が近寄ってきた。



「どうだった?」


「今日の放課後に会いたいらしい」


「わかった。場所は?」


「お前が決めてくれていいって」


「屋上でいいか?」



俺がそう聞くと、何故か優斗が驚いていた。



「え!?この学校屋上解放してんの!?」


「知ってる人は少ないらしいけど、一応解放してるらしいぞ」


「へぇ、まぁ叶翔がそこがいいならそう伝えとくわ」


「頼む」


「了解」



そこでコーラを買ってきたのを思い出して、渡したら優斗はお礼を言って自分の席に戻っていった。







それから残りの授業を受けてとうとう放課後になった。


そして自分の用意をして優斗が俺の席に来た。



「さて、行くか」


「あぁ」



そう言い、移動しながら俺は出来れば何事もなく終わってくれることを願った。


 

明日はもう半分投稿するので読んでくれると嬉しいです。

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